ヴァンフォーレの選手たちの活躍を独自の視点で辛口に評価＆採点していく『独自採点』。今回の対象試合は、7月29日にアウェーで行われた2017年明治安田生命J1リーグ第19節鹿島アントラーズ戦です。
【鹿島アントラーズ戦独自採点】
岡（5.5）→まっすぐに飛び出し相手の正面に構えるスタイルは基本に忠実だが、この試合では防ぐタイミングを外されたシュートが多く、その正直さが裏目に出ていた感がある。セーブでチームを救えず。
エデル リマ（6）→最終ラインでボールを保持し、キープしながらドリブルで前に運ぶ術は彼ならではの特技。チームの攻撃に意外性を与えたが、守備面では競り合う回数が少なく相手に厳しさはみせられず。
山本（6）→久しぶりの先発出場で、慣れ親しんだ3-4-2-1の組織的な守備構成の中心として前半は存在感を発揮。しかし後半は3失点ともにディフェンスのフォローに遅れるなど、失点に絡んでしまった。後半29分に途中交代。
新里（5.5）→前半は積極的なディフェンススタイルで相手の仕掛けを未然に防いでいたものの、後半開始からその積極性を狙われて引き出され自身のサイドから2失点。悔やまれる結果となった。
兵働（5.5）→中盤のポジションでバランスを取りながらパスを捌く役割を担ったが、ディフェンスのフォローに行くことが多く下がり目の位置からでは思うように前線に効果的なパスは出せなかった。
新井（6）→豊富な運動量を活かして中盤の幅広いエリアを精力的に動き回る。チームのエンジンにはなっていたが、ボールを持った後の自発的なプレーが乏しくミスも多かった。
阿部（5）→左ウイングバックとして先発出場。対峙する同じサイドの相手選手の圧力に押されて防戦一方に。得意な左足を使った攻撃参加はほとんどみせられず。後半9分に途中交代。
田中（6.5）→左のシャドーとして先発出場。攻撃的なポジションの仕事の他にも、押される試合展開の中で守備にも精力的に関わる。決定的なチャンスには絡めなかったが、複数のポジションをカバーするような運動量の多さでチームの躍動感をプラスした。
堀米（5）→右のシャドーとして先発出場。時折持ち前のテクニックでチャンスを作り出すパスを出していたが、全体的にはボールに触れず消えていた時間帯が多かった。右サイドからカットインして積極的に左足でシュートを放つプレーを多く見たい。後半18分に途中交代。
松橋（5.5）→右サイドを90分間精力的に上下動を繰り返す献身性をみせるが、自身が攻撃参加した後の裏のスペースを狙われ、それが失点に発展してしまった。
ウイルソン（5.5）→1トップとして先発出場。中断期間中に肉体改造を行ったことで多少は体が軽くなり敏捷性も増した感があったが、時間が経つにつれて相手が危険と感じるプレーは少なくなっていった。難しい体勢ではあったが、ポスト直撃のシュートは至近距離だったので決めたかった。チームのエースとして正念場の時期を迎えている。
途中出場
小椋（6）→後半9分、阿部選手に代わり途中出場。中盤でボールを持つ相手選手に厳しくマークにいきプレッシャーをかける‘中盤の潰し屋’のプレーをみせる。しかし攻撃面での見せ場はなかった。
ドゥドゥ（6）→後半18分、堀米選手に代わり途中出場。守備に疲弊し消極的になる攻撃陣の中で、ドリブルで強引に仕掛けていくなど1人気を吐く積極性をみせる。しかしその突破はシュートを打てるエリアまで入れずファールで止められていたので少し可哀想だった。味方のフォローがもっと欲しい。
河本（5）→後半29分、山本選手に代わり途中出場。前線を精力的に動き回ることで、相手の後方でのボール回しによる時間稼ぎを防ぐものの、肝心のチームのチャンスには絡めず。組織的な仕事によって彼自身の個性が埋没してしまった。
指揮官
吉田監督（5）→スタートは3-4-2-1のフォーメーションで臨み、押されながらも前半は0対0とこちらにペースを持っていけそうな戦いをするが、やはり後半早い時間帯での失点が展開を大きく変えた。個人的には1点リードされた状態でドゥドゥ選手よりも先に小椋選手を投入したことが疑問に残る。投入準備していたようだが、2失点し試合の大勢がほぼ決まった後にドゥドゥ選手を使っても遅すぎる。結果後手後手の采配になったと言われても仕方ないと思う。
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