村の水車番

水車小屋のおじさんは見た?  山村のくらしは、今日も快調!

ひき餅

2018年09月30日 | Weblog
我が家の籾摺りが終わった・・・
今年はくず米が沢山出たと、先に籾摺りを終えられた農家から聞いていたが・・
我が家でも20キロばかりのくず米が出た・・・

くず米を精米して見ると・・・意外と食べられそうな精白米になった、

私たちの子供の頃には、一粒の米も無駄に出来ない貧農の苦労があったのだろう・・
くず米も精米にして、石臼で米粉にしてから餅にして食べていた・・・

「ひき餅」と言っていたような気がする・・・

うるち米の粉で搗いた餅はただでさえ美味くないが、くず米の米粉ではなおさらである・・
それでも・・・空腹を満たすには貴重な食材だった・・・

今時、くず米を「ひき餅」にして食べる農家など、ほとんど見かけなくなった・・・

今日は、我が家のくず米で、ひき餅を搗いてみた・・・

蒸し機能の付いた餅つき機なので、粉にすることもあるまいと・・・
昨夜から浸漬して置いた精白したくず米を餅つき機で搗く・・・

うるち米はもち米と違って粘りが無いからか、なかなか餅状にならない・・・
改善点は、浸漬時間と、蒸し時間をもち米の場合よりも多めにとることだと思われる・・・

どうにか出来た「ひき餅」は・・・昼にお味噌汁に入れたり焼きもちにして食べて見た・・・

なつかしい味である・・ とてもくず米とは思えない・・・

私にはまだ、引き餅が死語になることは無い、  貧農精神は残っていた。
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ストーブを出す

2018年09月29日 | Weblog
この間まで扇風機が出ていたのに・・
急に寒くなった・・・

雨の一日は、籾摺り機、乾燥機、ハーベスターなど、収穫に使った農機の片付けで終わった・・・
今年、使っている内に不具合カ所の見つかった農機は、収納時に直して置くのが農家の常識である・・・
来年、即、使えるようにしておくためである・・・
治ったかどうかは使って見なければわからないところが・・・常識の不具合なところだ、

習慣になっている、昼寝を楽しもうと思ったが・・・寒い・・・
毛布を上下に使って、ようやくまどろんだ・・・

夕方、帰宅した家内もさむがるので、急遽、我が家で一番小さい温風機を出す・・・

高齢者夫婦は、寒さに敏感である・・・
ちょっとの寒さでもすぐに身に応える・・・

そう言えば・・・
暑さには、さほどに身体が敏感に反応しない・・・・・
高齢者は、知らず知らずに熱中症になると言うことだが・・・こんなところに原因があるのだろうか?

何とも厄介な身体になったものだ、
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宿題

2018年09月28日 | Weblog
家内が、会社の花瓶に挿す花が欲しいというので・・・
毎年、秋になると赤い実がきれいな小灌木が山辺の道筋にあることを思い出した・・・
早速小枝を切って来て、家内の会社の花瓶に活けたそうだが・・・・

お客さんに、何の実ですかと尋ねられると・・・名前が判らないので困るそうである・・・

私は、母から「かめがらぼたん」・・・と聞いていたが・・・・
図鑑を調べても、カメガラボタンでは出てこない・・・どうやら、母から聞いていた名前は間違いらしい、、

秋の赤い実のなる木々・・と引いてみると・・・
図鑑では「ガマズミ」の赤い実が似ている・・・

ガマズミは日本全国に分布しているので、別名が沢山あるらしい・・
ひょっとしたら・・母から聞いていた名前も別名の一つの可能性がある・・・

2~3人・・・知人に聞いてもみたが・・・誰も正式な名前は判らないそうである・・・

こりゃあーー 宿題が出来た・・・70数年、田舎に住んでいても知らない木々が沢山ある・・・
40年一緒にいる、家内の意中が判らないのも無理はない、、


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土蔵で米貯蔵

2018年09月27日 | Weblog
我が家では収穫したコメは土蔵の中の鉄板のボックスの中に貯蔵している・・
今頃は冷蔵するコメ貯蔵庫が出回っているが、土蔵の中で貯蔵すると冷蔵庫まではいらない・・・

