イノシシの肉を調理する

冷蔵庫を片付けていた家内が・・・
もう一塊のイノシシ肉を見つけ出した・・・・
今年の春先に、檻に掛かったイノシシ肉をＡ君から頂いていたのを忘れていた・・・

例によって・・
家内は獣肉が苦手なので私が調理をする・・・
調理と言っても・・・
裁断して、フライパンで炒り上げるだけの調理だ・・・

昔、子供の頃には各農家で飼っていた牛を、夏になると共同の放牧山へ放牧に出していた・・・
山の深い放牧地は、急傾斜が多いので放牧した牛が転落することがある・・・
牛は、転落して四つ足が空を向くと助からないそうである・・・
そんな時は、共同の放牧農家で、現地で処理して肉の分配があった・・・・

冷蔵庫も無い田舎のことである・・・
大根やカボチャを煮ていた大鍋でサイコロ状に切った肉を醤油と砂糖で甘辛く煮た甘露煮状の牛肉が毎日のように食べられた・・・
それはそれは美味かった・・・

今まで生きていた中で・・・あのころ食べた牛肉以上の美味しいものを食べたことが無い・・・・

野生の肉料理は単純がいい・・・
切ってフライパンで炒り・・・塩と胡椒で味付けだ・・・

ライオンだって肉食動物は生肉でも美味そうに食べているではないか・・・
まだ私の体内には野生の血が残って居る/span>

百姓根性

我が家の稲刈りに入るまでに秋野菜を撒いておこうと思ったが・・・
当分、雨は降りそうもいない・・・
悪いことに・・・
稲刈りを予定している、5～６日以降は雨マークが並んでいる・・・

天候相手の百姓仕事は、計画通りにはいかないことが多いが・・・
ハデ干し農家の我が家は、より天候に左右される度合いが強い・・・

天候まかせの仕事が長いと・・・几帳面さには欠けるようだ・・・

今日も、農機具修理に使うレンチが見えないと探していると・・・
「あなたが使った後にはちゃんと同じ場所に片付けて置かないからよ・・いつもの悪い癖よ」

会社勤めの長い家内と比較されても・・・
天気まかせの一人百姓が長かった私は・・・片付けが不得意だ・・・

時間はかかるが・・・そのうちにちゃんと探していたものが出てくるから不思議である・・・
几帳面な人が物を探すと・・・結局出て来ないことが多い・・・

長時間探して・・・出てきた道具で何事も無かったように作業を続けて済ませるのが・・・
真の百姓根性だ・・・

刈り取り迄あと一週間

我が家のコシヒカリもあと一週間で刈り取りだ・・・
昨年は８月３０日には刈り取りを始めていた・・・
今年の春は田植えが一週間遅れたので、刈り取りの一週間遅れは順調である・・

昨年故障したバインダーを出して点検・・・
何とか働きそうだ・・・

何しろ・・・
昨年故障したバインダーの修理は、自前で直したので・・少々不安が残る・・・
動力から、刈り取り部分への動力伝導ロットの接合部分の摩耗から動かなくなっていたバインダーだが・・・
同じような伝導ロットの付いた他機種のバインダーを分解して摩耗したロットを交換・・・
どうにか動くようになってはいるが・・まだ実際に稲の刈り取りまで試していない・・・

最近は、農業機械も高度になっていて・・専門業者で無ければ直せない機械が多い・・・

貧しい農夫は・・まず・・自分で直してみようと試みる・・・
貧しさには・・・逞しさと知恵がある・・・

豊かな国の民は・・・ひ弱だ・・・

総理の辞任会見

夕方５時から、安倍総理の会見があると言う事だったが・・・
想像した通りの辞任会見だった・・・・
この2～3日のワイドショーを観ていると・・・安倍総理の後継の話ばかりである・・・
国民のだれもが総理辞任を暗に知らされていたようである・・・

後継者となると・・・
いよいよ隣県の石破氏の登壇が期待される・・・・が・・・

私は、軍事オタクとして有名な石破氏がなぜか危うい人物に見えて不安である・・・
自民党の憲法改正草案は不気味だ・・・
国防オタクとしても・・・石破氏は名高い・・・
お隣県の国会議員として応援はしたいが・・・
現行の平和憲法が危うくなる方が・・・・より心配である。

変な　オタク　などで無い、バランスの取れた立派な政治家はいないものだろうか？

トウモロコシご飯

朝餉はトウモロコシご飯だ・・・
数日前に、家内と一緒に料理番組を観ていたら・・・
トウモロコシご飯が出た・・・

それが何ともうまそうなご飯に見えた・・
さっそく我が家でもトウモロコシご飯を食べよう会を結成・・・
今日はその日である・・・

昭和１７年生まれの私は、物心ついたころには、戦後の食糧難の時代だった・・・
農家と言えどもお米は貴重品である・・・
毎日の食事では、少しでも米の量を節約するためには・・・

芋粥、豆ごはん、麦ごはん、トウモロコシご飯、カボチャご飯、大根飯、菜飯・・・などなど・・・
ありとあらゆるお米の増量の為の野菜類が入れられていた・・・
当時は・・いつか野菜類の入らない白米のごはんを腹いっぱい食べて見たいものだと・・・
子供心にも思っていた・・・
成人してからも、ご飯の中に何かが入っている・・何々ご飯と言うのが苦手だったが・・・

今朝食べた、トウモロコシご飯は・・美味かった・・・

戦後、７５年経ってようやく私の舌も、野菜の増量ご飯から脱皮できたようである・・・
トウモロコシも昔のトウモロコシとは比較にならないほどに甘くて美味い・・・
私の中で戦後は・・舌から終わった　！

