たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

タブレットによる「運転免許証更新認知機能検査」初体験

2024年03月22日 17時44分53秒 | 暮らしの記録

3年前、これが最後の運転免許更新になるのかな?・・・等と
つぶやいたものだったが、
あっという間に3年間が過ぎ去ってしまい、
迷った挙げ句、今回もまた、運転免許更新手続きをすることに決めた。
先日、すでに、「高齢者講習」は、受講済みだが、
今日は、「認知機能検査」を受けてきた。
あらかじめ、WEB予約した集合時間前に到着、
係員から簡単な説明があったが、
今回は、タブレットによる認知機能検査、初体験となった。
一斉に開始というスタイルではなく、席が空くと、次々と呼ばれ着席し、
まずは、ヘッドフォンを装着、
机上に置かれている個々のタブレットを、
ヘッドフォンからの説明、指示、出題に従って、
回答していくものだ。
制限時間は、30分程度に定められているようだったが、
途中、定められた基準点を超えると、その時点で、出題がストップ、
退散するというものだ。
開始してから、ほんの10分~15分程度で、終了してしまい、
なんとなく構えていた分、拍子抜け?の感有り。
当然、点数表示は無く、
「認知症のおそれがある」基準には該当しませんでした」という
公安委員会の「検査結果通知書」が、数分で発行されるという仕組み。
これでまた、3年間、運転出来ることになったが、
運転免許証更新成っても、高齢ドライバーであること、尚一層意識しながら、
安全運転に徹していきたいと思っているところだ。

 

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葉室麟著 「峠しぐれ」

2024年03月22日 07時06分15秒 | 読書記

図書館から借りていた、葉室麟著 「峠しぐれ」(双葉文庫)を、読み終えた。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう老脳。
読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも、
その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー「読書記」に、書き留め置くことにしている。


▢目次
(一)~(二十八)
  解説 細谷正充


▢主な登場人物
半平(伊那半平)・志乃(峠の弁天様)、
吉兵衛・お登・太郎吉、次郎吉・おせつ、
金井長五郎(岡野藩安原宿宿場役人、旅籠大野屋主人、顔役)
永尾甚十郎(岡野藩奉行所役人)・敬之進、
鹿野永助、
天野宮内(あまのくない、結城藩家老)・志乃(宮内の妻)・千春(宮内と志乃の娘)、
石見辰右衛門(結城藩中老)、佐川大藏(結城藩勘定奉行)、
伊那半平(佐野大膳の家士、雖井蛙(せいあ)流)、

板倉左門、小谷佐平次、
島屋五兵衛・おみね
榊藩藩主忠徳、千之助・萩丸・鶴松・雪姫、
杉内内膳正(榊藩国家老)、藤、塚本左太夫、
西村幸右衛門、お仙(島屋五兵衛の後妻、おみね、夜狐一味の頭)・ゆり(お仙の娘)、
酒井兵部(岡野藩家老)・小四郎(兵部の四男)
千代(志乃の母親、千春の祖母)

▢あらすじ等
岡野藩領内で、隣国結城藩との境に有る弁天峠は、朝方、霧に白く覆われて道も定かでなくなるところから、朝霧峠とも呼ばれている。その峠にある茶店を慎ましく営んでいる、小柄で寡黙な半平と、「峠の弁天様」と旅人に親しまれる志乃が、この物語の主人公である。
二人には、15年前、結城藩藩内抗争に巻き込まれ、藩を飛び出さざるを得なかった、辛く哀しい過去が有ったが、諸国流浪の旅を経て、やっと戻り着いたのが、元々老夫婦が営んでいた峠の茶屋だったのだ。やがて老夫婦から茶店を引き継ぎ、10年の歳月が流れ、峠を通る旅人からも親しまれ、すっかり茶店の主人として峠の風景に溶け込んでいたのだったが・・・・。
物語は、半平、志乃の過去の人生を、紐解きながら進んでいく風であるが、様々な事件や騒動に関わり、思わぬ展開になっていくところが時代小説としての面白さである。
幼い子供3人を連れた一文無しの吉兵衛・お登夫婦。仇を求めて無宿の旅を続ける浪人小谷佐平次と板倉左門。お家の跡継ぎを幕府に認めてもらうために若君(暗殺の目を逃れるために、実は替え玉の姫君)の駕籠とともに峠を越える榊藩の一行。半平と志乃を討つために峠にやってきた結城藩から屈強な七人の侍達。キャラクターに富んだ岡野藩の役人達、結城藩の藩内抗争激化と夜狐一味のお仙とゆりの出現・・・・。
表紙絵は、巻末の下記の文節を描いたものに違いない。
  やがて、峠の下の方から黒い人影がゆっくり上がってくるのが見えた。
  足を引きずるようにしている。・・・・・・。
  しかし、志乃には分かった。
  ーー半平殿、
  しぐれに濡れながら、峠を上がってくる半平を見つめる志乃の目に涙があふれた。
  雨はなおも降り続く。(完)
武家物でありながら、町人物の要素も有り、随所に、葉室麟ならではの、きめ細やかな風景描写が織り込まれ、物語の筋立ても巧みで、つい引き込まれてしまい、一気に読み切ることの出来る傑作時代小説だった。
辛い過去と哀しみを背負いながらも、真摯に生きる半平、志乃の夫婦の形にも胸を打たれるが、志乃と千春、藤と雪姫、お仙とゆりの、「母と娘の情」も、余韻に残る作品だ。



 

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