冷蔵庫で貯蔵したコメだから・・・と戴いた事があるが・・・我が家の土蔵で貯蔵したコメとあまり変わらなかった・・むしろ・・・土蔵での貯蔵米が美味しいように思えたぐらいである・・・

自然の中で貯蔵されたコメが美味しいかもしれない・・・
電気を使った低温貯蔵庫での貯蔵米が美味しいと感じるのは、洗脳された思い込みのようだ・・・

米を土蔵で貯蔵する方法は、古代からの日本人の知恵だ・・
低温貯蔵庫を買えない貧農の僻みに聞こえそうだが、土蔵の機能は馬鹿にならない、

土蔵内の貯蔵庫に運び込むのも大変である・・・
昔は、30キロ米袋で貯蔵していたが、年とってから出し入れが難渋になったので、この頃は15キロ入りの米袋にしている・・・

今日は先に脱穀、籾摺りを済ませた半分を搬入した・・・

今年の猛暑は意外と豊作をもたらした様である・・・
「日照りに不作なし」と言っていた古老の言葉に嘘は無かった、
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秋明菊

2018年09月26日 | Weblog
居間の花を替えといて・・と頼まれたが・・・
今、我が家の庭に咲いているのは、曼珠沙華、紫苑、が主だ・・・

吾亦紅、芙蓉、金木犀、は盛りを過ぎた・・・菊は鉢植えだ、薔薇は虫が付いている・・・

シュウメイギクが咲いていた・・・
暑さと乾燥に弱いと聞いていた秋明菊は、今年の猛暑でやられていたが・・この時期となって少しずつ回復して来た・・・

白い秋明菊は老人の居間によく合う・・・
この間知人から、五木寛之氏著の「孤独のすすめ」を借りた・・・
これがなかなかに面白い・・・
年取ると、まだ明けやらぬ朝に目が覚めるが、目の覚めるのが待ち遠しいぐらいに、読むのが楽しかった・・・

古来中国では人生を四つの季節に分けて考えていたそうである、

 青春、朱夏、白秋、玄冬

さしずめ、今の私の年代は 白秋である・・・

 秋明菊の花言葉は  忍耐・・・・白秋の私にぴったりである・・・

ちなみに・・
今日、我が家のハデ干しの脱穀を済ませた・・・これで台風24号がどこに来ても怖くない・・・


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彼岸花と稲掛け

2018年09月25日 | Weblog
行政連絡員の仕事で、常会の回覧をお願いに行ったら・・・
稲刈りの手伝いに来て居られた娘さん夫婦が稲掛け作業中だった・・

彼岸花の咲く庭先の田んぼで、7段ハデに稲を掛ける夫婦の姿は・・・
十数年前にはどこでも見られる風景だったが・・・
今では珍しい・・・

珍しいというより・・・ほとんど見られなくなっている・・・
失った落とし物を見つけたときのような感慨を覚えた・・・

愛おしき山村、愛おしき農に勤しむ人の姿である・・・

近代の農業は、なんとも味気ない・・・
大型機械が走り回り、人影も少ない・・話声の代わりにエンジン音が響き渡る・・・
小昼時、田の畔で広げられる茣蓙の敷物でのはしまん・・など、見ることも無くなった・・・

はしまん は・・・田舎風を売りにする食堂の店の名前でお目にかかる程度である・・・
若い世代には、説明しなければわからない言葉になった・・・

曼珠沙華と稲ハデのコラボ・・・何時まで見ることの出来る風景だろう・・・・?

