水木の花

わが家から見える、向かい山の中腹に白い花を咲かせた大木が見える・・

毎日眺めているうちに・・・何の花か気に掛かりだした・・・
いろいろと図鑑を調べてみるが・・何しろ遠方なので樹木の様子や花の形も判らない・・
人に尋ねても・・・判らない人が多かった・・・

今夜の常会で・・私の悩みは解決できた・・・

長年、炭焼きを生業として来られたＨさんが・・・・
「あれは水木の花です・・今頃咲くのは水木以外にありません・・・」
と明快な答えが返ってきた・・
「水木には２種類あって、白い花はイシミズキ・・少し黄ばんだ花ならカサミズキ・・・」

自然の中で・・・四季折々の草花から、樹木の花を愛でながら生活を楽しんで来られた確かな答えが返ってきた・・・

今度、孫たちが帰省して・・・向かい山の白い花を見つけたら・・・
私は・・・おもいきり知ったかぶりで・・・

「あれは水木の花だ・・・」と教えているだろう・・・

菅公の梅干し

入間天満宮の境内の梅を採った・・・
今年は、梅の成りが少ないと言うことだったが・・・入間天満宮の境内の梅は、毎年鈴なりになる・・・

やはり、菅公のおかげがあるからだろう・・・・と思ったが・・・
本当は、梅の木を覆う様に杉の大木の枝が伸びているので・・・霜の影響を受けないからだそうである・・・

この梅を梅干しにして、参拝者に縁起物として配ったらどうだろうか・・・と発案したら・・・
いつの間にか言いだしっぺの私の受け持ちになった、
今は総代を辞しているが・・・成り行きから今でも私の仕事である・・・

大宰府の神主さんや巫女さんがたが、神木の梅の木から採った梅干しをお守りとして合格祈願の参拝者に持たせると言うニュースをテレビで見ての思いつきである・・・

昔からの在所の梅なので・・・小ぶりである・・・
そこのところがまたいい・・・なんとなく縁起物の梅干しに見える・・・・

現に・・
入間天満宮の梅干しをいただいて・・・京大に受かったと言う人が居た・・・
雲南の隠れたパワーである・・・

東大、京大を始めとして、難関校を目指す御子弟をお持ちの親御さんは・・・・
入間天満宮にお参りされることをお勧めする・・・・

霊験あらたかな梅干しが待っている・・・

笹ゆり

川沿いの田に面している昔の草刈り山の草刈りをしていると・・・
山百合を見つけた・・・
一本だけだったが・・他を探してみると花は付けていない山百合が２、3本見つかった・・・
私たちの地方では山百合と言っていたが・・・本当は笹ゆりが正しいらしい・・・
ユリの葉が笹に似ているからだそうだ・・・

昔は、牛のえさにする山草を刈る際に、両手にもてないほどの山百合が咲いていた・・・
持ち帰ると・・母が喜んで仏壇から玄関、家中のあちらこちらに活けていた・・・・

山百合の花の香りは強烈である・・・決して厭な香りでは無いが・・・強い香水を嗅がされた様になる・・・
寝室にでも持ち込もうものなら・・・
あまりの香りに寝付けない事があった・・・・

あれだけ沢山あった山百合も、近年見かけなくなっていた・・・・
毎年、昔と同じように草を刈るのに・・・何が原因か判らなかったが・・・

刈り払い機を使うようになってから、山百合が姿を消したように思えた・・・
手刈りで、飼葉用の草刈りは・・そうそう一度には刈れない・・・
同じ草刈り場でも何日も掛かって刈っていたが・・・・
刈り払い機になってからは、早い時期から一気に刈り払ってしまうことに気が付いた・・・
笹ゆりの花が咲かない内に一気に刈ってしまっていたようだ・・・・

人間の都合で、笹ゆりの生存権を侵害していたようである・・・

人間の都合で・・核分裂を利用しての発電をしていて・・・
原発周辺部どころか・・・地球規模で生物の生存権を脅かすことと・・・通じるところがある・・

一本だけの笹ゆりを大事に刈り残して、杭を立てて置いた・・・

腹筋道具

台所のテーブルを新調した・・・
古いテーブルを片づける時に、邪魔になるものを引っ張り出していたら・・・
昔、私のおなかの出っ張りを心配して家内が求めた腹筋運動の道具が出て来た・・・

内心、自分ではおなかの出っ張りなどあまり気にしていなかったので、そうそう腹筋の道具などが欲しいとは思わなかったが・・・・
家内の心遣いに、一応は感謝の気持ちを示すために、最初の頃は風呂上りにせっせと動かしていた・・・・
いくら立派な道具でも、早々効果がすぐ顕われるものでも無い・・・・
その内に飽きが来て、どこかにうっちゃっていた・・・
家内もその内に諦めと私への無関心から何も言わなくなっていた・・・

