村の水車番

水車小屋のおじさんは見た?  山村のくらしは、今日も快調!

頭陀袋

2010年01月04日 | Weblog
故郷の酒を作る会での絞り作業に出たとき、槽場の奥から昔の絞り布袋が出てきた。
私がやたらと欲しがるものだから、杜氏代役のIさんが渡してくれた。
木綿で出来た古い絞り布袋は、長年の酒の精と手入れの際の柿渋によって得も言われない色合いになっている。
手芸好きのご婦人方には、垂涎ものの品である。

私はこの布で掛け鞄を作ろうと思っている。
家内が買ってくる近頃の洋服は、見た目を良くする為か物を入れるポケットが少ない。
年取ってくると出歩く時に持つ品物の嵩が多くなる。
手帳、メガネ、ハンカチ、鼻紙、デジカメ・・・・時によっては習い始めた絵手紙用の画集から絵筆、絵具それに山野草の本、歳時記、読みかけの本などなどポケットに入りきらない!

家内に制作を頼んだが・・「とても無理!」と   にべもない・・
ならば・・・私が手縫いで作ろう・・・と意気込むと・・・

「山頭火じゃあるまいし・・・あなたが作った汚らしい袋なんかぶら下げて歩いたら・・・乞食と間違えられるわよ!!」

私は出家したくなった。
コメント (4)
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