試合結果【セレッソ大阪戦】

昨日（22日）にホーム山梨中銀スタジアムにて行われたJ1第8節セレッソ大阪戦ですが、試合結果は1対1の引き分けに終わりました。ヴァンフォーレの得点は後半に挙げた畑尾選手のゴールでした。


試合前半はパスを細かく回して崩しにかかるC大阪に対して、ヴァンフォーレはしっかりと守備ブロックを形成してロングボールで相手DFの裏のスペースを狙うカウンタースタイルで対抗。ボール支配率はC大阪の方が上回っていましたが、ヴァンフォーレも時折みせるスピードのある攻撃で見せ場を作っていた印象でしたね。前半はほぼ互角の攻防で折り返します。

後半になると試合は急に動き出します。後半開始3分、味方選手の絶妙なスルーパスに反応した杉本選手が抜け出し、コースを狙った左足でのシュートが鮮やかにゴールに吸い込まれてC大阪が先制点を獲得します。いつもは相手に先制点を奪われるとチームスタイル的に戦い方が難しくなるヴァンフォーレでしたが、この日は少し状況が違っていました。後半17分に得たサイドからのFKのチャンス。兵働選手が放った精度の高いキックにゴール前で畑尾選手が打点の高いヘディングで合わせてゴール。後半の早い時間帯にセットプレーで同点に追いつくことに成功します。畑尾選手は嬉しいJ初ゴール。前半早々に新井選手の負傷で急遽出番が回ってきた畑尾選手でしたが、期待にゴールという結果で応えてくれました。守備面もしっかりと仕事をこなしてチームの強固な守備形成に貢献。素晴らしいゴールとディフェンスでこの試合良いプレーをしていたと思いますね。

ヴァンフォーレが同点に追いついてからは、前半の戦いを修正しこちらの分析をしてきたC大阪が展開を優位に進めていくことになります。リズミカルにテンポ良くパスを繋いでくるC大阪の攻撃を抑えるのに手を焼き、ヴァンフォーレは次第に防戦一方になります。日本代表の清武選手も途中からピッチに入り、さらに攻撃力が増すC大阪。再三に渡る決定的なピンチにGK岡選手が神セーブを連発するなど、岡選手を中心に体を張ったディフェンスを続けたヴァンフォーレ。後半途中からヴァンフォーレのチャンスはほとんどなかったのですが、懸命な守備で相手に得点を許さずに長い時間耐えてそのまま試合終了。引き分けという結果はポジティブな勝ち点1とネガティブな勝ち点1と一般的に分かれますが、今回の引き分けは全員の守備の頑張りで掴み取ったポジティブな勝ち点1と言っても良いでしょうね。


普段なら今シーズンJ1に昇格してきた相手にホームで引き分けという結果はあまり満足しないのですが、対戦相手が日本代表や代表クラスの選手を多く揃えるC大阪＆しかも先に先制されてから追いつけたということで、この試合内容を評価して良いと個人的には思います。しかも新井選手が前半早々に負傷しプレー続行不可能になり畑尾選手が急遽ピッチに入るアクシデントもありました。交代選手の起用法など試合前に考えていたプランが大きく崩れる展開の中で、吉田監督は柔軟に今の状況を考えながらうまく対応したと思いますね。選手を変えても大崩れせずに普段と同じような守備中心の戦いに持っていくことができ、最少得点差を保ちながら追いつく機会を窺うことができたのも監督のおかげだと思います。またGK岡選手の存在感も素晴らしかったと思います。杉本選手や柿谷選手などC大阪が誇る能力の高い攻撃陣相手に強烈なシュートを絶妙なポジショニングと驚異的な反射神経で次々とファインセーブを披露。抜群の反応の他にも安定したハイボールの強さもみせるなど、チームに‘当たっている’守護神がいたからこそ守備陣は思い切って相手へプレスを与えることができ、ボールを奪うチャレンジができていると思います。今シーズンの試合出場経験によって大きな自信を得た岡選手はやはり頼りになりますね。


この試合でポジティブな勝ち点1を獲得したヴァンフォーレ。攻撃面は課題が山積みですが、懸命に耐えて守り抜いた守備力の高さを次の試合でも活かしたいですね。次節は今シーズン大型補強で注目を集め、好成績も収めているヴィッセル神戸が相手となります。しかも敵地ということで相当厳しい戦いが予想されますが、この高いディフェンス力を活かして計画的に守り勝つゲームを強豪相手でも見せてほしいですね。今回の経験を次の試合に繋げていきましょう！



【勝ち点41への道】
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クラブが今シーズン目標にしている勝ち点41への道のり。今回の試合で勝ち点1を積み重ねて‘9’まで★が貯まっています。焦らず着実に1つずつ積み上げていきましょう！




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