竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

夏は白花抱き合うときは尻叩け 兜太

2018-07-21 | 金子兜太鑑賞
 
夏は白花(しろはな)抱き合うときは尻叩け 兜太




昭和57年、猪羊集より。

作者は「白花」をわざわざ(しろはな)と振り仮名を付けている。
なぜ言葉の響きに拘ったのだろうか?
(ばな)では初夏の感じが損なわれるからだろうか?
「夏は」と表しているけれど、
初夏なのだろうと思う。
「抱き合うときは尻叩け」とはなんと大らかな朗らかさであろうか。
この抱き合うは男女間だけではないのであろう。
よく野球の試合を見ていると、よ
く尻を叩き合っているのを見かける。
尻って叩かれて一番痛くないところ、
スキンシップには尻を叩くのが一番良いのだろうと思う。
男女間で尻といえば、
つねるだろうけれど、叩くという方が明るいし、
心身ともに健康的な感じがする。
何にしても、瑞々しい初夏のエネルギーに溢れている。


参照 http://www.shuu.org/newpage24.htm
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