使わないとなると・・邪魔になる代物である・・・
当時は相当の値だったそうである・・・・

お腹はどうでもよいが・・・ここにきて・・・
もったいない・・・気持ちが湧いて来た・・・
邪魔にはなるが、私の部屋に置いといてこれから腹筋運動を始めて見ようと思う・・・

多額の資金を費やして造った原発を、簡単に廃炉なんぞに出来るものか、と開き直る電力会社の心境である・・・・

そう言えば・・・ぶら下がり健康器具なんてものもあったなーー
友人の家の縁側に置いてあるのを見たことがあるが・・・・
会社をリストラされて・・・そのままぶら下がったら・・・怖い・・・
わが家の腹筋運動の道具にはその心配は無い・・・・

里芋の花

わが家の花達も一巡して来て、今、わが家の玄関の花はもっぱらカラーである、・・・
父が家の周りにやたらと池を掘っていたので、湿気を好むカラーには好条件の様である・・
父がやたらと池を作ったのは・・・貧しい小農の家に生まれた父にとって、庭の池はあこがれそのものだったようである・・・

父が元気な時は大小取り混ぜて家の周りには五つも池があった・・・
梅雨時ともなると・・・家の中がじめじめ湿気ると母の小言のタネだった・・・

結局私の代になってから二つの池をつぶした・・・
ひとつは、蹲を据えたので結局今は二つの池が残っている・・・

二つの内の一つは蓮池にした、実際にコイが泳ぐ池はひとつである・・・

カラーは海芋とも云うそうである・・・
海を渡って来た里芋の事だそうだ・・・
清楚な風情が・・・私は好きだ・・・・池を好んだ父の御蔭である・・・

海を渡って来た里芋なら・・・・・
里芋の花もカラーの様な花だろうか・・・・？
古希を迎えた私でも・・・里芋の花はまだ見たことが無い・・・・

身近なものでも、知らない事があるものだ。

猪肉

今日の晩酌の肴は・・・
猪肉である・・・
だいぶ前に義兄に貰った猪肉だが・・・・家内は獣肉が苦手だそうだ・・・
従って・・・猪肉を戴いてもなかなか調理に上がらない・・・・

戴いた時に半分は私が焼き肉にして晩酌の肴にしたが・・・後の半分は冷凍室の底で根太状態になっていた、

昔・・水車の会で合鴨を飼っていた時にも・・・持って帰った鴨肉が冷蔵庫の中で冬眠状態になっていた・・・
丁度来合わせた友人と、鴨鍋にでもならないかと調理を試みたが・・・
冷凍庫では無く、冷蔵庫の中で放置してあったので・・・相当の臭気を放っていた・・・
それでも一度は鍋の中に入れたが・・・・終戦後の食糧難の時代に少年期を過ごした私でも・・・・さすがに臭気には勝てなかった・・・・

レバ刺しが食べられなくなると聞いて・・駆け込み需要が増えたそうだが・・・
わが家では無縁の世界である・・・
ユッケが食べられなくなると・・悲憤慷慨する人がいたが・・・・
わが家では異次元の世界である・・・

漬物が食べられなくなることがあったら・・・・
初めて夫婦ともに大変だと感じるわが家である・・・

ちなみに・・・私はなんでも口にするが・・・・
　馴鮨・・・・ドリアン・・・・くさや・・・・はどうにも喉を通らなかった・・・

限定膳

家内の買い物に付き合って、久しぶりに出雲市まで出た・・・
駅近辺の用事もあったので昼食はランプの湯近くの神門で取ることにした・・・
別に狙って行ったわけでもないが・・・丁度、限定20席の御膳の行列の後部、14～5番目になった・・・
ラッキーだった・・・

１，０００円で食べられる限定２０席の膳は・・・なかなかに豪華である・・・
器のあしらいも良い・・・
食事はやはり感動である・・・
効率と経済性を考えて・・近頃はバイキング形式の食堂が多い・・・
私は、バイキング形式の食事は苦手である・・・
幾ら味が良くても、量が多くても・・・プラスチックの様な器と自前の盛り付けでは感動が無い・・・

人間の食事は、餌では無い・・・食事は文化である・・・
バイキングと最初に聞いた時には・・・海賊の料理かと思った・・・
北欧の立食形式の食べ放題の料理を真似たものらしいが・・・・
日本の食文化には合わない様な気がする・・・
立ち食いは、日本では下品の食事だった・・・

