タイトル:東日本大震災の記録と津波の災害史 : リアス・アーク美術館常設展示図録
編集・デザイン・レイアウト:山内宏泰
発行:気仙沼 :
リアス・アーク美術館
発行日:2015.2
形態:175p ; 26cm
注記:気仙沼市・南三陸町簡略地図: p175
内容:
■はじめに
■現場写真
被災現場からのレポート
被災者感情として
失われたもの・こと
次への備えとして
まちの歴史と被害の因果関係
■被災物
鉄骨/電柱
漁船/船外機/自動車/トタン板
トタンの塊/鉄道枕木/ドラム缶/LPガスボンベ
灯油タンク/ギア軸/マフラー/家の一部
鬼瓦・伏間瓦/郵便受け/スレート屋根瓦/床板
ドアノブ/呼鈴/タイル片/CSアンテナ
洗濯機/自転車/炊飯器/ビデオカメラ
電子レンジ/ビデオテープ/受話器/デジタル一眼レフカメラ
児童文学全集/8ミリフィルム/ノートパソコン/プリクラ帳
トランペット/レコード/一眼レフカメラ/TVゲーム機
ゲームソフト/DVDプレーヤー/発電式ライト/マスコットチェーン
ミニカー/戦士フィギュア/小型液晶ゲーム/カード集
シュガーポット/ぬいぐるみ/足踏みミシン/携帯電話
デジタルカメラ/香炉/祠/点ブロック
ランドセル/机/椅子/ぬいぐるみとバスケット
卒業証書/テーブル天板/時計
■歴史資料
風俗画報大海嘯被害録
昭和三陸大津波/チリ地震津波
埋め立てと地域の変化
■Key word 東日本大震災を考える我われのキーワード
被害
被災者
被災地
避難
歴史
文化
地域
家
記憶
記録
表現
教育
自然観
産業
観光
情報
復旧
復興
支援
■展示解説
■付録《東日本大震災 記録調査活動》報告書
《東日本大震災 記録調査活動》報告書 目次
■結びに
■気仙沼市・南三陸町簡略地図
購入日:2016年3月28日
購入店:リアス・アーク美術館
購入理由:
つくるビルゼミ最終回「失われた場を求めて」のための参考文献として購入。
ゼミでは参加者に「失われた場」を挙げてもらおうと考えているが、プルーストの『失われた時を求めて』のように甘美な記憶だけではないだろう。例えば、東日本大震災のように否応なく失われてしまった「場」もあるはずだからだ。折しも、目黒区美術館では「気仙沼と、東日本大震災の記憶 ―リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史―」展が開催されており、あらためて5年前の東日本大震災とは何だったのか、震災の「場」とは何かを考えるために見に行った。
展覧会は、震災の現場と被災物を記録した写真パネルとテキストによって構成されている。写真に記録された「場(風景)」の写真は、もとの場所がわからないくらい廃墟・破壊されており、愕然とする光景であった。5年前の震災は事実として知ってはいても、展示された資料類を見ると、言葉を失う「記録」ばかりであった。そして、これらが「記録」として残されていることの意味は、今後ますます大きくなるだろうと思う。
あまり時間がなかったこともあり、図録を買おうと思ったが品切であった。致し方なく、発行元のリアス・アーク美術館に問い合わせたところ、在庫があったため通信販売で購入した。