たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)

2021年09月30日 15時34分08秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

今朝の散歩・ウオーキング途中に、「キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)」を見掛けて、写真を撮ってきたが、ふっと、7~8年前まで我が家の猫額庭にも有った、鉢植えの「キダチチョウセンアサガオ」を思い出してしまった。枯れてしまってから久しいが、それまで20年間近く、毎年咲いていたような気がする。
外付けHDに残っている古い写真の中から、何枚か引っ張り出してみた。
草花に疎い爺さん、今更になって、ネットで調べて、「へー!、そうだったの・・・」、
目から鱗・・・である。

今朝 撮ってきたキダチチョウセンアサガオ

2004年8月24日に撮っていたキダチチョウセンアサガオ

2008年9月15日に撮っていたキダチチョウセンアサガオ

2013年6月24日に撮っていたキダチチョウセンアサガオ、

2013年10月11日に撮っていたキダチチョウセンアサガオ


キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)

ナス科、キダチチョウセンアサガオ属(ブルグマンシア属)
    別名 エンジェルス・トランペット・ツリーブルグマンシア
       エンゼルトランペットソウ
    花の感じが似ている「ダチュラ・チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)」が
    有るが 別属の花。
    キダチチョウセンアサガオ花は、下にぶら下がるように咲き、
    タチュラ・チョウセンアサガオの花は、上向きに咲く。
原産地 ブラジル、エクアドル等、南アメリカ
草丈 1m~3m
花色 薄黄色、濃黄色、ピンク色、赤色、橙色、紫色、白色、青色、
開花期 5月~11月頃
花言葉 「愛嬌」


 

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「石廊崎の少女」(再)

2021年09月30日 11時33分11秒 | 川柳・俳句・詩

7年も前、2014年5月20日
「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に書き込んでいた記事を、
コピペ、リメイク(再編集)してみた。


「石廊崎の少女」(再)

記憶から完全に喪失していた物が、最近、不要雑物身辺整理中に出てきた。若かりし頃、若気の至りで、書きなぐっていたと思われる詩の類である。不揃いの便箋やレポート用紙等に、バラバラと走り書きしたような代物で、色褪せてカビ臭い茶封筒に詰まっていた。そのまま、ゴミ箱行きにすれば良さそうな物だが、数十年ぶりに目にして、タイムカプセルを開けるが如く、ある種、感動さえ覚えてしまい、全てを捨て去る前に、「青春の思い出の欠片」として ブログに書き留め置こう等と考えてしまった。今の爺さんには、気恥ずかしく、冷や汗が出るような、ぞっとするような、拙劣な詩の類ばかりだが、恥じも外聞もなく、そのまんま・・・・。

その中に、「石廊崎の少女」と題した詩(もどき)が有る。「昭和43年5月19日」の日付が記されており、今から53年も前、当時、静岡県浜名郡舞阪町に有った独身寮に暮らしていた数年間に書いたもののようだ。マイカー等まだ夢だった時代、休日は レコードを聴いたり、同室の先輩とヘボ碁を打ったり、親しい同寮友人等と、舞阪、浜名湖、弁天島、新居等を、ぶらつくことくらいしか、無かったような気がしているが、ある時、勤務先の同僚先輩3人に、かなり強引に誘われて、南伊豆方面へ1泊2日の慰安旅行をしたことが有った。もちろん、列車、バスを乗り継いでいく旅行であり、かなり強行スケジュールだったと思うが、南奥伊豆、静岡県松崎町の大沢温泉に宿泊、河津、下田、石廊崎まで、足を伸ばしたような気がするが、写真が極くわずかしかなく、なかなか記憶が炙り出てこない。
「雨の石廊崎にて」、「途中のバス車内にて」とも、記されており、記憶曖昧だが、石廊崎では、雨だったようだ。トコトコ走る路線バスの中で、旅の感傷と妄想で、メモしたのかも知れない。50数年後に、他人様に公開される等とは、当時、想像も出来なかった詩の類、よくもまあ、これまで仕舞い込んでいたものよ、我ながらあきれてしまっている。