今日は・・満足の神門限定膳だった。
茶碗蒸しが暖かかったらもっと嬉しいが・・・限定２０食は前もって準備されているだろうから・・・仕方が無い・・・
家内は「冷たい茶碗蒸しも、おいしいわ・・」と言っていた、
人は・・・それぞれである、

御活躍

やれやれ・・・
又新しい政党が出来そうだ・・・
こんどは、どんな党名になるだろうか・・・・
既にある党名でさえ全部が覚えにくくなっている・・
「たちがれ党？」「みんなの党」亀井さんの党はなんだったっけ？

小沢さんは・・政党助成金の扱い方や、時流に乗って上手く商売をしたり、合従連衡の政界を上手く泳ぎまわるところは・・・幕末の志士たちの間を泳ぎまわった竜馬の様な人である・・
そう言えば・・・一の子分の山岡某はマルチ商法の会社の代弁をしたとかで週刊誌に挙げられていた・・・
近江屋の屋号には気を付けたがいい・・・

良く彼らが総理を追及するときに口にする・・
「国民の皆さんが承知しない・・・」云々は・・・何を根拠にして国民の意思を確かめているのか・・・疑問である・・・
国民が承知しないのではなく・・・自分が承知しないだけの話だ・・・
国民と一言に言われても・・・・一億数千万人もいる・・・・
意思など簡単に判るものか・・・

簡単に承知などしないかと思っていた、ギリシャ国民も、・・・・・
さすがに国の存亡が掛かってくるとなると・・あっさりと承知していた・・・
どこの国の民も・・・政治家が心配する以上に、案外としたたかである、

小沢氏も・・
ここらあたりで晩節を大事にしたが良い・・・
奥さまが御病気なら・・・政界を引退して俳優の長門氏のように・・・光太郎さんのように、献身的な面倒見をなされるのも・・・・
おとこの道として・・御立派と思えるのだが・・・・

同年の男性としては・・身につまされる御活躍？である・・・

マフラー

調子の悪い刈り払い機をなんとかして直そうといろいろと試みていたが・・・・
今度こそは・・・直ったような気がする・・・

家内の勤める自動車会社のＯさんの一言から・・・マフラーの取り付け部分を点検して見た、

マフラーそのものは掃除済みだったので安心していたが、取り付け部分のカーボン付着はうっかりしていた・・・
良く見ると、中のピストンの動きが見えないほどにカービンが付着している・・・
掃除して・・・・
動かしてみると・・・・・上々である・・・

あきらめないでよかった・・・
もう少しでＪＡの農機センターへ電話を入れるところだった、

調子の悪くなった刈り払い機を、およそ考えられる不具合個所を一つ一つつぶして行くことによって、元の調子を取り戻すことが出来た・・・
購入してから10年経っていることを理由に、不具合の原因も調べない内に買い替えようとしていた自分の心が情けない・・・
老人だから一言でだめだと言うことも間違っている、
老人特有の頑なな考え方を直すことが大切だ、
凝り固まったカーボンを落としたら・・・また活躍できるかもしれない・・・？

機械でも人間の生活でも同じである・・・
何か不具合なことがあったら・・・辛抱強く原因を探し出して直して行く事だ・・・
家内円満の秘訣かもしれない・・・

と言っても・・・感情のある人間社会はそうもいかないだろう・・・
原因を探し出して直せるものなら・・
この世から・・・離婚も殺人も無くなるだろう・・・？

レントゲン検査

地区で結核・肺がん検診のレントゲン検査があった、
昨晩、市の健康福祉課から、有線放送でのお知らせがあった・・・検査の時間と場所はかねて配布してある資料を見るか、文字放送でお確かめ下さいと放送された、・・・

兼ねて配布された資料が見当たらない・・・
文字放送で見る方法が良く判らない・・・リモコンのボタンをいじり回すうちに・・・
チャンネルが戻らなくなった・・・・

どうせ有線放送でレントゲン検査のお知らせをするぐらいなら・・・
場所と時間をもう一度お知らせしてもよかろうと思えるが・・・・

前もって知らせてある・・・と言われても・・・
何やら権柄尽な物言いに聞こえる・・・・
年寄りの僻みかもしれないが・・・・これこそが・・・・お役所仕事に思える、

これが商店の開店セールなら・・・これでもか・・と思うぐらいに丁寧に教えてくれる・・・

止む無く、葬儀の知らせや商店の宣伝、道路情報の放映を延々と眺めながら今日のレントゲン検査の場所と時間を確かめた・・・・

なんとか無事にレントゲン検査を済ませることが出来た・・・
70歳になったら、検査も無料である・・・
なにごとでも世間のお世話になる年齢になった・・・
権柄尽な放送でも・・・黙って我慢しなければならない年齢である・・・