最早、漢方薬だ

山村の農家では、台所の脇に漬物部屋があるのが一般的だった・・・
家に居るようになった家内が、件の漬物部屋の整理を思い立ったようである・・・
今でこそ漬物と言えば朝漬け程度のものが多いが・・・本格的な農家の漬物部屋なら・・
あらゆる食材が保存食として漬け込まれていたものである・・・

筍、ゼンマイ、ワラビなどの山菜から、大根などの野菜類・・・魚や肉類も粕漬けされていたものである・・・

わが家の漬物部屋も、最近はほとんど使われなくなっていたが・・・
棚の隅から、・・・
わが家が梅農家だった頃の名残からか・・・梅酒、紫蘇漬け、干し梅が次々と出て来る・・・
梅酒も干し梅も・・・古いものは、２０年前に漬けたものが出て来た・・・

一番古い干し梅は３０年近い年数が経っている・・・
こうなったら…干し梅も食品と言うより・・・漢方薬の部類に入りそうである・・・

天気続きの今なら、もう一度干して、乾燥させたがよいだろうと・・・
庭、いっぱいに広げての今日は干し梅作業だ・・・
年代物の干し梅は・・・漢方ではなにに効くのだろう・・・？

こんにゃくの刺身

連日の猛暑日で外に出るのが辛い・・・

家内が退職してから２カ月近くになる・・・
今日は、私が専業主夫の頃に作っていたこんにゃくの作り方を伝授することにした・・・
農家出の家内はもちろんこんにゃくの作り方など知ってはいるが・・
わたしなりの作り方の工夫を知らせたかった・・・

「私だってこんにゃくの作り方ぐらい知っているわよ、あなたの工夫を披露する時のどや顔が見たくないわ・・・」

何とかなだめて一緒にこんにゃくを作る・・・
こんにゃく芋は、我が家で作っている自家製だ、葉が青いので収穫時期には少し早いが・・・
１キロばかり、芋を掘って早速伝授だ・・・

こんにゃくはヘルシー食品の王様と言われている・・
丁度・・私は7３キロの体重の減量中である・・・

こんにゃく食べて・・８キロ減量だ　　！

今夕、風呂上りに体重計に乗って見ると・・・
７２．１キロ　・・・・よし！！

夕餉のお菜は　こんにゃくのお刺身だ　

百円家族

百均で買いたいものがあると言う家内の御供で・・
木次町内のスーパーに行った・・・
百均通？の家内の話では・・・近頃は田舎のスーパーでは、集客の為だろうか、どこでも百均市がある・・・その中でも、ここの百均が一番だそうである・・・

百均市に詳しくない私は、百均市ならどこも同じように思えたが、夫々に特色があるらしい・・・

店内を歩いてみると・・・
近頃の百均市の品物は、格段に進歩している・・・
歩いてみるだけでも楽しいアイデア商品が一杯だ・・・

初期の頃は、見るからに百均市の品・・・と思えるような商品だったが・・・
今は・・ホームセンターの商品が顔負けするような品もある・・・

年取ってからは、見栄も外聞も薄くなっている・・・
老夫婦二人なら、百円ショップの品で、ほとんどの生活用品が整えられそうだ・・・
袋に百均の生活用具を抱えて・・「私たちは・・・百均生活者ね」と笑う家内に思わず・・・

「うん　万引き家族でないだけましだ・・・」

世の中が狭くなる

朝６時半から地元の交流センターの奉仕作業である・・・
剪定作業や窓ふき作業もあるので、高齢のご婦人の姿も見られるが・・・
草刈り機を担いでの参加組では、私はほとんど最年長である・・・

わたしと同世代の人は、世代交代でリタイヤされているか、若しくは体調を崩されて奉仕作業に出掛けられなくなっておられるようである・・

異世代間の交流は難しい・・・
好きな歌手、好きな音楽、好きな小説、などはもちろん違うが・・価値観、歴史観、社会観から食べ物、趣味の領域まですべてに大きな違いがある・・・話などしようにもかみ合わない・・・

馬鹿にされるのがおちだ・・・

帰宅すると・・
家内が冷蔵庫の整理をしていた・・・
冷凍庫の奥から、春先に戴いたイノシシ肉が出て来たと言う・・・
家内はイノシシ肉が駄目である・・
「ジビエ料理は、貴族の料理だぞ・・！」と言っても・・「私はあいにく貴族じゃあないから・・」
と取り合わない・・・

昼食には、解凍して手料理で一人イノシシ肉を食べたが・・・
若い頃のように美味くない・・・ゴボウのきんぴらがよっぽど美味い・・・

年取ると・・・だんだんと世の中の幅が狭くなるなー

羹に懲りて～

秋野菜の畑の準備は出来ている、種も買った・・・
後は御湿りが欲しい・・・
週間天気予報を見ても、お日様マークが並んでいる・・・
台風の余波で、明日降る予報の雨を期待していたが・・・
夕方・・空を見上げると・・・とても雨が降るような模様ではない・・・

わが家の墓地には、水道代わりに山水を引いているが・・・断水しだした・・・
今日は水元まで行って見ると・・・それでなくても少なかった湧水は・・・このところの天気でほとんど糸雫程度になっている・・・

昨年秋から雪が降らなかったので、今年は水不足になると言われていたが・・・
本当になったようである・・・

稲の穂が登熟期に入りもう少し水が欲しい時期だ・・・
昔の山村の稲作農家なら悲鳴を上げるところだが・・・
稲作放棄田が多くなり・・稲田に引く用水の絶対量が少なくなったので、
昔ほどの干ばつに対する危機感は無い・・・

わが家のコシヒカリも、少し早いが、ぼちぼち刈り取りの準備で落水しようかと思っている・・・
昨年、刈り取り期の稲田がぬかるんで、難渋したからだ・・・

羹に懲りて膾を吹く気がしないでもない・・・