アルバムに貼ってあった古い写真、
多分、石廊崎の写真だと思われる。

「石廊崎の少女」

そぼふる雨に
しっとり濡れた岩肌で
かわいい花を見つけたと
私に告げた少女
その白くやさしい手のひらに
ぽっちり小さく咲いていた
可憐な野の花
薄紅の花びらが
潮風にゆれていた
石廊崎に 黒潮が砕け
歯をむいて しぶきが吹き上げる
その岸壁に ひっそり秘かに
誰をか待って 咲いていた
その名も知らぬ 野の花
美しい(いとしい)花
私は 少女の汚れない笑顔と
それを 見比べた
二つの美しい(いとしい)ものよ
爽やかなるものよ
私は 少女を とても好きになっていた
ぱっちり 瞳が愛らしく
長い黒髪が いとしい
野の花は 小さな幸せ
はにかんだ少女は
その花を そっと 私に差しのべた
しっぽり 雨に濡れていく
我が身も忘れて
しばし 石廊崎に咲いた
美しい光景に感謝した。

(昭和43年5月19日)

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花鳥に足腰痛みちょと忘れ

2021年09月30日 09時56分00秒 | 散歩・ウオーキング

東の空に雲が掛かって、日の出も見えずの早朝、
相変わらず、腰 痛!、右腿 痛!、首 痛!、膝 痛!、
あっちこっち、痛いところだらけ、
今日も、早朝散歩・ウオーキング、パスしようと思っていたが、
カチャン!、
妻が散歩・ウオーキングに出掛けた玄関ドアの音で目覚めてしまい、
やっぱり、Go To 散歩・ウオーキング!、
草花に疎い爺さん、
   君の名は?花に尋ねつ朝散歩
   花鳥に足腰痛みちょと忘れ
コンデジで、カシャ、カシャ撮りながら、
スマホの歩数計で、約5,500歩。

ペンタス?

アメリカンブルー?              ハイビスカス?

コリウス          キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)

白色シャコバサボテン?

ハナミズキの実                パンパスグラス

ヒメビジョザクラ(姫美女桜)

カルガモ親子

セキレイ

カワセミ

 

 

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脳トレのつもりでひねる五七五 2011年12月(再)

2021年09月29日 15時54分24秒 | 川柳・俳句・詩

9年も前、2012年6月28日
「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に書き込んでいた記事を、
コピペ、リメイク(再編集)してみた。


「ノンノン旅立つ」(再)

1週間前位から、急におかしくなって、動物病院で点滴、注射等を受けてきた我が家の三毛猫ノンノン。今日 2012年6月28日 午後4時45分、ついに力尽き、天国に旅立ちだった。19歳、人間の歳に換算すると、90歳位と言われており、天寿を全うしたと言うしかない。

1993年6月20日、生後1ケ月半で(1993年5月6日生まれ)、近くの動物病院から斡旋されて、我が家の家族となってから、約7000日間、ずっと一緒に暮らしてきただけに、しばらくは、がっくり落ち込みそうだが、長い間、癒しを与え続けてくれたノンノンに感謝しつつ、前向きに暮らしていきたいと思っているところだ。

ノンノン さよなら。有難う。合掌。 


2011年12月に作っていた川柳(もどき)


お題 「三毛猫ノンノン」 

    ノンノンも箱入りのまま高齢化

    身勝手さ引いても猫は高得点

    手を揃え猫の古風な行儀良さ

    傍(かたわ)らの楚々たる猫に癒される

    癒し猫時折見せる野生の目

Photo

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コリウス(金襴紫蘇)

2021年09月29日 10時27分49秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

丁度1ケ月前、8月29日に、散歩・ウオーキング途中で撮ってきた花の写真の中にも、「君の名は?」だった花が有ったが、相互フォロワー登録しているhighdy様に教えていただき、「コリウス(金襴紫蘇)」であることが分かった。
毎年、同じような時期に、同じようなコースを散歩・ウオーキングしており、多分、これまでも見掛けて、カシャ、カシャ、撮っていたのかもしれないが、「君の名は?」のままだったのだろう?。「コリウス」で「ブログ内検索」しても、出てこない。せっかく教えてもらっても、そのそばから忘れてしまう老脳。しばらく見掛けないでいると、「えーっと?、えーっと?、あれだよ、あれ?・・」になること必至。草花に詳しい人からは、「なーんだ、そんな花も知らなかったの?」等と笑われそうだが、草花に疎い爺さんにとっては、新情報、新知識。また、思い出せなくなる前に、ブログ・カテゴリー「爺さんの備忘録的花図鑑」に、書き留め置くことにする。


