マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

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「つぐない」

2009-04-22 08:43:35 | 好きな俳優 ジェームズ・マカヴォイ

Atonement  2007年 イギリス作品 

監督 ジョー・ライト
出演 キーラ・ナイト ジェームズ・マカヴォイ シアーシャ・ローナン ロモーラ・ガティ ヴァネッサ・レッドグレーヴ ジュノ・テンプル

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
1935年、イングランド。13歳のブライオニー・タラスは、日々タイプライターを打ちながら、後日兄が帰ってくる記念の劇を制作していた。そんな時に、ふと窓の外を眺めると、使用人の息子ロビーと姉のセシーリアが喧嘩している所を見てしまう。
その後に、ロビーからセシーリア宛の手紙を渡された、ブライオニーは、姉に渡す前に手紙を読んでしまう。情熱的な手紙を読んだセシーリア。出すつもりはなかった、ロビー。だが互いの気持に気づいた二人はそっと愛し合う。しかし偶然にもその場面をまたもやブライオニーは目撃してしまう。
その後、預かっていた双子の姉ローラが何ものかに暴漢されるという事件が起きた。犯人を目撃したと断言するブライオニーはロビーの名を告げた。その事により、彼は警察に連行されてしまうのだった。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
もっと、文芸作品を想像していた、ich。
誰の誰へのつぐないかと思ったら~のお話だった。
引き裂かれた二人が~という話の展開はよく見るが、引き裂いた本人が関わってくるとは、新鮮な感じだった。
ラストは、やはりイギリス映画って感じで納得のものだった。
だって、途中から、なんか妙だぞ?と思っていたから。時間の交差がよく理解出来なくなったから。
(気になる方はどうか観賞して)

さて、目的のマカヴォイ。使用人の息子ロビーだった。
頭が良くかっこいいロビー。

13歳のブライオニーが憧れるのも無理ない男だと思った。
甘えてきたブライオニーに不器用に対応する彼がかっこよかったぞ。
愛する人の為に必死に歩き続ける姿はなんともジーンと胸を打ったのだった。

あんな事件がなかったら、彼はどうなっていたんだろう?
結局は身分ちがいの恋だから、結末は同じだったかもしれないなあ。

それよりも、
13歳の小娘が嫉妬?というのに疑問を抱く人もいるかもしれないが、自分は分かる気がした。
幼いときから、女の子は女性なんだよね。
さらに、悪いことに、少し子供が入っているから、手に負えないのだ。
子供って意外と大人以上に冷酷だったりするから。
想像力があるようでない年頃。
この事を言えばこうなるだろう?とか、現実の想像力がないと言ったら、分かりやすいのかもしれない。
特に女はさ。
だから、イジメとかもあるんだろうけどね。

それにしても、なんで周りの大人は彼女を信じてしまったんだろう。
セシーリアが言うとおり、劇を書くくらいだから、想像力も豊で物語の中に没頭しているとは思わなかったのだろうか?

いくら、科学捜査とかが発達してなくっても幼いこの娘の証言だけで逮捕するとはと、ちょっとイラついたのだった。

大人になったブライオニーがその時の事を後悔してってのも今更とも思ったりもしたが、分かる感じだった。
彼女が最後に出来た【つぐない】
それしか出来なった【つぐない】
彼女もまた、悲劇だったんだよね。 

久しぶりに重いテーマでいろいろ考えちゃったぜ。(^◇^;) 


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2 コメント

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やっと見ました (くりりん)
2009-05-09 23:28:47
なんかずーと気になってたんですが。
見た事あるロビーは「ナルニア国」のユニコーン(?)だったんですね。

映画は期待しすぎたせいか、ちと消化不良でした・・・。
ずーとブライオニーが関わって映画が進行していれば
とか。
ちょっと過去に戻るという手法も分かりにくくてあまり効果的じゃなかったのかも。
とか。

でも13歳のブライオニーの心情は私も理解できるw
特に水に飛び込んで相手を試しちゃうとこなんか。
ロビーの激怒も理解できますけどね。かわいいもんじゃん。

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行ったり来たり。 (takbout)
2009-05-10 09:54:55
くりりんさん
はい!彼はナルニアのタムナスさんです。
あの彼はちょっとお人好しの役でしたね。
足もカモシカだったし・・・。(笑)

過去と現在を行ったり来たりでちょっと戸惑う演出でしたね。視点を変えていると思えばそうなんですが。
その点は「バンテージポイント」の用でした。
(かなり内容は違いますが)

水に飛び込んだシーン。
激怒するロビーの気持もブライオニーの気持もどちらも分かるような気がします。

>かわいいもんじゃん。
本当に可愛いもんですね。(笑)
返信する

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