Vier Minuten 2006年 ドイツ作品
監督 クリス・クラウス
出演 モニカ・ブレイブトロイ ハンナー・ヘルツシュプルング ナディヤ・ウール スヴェン・ピッピッヒ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
ピアノ教師のクリューガーは、刑務所へピアノを運び入れた。受刑者にピアノを習わせる為だ。図書館の一室をピアノ教室にしてもらったが、初日から問題が発生し、場所を移すことに。
そして、クリューガーは問題を起こした受刑者ジェニーの独房を訪ねる。ジェニーは、たわいまれのないピアノの才能の持ち主だと気がついたクリューガーは、彼女にレッスンを受けるように説得する。条件付きで受けることにしたジェニー。
最初は抵抗する彼女だったが・・・。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
モーリッツ君のママが主役という事で、見たかった作品。
初めは、こんな年寄りなの?とビックリしたが、特殊メイクでかなり歳を取っている設定にしていると分かりホッとした。(爆)
やっぱ、どことなくモーリッツ君に似てる気がした。ママ似のモーリッツ君かな?(笑)
モニカ・ブレイブトロイ=モーリッツ君のママが勤勉な老女クリューガーを好演している。
すっごく上手い!!
なので、すんなり物語にのめり込めた。
クリューガーがジェニーに最初に言い放つ言葉がこれまた壺でかっこいい!
「あなたを更正させようという事ではない。恵まれた才能を伸ばしてあげたいだけ。」
すっごくいい感じだと個人的に思った。
ここで、「更正させたい」なんて言われたら、興ざめしてしまうし、またいつものパターンな映画かぁ~でテンションも下がっていく感じだったに違いないから。
何たって、クールにジェニーにレッスンしていく彼女がいいのだ。
だけど、ジェニーと洋服を交換した姿がなんともいつもと正反対な雰囲気で、可愛かった。
意外と似合うと思ったのは自分だけかな?(笑)
すっごく情熱的なジェニーもいい感じだった。
彼女の行動は、後半目が離せなくなったっけ。
素敵なメロディーを奏でる彼女の心はそのメロディーとは正反対の状態。
なんとも悲しくなったと言うか、こういう憎たらしい程の人っているんだよねぇと思ったというか。才能を持っていながら性格が悪い人って悲しい。彼女の場合はそうなってしまったのだけど。
ラストは、これで良いんだと思う反面、少し寂しい気持ちも残った。
まれにみる才能は、人生をバラ色にする事だと思っていたから、その逆もありえるのかあ~と、どことなくうちひしがれた感じがしたのだ。
誰もがそうだったらいいなあと思っているが、実際にある人はそれが疎ましく思う。
でも考え方によっては、結局、それしか出来ないという事だから、ジェニーが自由になりたいみたいな感情が少し分かった気もした。
彼女の4分間の演奏の仕方に、驚きはなかった。
でも、あの曲は素晴らしいと感じた。
クリューガーの過去に驚いたけど、でもなんとなく納得もいった。
ところで、
モーリッツ君とママって共演したことないのかな?と思ったら「ラン・ローラ・ラン」で一緒に出演していると分かった。
だけど、ママがなんの役か覚えてない。う~ん、いつかは見直さないと。
そういえば、モーリッツ君の映画でむっちゃ見てみたい映画があった。
日本で公開してくれると良いんだけどなあ。
最後に話がそれた!
すんません。(笑)