コリウス(金襴紫蘇)

シソ科、コリウス属(ソレノステモン属)、1年草、多年草、
    和名 キンランジソ(金襴紫蘇)ニシキジソ(錦紫蘇)
    錦織りのような鮮やかな色彩の葉を楽しむ観葉植物
原産地 マレーシア等、東南アジア
草丈 20cm~1m
開花期 7月~9月頃
    紫蘇の花に似た小さな花を、長さ5cm~15cm程の穂状に咲かせる、
葉の鑑賞期 6月~10月頃
花言葉 「善良な家風」「健康」「絶望の恋」「叶わぬ恋」


2021年8月29日、散歩・ウオーキング途中で撮っていたコリウス

3年前、2018年8月19日に、散歩・ウオーキング途中で撮っていたコリウス

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爺さんの備忘録的蝶図鑑 その11 「キアゲハ(黄揚羽)」

2021年09月29日 08時25分27秒 | 爺さんの備忘録的昆虫図鑑

昨日も、畑仕事の合間、畑地の地面に止まっていた蝶を、カシャ!、してきたが、蝶にも疎い爺さん、やっぱり、蝶名、同定出来ず、「君の名は?」だった。
そのひとつが、「キアゲハ(黄揚羽)」であることが分かった。
子供の頃から、「アゲハチョウ」という蝶名は、聞いたり、使ったりしていたが、数年前までは、蝶等に興味関心も無く、目にも止まらず、名前も知らず分からずの爺さん、「アゲハチョウ」にも、いろいろな種類、名前が有ることに気が付いたのもつい最近のことのような気がする。
「キアゲハ」と「ナミアガハ」の見分け方、これがまた、不明のままだったが、今回、ネットや図鑑で調べてみて、「なるほど・・」、初めて、納得。これからは、なんとか同定出来そうだ。
ただ、しばらく見掛けないでいると、たちまち、「えーっと、えーっと、あれだよ、あれ・・、なんだったけ?」、咄嗟に名前が出てこない老脳。記憶補助ツール、ブログ・カテゴリー「鳥、昆虫」に、書き留め置くことにする。蝶に詳しい方からは 「なーんだ、そんな蝶も知らなかったの」と笑われそうだが、蝶に疎い爺さんには、新情報、新知識。「爺さんの備忘録的蝶図鑑」にはなる。


キアゲハ(黄揚羽)

アゲハチョウ科、アゲハチョウ属
特徴 前翅長は 4cm~7cm
   「ナミアゲハ(並揚羽)」とよく似ているが、
   前翅のつけ根が黒ずんだ色で塗りつぶされており、
   「ナミアゲハ(並揚羽)」のような縞模様になっていない。
   翅の中程の黒い線が細く、やや黄色っぽい。
分布 ユーラシア大陸(ヨーロッパ、アジア等)、北アメリカ大陸等
   広く分布しており、いくつかの亜種に分かれている。
   日本でも、「ナミアゲハ」と共に、
   全国的に、最もよく見られるアゲハチョウ。
生態 成虫は 4月~10月頃、都市郊外、農村、山地等でよく見られる。
   冬は 蛹で越冬する。


昨日 2021年9月28日、畑地の地面に止まっていたキアゲハ

2020年10月30日に訪れた国営昭和記念公園の花壇で見掛けたキアゲハ、


「キアゲハ」と「ナミアゲハ」の違い、
遠目では 見分けが付かない感じがするが
前翅のつけ根の模様の違いで 見分けられる。

「キアゲハ」           「ナミアゲハ」

 

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大根の1回目間引き、追肥、土寄せ 他

2021年09月28日 16時45分59秒 | 畑日誌(見様見真似の野菜作り)

当地、今日の天気予報は、「晴のち曇」だったが、
やや雲が多かったものの、適度に日射しも有り、
夕方まで、まずまずの天気だった。
爽やかで、畑仕事には 丁度いい気候。
午前中、2時間程、Go To 畑! と相成った。

(1)大根の1回目間引き、追肥、土寄せ

大根つまみ菜
お浸し?、塩漬け?