老農には、感傷的になる風景だ、

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紫蘇穂

2018年09月24日 | Weblog
紫蘇穂を採る・・・
単調な作業なので、一人で取ると飽きがくる・・
家内も3連休中なので一緒に世間話をしながら紫蘇穂採りをする・・・

毎日一緒なので、特別に世間話も無いが・・・単調な作業の合間には、いままで、まだお互いに話題に乗せなかった話もある・・・世間との付き合いの失せた、無職老人にとっては、家内の世間話には興味津々・・・窓の外の景色を隙間から覗いた気分になる・・・・

紫蘇の穂は取る時期が難しい・・
早すぎるとうまく採れない・・遅いと穂が固くなり、食感が悪くなる・・
甘辛く煮た佃煮の紫蘇の穂は、ご飯に振り掛けて食べると美味いが・・固い紫蘇の穂は入れ歯の人には大敵らしい・・・

少し柔らかい紫蘇の穂の天婦羅も美味しい・・・なんといっても香りが高貴だ・・・
塩漬けや醤油漬けにして保存も出来る・・
こんなに美味いのに、以外と市販されていない・・・旨さを知らない人が多いのだろうか?

農村の醍醐味の一つだ、
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監視社会

2018年09月23日 | Weblog
我が家の農業機械は中古がほとんどである・・・しかも年代物が多い・・
ちょっとでも故障をすると、説明書も無いので構造がわからないことがある・・・
部品なども、すでに製造中止になっていて、どこかの中古農機から探さなければならないことがある・・

そんな時は、ネットを利用している・・・・・
最近気が付いた事がある・・・

ネットで中古農機の構造などを調べると、即、あくる日から広告の欄には中古農機の広告ばかりが出て来る・・・
ヤフオクでも中古農機が先行して出る・・

これは・・・どこかで誰かが操作しているらしい・・・
ネットの個人情報などは・・有って無きがごとき・・・・?だだ洩れのようである・・

昔読んだ、オーエルの、「1984年」を思い出した・・

国の統治でも、国民の動向などは個人の情報から全てがどこかで監視されていそうだ・・・
国政選挙などでも、世論調査の結果だとは言え・・あまりにも正確な予想で驚くことがあったが・・
今では当たり前のように思っている・・

知らず知らずに政府の思うままの国民になっていると思うと・・怖い・・
AT社会は便利で豊かな文化生活を約束してくれたと思っていたが、監視社会をもたらした。
これが本当に便利で幸せな社会だろうか・・・恐ろしいような気がする。

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気を遣う

2018年09月22日 | Weblog
中古ばかりの我が家の農業機械の中で、一つだけ新品に近い機械がある・・
自動計量選別機だ・・・

高齢で農業から足を引くと言っておられた親戚から戴いたものである・・
なかなかの優れものだが・・・
近頃の農業機械は電子機器が組み込まれているので、一度設定を誤るとなかなか元に戻らない・・・

今年も、米受け台のゴムローラーをネズミが齧っていた為に、取り外したら計量の数値と実際の重量が違っている・・・

どうにか既定の重量に直すまでには随分と苦労した・・・
戴きものなので、説明書も何も・・無い・・・
昔の農業機械なら、大体の事なら勘で直せるが。・・近頃の機械は融通が利かない・・・
そこのところは、今時の若者と似ているところがある・・・

作業中にも、やたらとピッピッ・・ピーと音が出る・・
なんとなく急かされているようで、忙しい・・・ゆったりとは作業が出来ない・・・

こんなところも今時の若者に似ている、

田舎の高齢者は、新しい機械や人にも気を遣う・・・

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田圃と彼岸花

2018年09月21日 | Weblog
彼岸の入りと同時に、我が家の田んぼの辺の彼岸花が開花した・・・
田圃の畔と彼岸花は、良く目にする光景である・・・

どうして田圃の畔に彼岸花は咲くのだろうと思われるが・・・
一説によると・・・
彼岸花には毒があるので、田んぼを荒らすモグラやネズミ、虫などの被害から守るために、昔の人の生活の知恵で植えられたものだそうだ・・・

ちなみにわが家の田圃の辺の彼岸花も、私が植えたものである・・
私は、毒のあることを知らなかった・・・モグラなどから田んぼを守るということも知らなかった・・

稲ハデの立つ田圃の辺に咲く彼岸花は、絵になりそうだ・・・と・・・
河原に咲いていた彼岸花の球根を持ち帰って植えて置いた・・・

絵になる風景を残すためには、ハデ干しの稲作りを続けなければならない・・・

老農の稲作りは、経済性より趣味性が高い・・・
明日は、我が家の籾摺り作業だ・・・
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