(2)白菜、追肥、土寄せ

(3)小松菜の種、蒔き直し
   発芽不調、失敗?、再度 種蒔き

頻繁休憩、水分補給
チョウ、トンボと、戯れながら?

「キアゲハ(黄揚羽)」
「ナミアゲハ(並揚羽)と良く似ているが、羽根の模様の違いで
黄色くないけど、「キアゲハ(黄揚羽)」であること、
初めて、分かった。

モンシロチョウ?

車のアンテナに止まって動かないミヤマアカネ

近くの柿の木に、群れでやってきた鳥、???、
肉眼では 確認出来なかったが、
やたら撮った写真は、ほとんどピンボケ、
1枚だけ、ピントが合った写真が有り、
よく見ると メジロだった。
メジロが 柿を啄む・・?
なんだか 初めて見たような気がする。

柿の葉が、どんどん舞い落ちる

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久し振りの朝焼け?とドングリコロコロ

2021年09月28日 08時45分55秒 | 散歩・ウオーキング

当地、今日の日の出時刻は 5時36分頃、
東の空、やや雲が掛かっていたが、なんだか久し振りに見るような朝焼け。
天気予報は 「晴のち曇」。午前中は 清々しい好天になりそうだ。
腰 痛!、右腿 痛!、首 痛!、膝 痛!、あっちこっち、痛いところだらけ、
早朝散歩・ウオーキングもパスしようと思っていたが、
カチャン!、妻が出掛けた玄関ドアの音で目覚め、
やっぱり、Go To 散歩・ウオーキング!
スマホの歩数計で 約4,500歩。

今朝は、近くの雑木林を通り抜ける小道を ちょこっと歩いてきた。
小道沿いに有る数本のクヌギ(椚)の大木の下には
毎年 この時期、ドングリ(団栗)が 大量に落ちて散らばるので、
今年もそろそろ落ちているかなあー・・・等と思いながら・・・・。
今日のところ、いつもより少なく、
あまり綺麗でない感じのドングリ(団栗)ばかり・・・、
これからかなあー?・・・・とりあえず 少し拾ってきた。
小さい子供でもいれば 喜ぶんだろうなあー・・・。
「ドングリ」・・・、
北陸の山村育ち、なんとも 郷愁を誘われる 懐かしい響きである。

ドングリ コロコロ ♫

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)

 

 

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日が傾きかけてから・・、

2021年09月27日 17時27分48秒 | 散歩・ウオーキング

当地、今日も、時折 薄日が射したりしたものの
雲が多く、はっきりしない天気だったが、
日が傾きかけてから、急速に青空が広がり出した。
風も爽やか・・・、
やおら、重い腰を上げ、近くをちょこっと歩いてきた。
久し振りの、夕方散歩・ウオーキングと相成った。
早朝にしている、夏型の散歩・ウオーキング、
そろそろ、冬型の日中散歩・ウオーキングに切り替える季節かなあー?
スマホの歩数計で 約6,600歩。

カワセミが、2羽、3羽、
コンデジ、オートフォーカス、トリミング、= ピンボケ

 

アオサギ

オニャンコ

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「風変わりな宮廷紳士たち」・まんがゼミナール「枕草子」 その21

2021年09月27日 11時58分44秒 | 読書記

足腰大丈夫な内に出来る限り、不要雑物処分・身辺片付け整理をしよう等と思い込んでからすでに久しいが、正直なかなか進んでいない。それでもここ2~3年には、押し入れや天袋、物置、書棚等に詰まっていた古い書籍類等をかなり大胆に処分してきた。ただ、中には「これ、面白そう・・」等と目が止まり、残してしまった書籍もまだまだ結構有る。その中に 漫画家赤塚不二夫著、元東京学芸大学附属高等学校教諭石井秀夫指導の古典入門まんがゼミナール「枕草子」(学研)が有る。多分、長男か次男かが、受験勉強中に使っていた「枕草子」の解説本・参考書の一つのようだが、錆びついた老脳でもなんとか読めそうな、まんがで描いたくだけた内容、その内いつか目を通してみよう等と仕舞い込んでいたものだ。ながびく新型コロナ禍、不要不急の外出自粛中、ふっと思い出して、やおら引っ張りだしてみた。当然のこと、本格的な「枕草子」解説本、参考書とは異なり、限られたサワリの部分に絞ったものであるが、学生時代に多かれ少なかれ齧っていたはずの日本の代表的な古典、清少納言の「枕草子」も、ほとんど覚えていないし、「古典」に疎く、苦手な人間でも、十分楽しめそうで、御の字の書である。


「風変わりな宮廷紳士たち」・まんがゼミナール「枕草子」 その21

第108段 「方弘は、いみじう人に」
為すこと、言うこと、すべてが周囲の人を笑わせるという 愛嬌者の方弘(まさひろ)という殿上人のことを描いた回想の段。およそ、殿上人としての優雅さや気取りのない方弘の野人的な言動を、笑いの対象としているが、そこに、清少納言の好意的な目が光っている。

蔵人の方弘はたいそう人に笑われる者。
清少納言「どないなわけであのあほが蔵人の地位につけたんやろ?」「家族が染物や仕立てを上手にするさかいに、えーべべ着てはるけどナ」
ジリ、ジリ、紙燭で、着物を焦がしている、
清少納言「あーっ!、何しとるねん!」
方弘「このべべ、だれぞに着せてあげたい」
清少納言「どーも、わけわからん、お方や!」、「ちょいと、お供の方」
お供「は!?」
清少納言「どないなわけで、あんなちんけなお方に使われとるん?」
お供「それ、言われるとつらい!」
使いの者「メーッセージでおます。ご返事をくらさい」「ご返事、はよう、はよう」
方弘「せわしなくて、憎たらしいやっちゃ。かまどに豆くべたような男やな」
女房達「ホッホホ」「ヒッヒヒ」「囲炉裏に栗と言いなはれ」
方弘「ところで、ここには、墨も筆もあらへんな。だれぞ、盗んでしもたか?」「いや、食い物や酒やったら、ほしがる者おろうけど、墨や筆では食えへんで」
女房達「またまた、あほ言ってからに・・・」「ホホホッ・・」「ヒヒヒッ・・・」
方弘「清少納言さん、今、一人やね・・・」
清少納言「まじな顔して、どないした?」
方弘「まじやで、まじ!、まじ!、あんたに聞かせた方がええと人が言うねん」
清少納言「何事でおまス」
方弘「もっと、五体満足にこっちに寄りいな・・・」
清少納言「えっ?、その顔でエッチなことするのやないやろね」
方弘「わっ!」
清少納言「あっ!」、サッ!、
方弘 ドン!、フンギャー!
清少納言「五体満足でおましたか?」
官職任命式の夜、またいでました 方弘の蔵人。今宵のお役目は、燈台の油差しでおます。
方弘「オッホン。高貴な役職であるぞよ・・」
ところが、燈台の燈敷が新しい油単ゆえに、下沓がへばりよって、
ピタ、ピタ、ピタンコ、バターン!、燈台を引っくり返してしまい・・・、
女房達「わっ!、地震でおますかっ?」
ドタバタ、ドタバタ・・・、
女房達「あっ!、例によって、方弘が原因ぞ!」「蔵人の頭が御着席にならぬ限りには、だれも座れへんでおます」
方弘 隠れて「モグモグ」、「アッ!」
清少納言「こんなお方でおましたけど、方弘は阿波守に出世されましたエ」


原文だよーん

方弘(まさひろ)は、いみじう人に笑はるるものかな。親など、いかに聞くらむ。供にありくものどもの、人々(ひとびと)しきを呼び寄せて、「なにしに、かかる者には使はるるぞ、いかが覚ゆる」など笑ふ。ものいとよくするあたりにて、下襲(したがさね)、袍(うへのきぬ)なども、人よりよくて着たるを、紙燭(しそく)さしつけ焼き、あるは、「これを、異人(ことびと)に着せばや」など言ふに、げにまた言葉づかひなどあやしき。


(注釈)

方弘は、ひどく人に笑われる人物である。親等は、それをどんな気持ちで聞いているのだろうか。供に使う人達で、ごく人並みな者を呼び寄せて、「どうして、あんな男に使われているのか。どう思っているのか」等と言って笑う。物をきちんと整える家庭で、下襲や袍等も他の人よりも良い様子で着ているが、それを紙燭につけて焼いたり、あるいは、「これを、他の人に着せてやりたい」などと言うのだが、なるほど、言葉遣い等もまた一風変わっている。

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