A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記997 『大阪17才』

2015-01-31 23:57:24 | 書物
タイトル:大阪17才 : 写真甲子園初戦作品集
編集:大阪市立工芸高等学校撮影研究部OB会
発行:[大阪] : 大阪市立工芸高等学校撮影研究部OB会
発行日:2011.7
形態:141p ; 30cm
内容:
写真甲子園
巻頭図録
歴代作品
傑作選
写甲日記
記録・年表
インデックス
挨拶
「「大阪17才」の発刊にあたり 写真甲子園は出会いの宝庫 「写真は幸せを伝える」」松岡市郎(「写真の町」東川町町長)
「大阪17才」間 美絵(撮影研究部OB会)
「撮影研究部」略して“サツケン”」藤本紗和子(撮影研究部OB会)
「写真甲子園予選応募作品集「大阪17才」の発刊によせて」花畑雅之(大阪市立工芸高等学校撮影研究部)

頂いた日:2015年1月31日
 大阪・あべのまにて大阪市立工芸高等学校撮影研究部による写真展「大阪17才+in youth photograph」に伺った際、宮本博史さんよりご恵贈頂いた1冊。どうもありがとうございます。写真甲子園とは北海道東川町にて開催されている写真大会。本書の「大阪17才」も写真甲子園に応募された写真だという。すばらしい野球に高校野球もプロ野球も関係ないように、いい写真が学生かプロによるものかを線引きすることに意味はない。
 3月1日には、あべのまにて「8人の高校生によるスライドショー」に参加させて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。

未読日記996 『アサヒグラフ増刊』

2015-01-28 23:19:06 | 書物
タイトル:アサヒグラフ増刊
卷号:1982年8月10日号
編集長:小西孝道
編集:出版局編集委員・小島茂/出版計画室・先崎譲一/本誌・藤沢正実/長富美保
表紙構成:亀海昌次
レイアウト:大石一雄(ぐるーぷ・ぱあめ)
地図:広研
写真複写:出版写真部
目次写真:豊崎博光
発行:東京 : 朝日新聞社
発行日:1982.10
形態:122p ; 34cm
内容:
原爆の記録総集編 1945・広島・長崎

原爆に消された都市(広島・長崎)
8・6 広島
広島無残(被爆当日の記録)
混乱の中の救護活動
悲惨な被爆者たち
閃光熱戦爆風の爪あと
ヒロシマ、この炎の下に(米軍撮影)
「原爆の図」(丸木位里・俊作)/「丸木夫妻の「原爆の図」」河北倫明
廃墟の図(広島・長崎パノラマ)

8・9 長崎
長崎無残(投下翌日の記録)
魔の火球に焼かれた
ゴーストタウン・ナガサキ(米軍撮影)

われわれはヒロシマに原爆を投下した 「エノラ・ゲイ」の乗組員たち
ものいわぬ証言者(広島・長崎資料館)
第三の被ばく ビキニに降った〝死の灰〟 第五福竜丸事件の記録

再録・アサヒグラフ昭和27年8月6日号
特集「原爆被害の初公開」全ページ

あれから37年、新たな核の恐怖が……果てしない米ソの核軍拡(イラスト・写真)
「変わる米ソの核戦略」阪中友久
「米ソ宇宙兵器開発大作戦」井戸剛

●証言と記録
相原秀次、松重美人、宮武甫、服部達太郎、林重男、未発表・陸軍調査報告書、山端庸介、松本栄一、岩倉務

購入日:2015年1月28日
購入店:日本の古本屋
購入理由:
 吉田初三郎の広島原爆鳥瞰図研究の参考文献として購入。広島の原爆関連の資料を読むうちに(恥ずかしながら)日本で初めて原爆被害の報道がされたのはアサヒグラフ昭和27年8月6日号だと知った。ということは、初三郎が広島の原爆鳥瞰図を描いた時点では、まだ全国的には原爆被害は知られていなかったということになる。そこで、1952年のアサヒグラフを再録した本誌を見ることで、当時の状況がわかればと思い購入した。

未読日記995 『ヴァーチャル・ウィンドウ』

2015-01-27 23:22:00 | 書物
タイトル:ヴァーチャル・ウィンドウ―アルベルティからマイクロソフトまで
タイトル別名:The virtual window : from Alberti to Microsoft
著者:アン・フリードバーグ
訳者:井原慶一郎、宗洋
装幀:戸田ツトム
絵:國久真有
発行:東京 : 産業図書
発行日:2012.7
形態:x, 422p : 挿図 ; 22cm
注記:原著 (Massachusetts Institute of Technology, c2006) の翻訳
内容:
目は心の窓、絵は世界への窓。それが「ウィンドゥズ」と呼ばれる今、ルネサンスからドゥルーズまで世界認知の全哲学史を開示する、まるでまばゆい窓のような魔書。――高山宏

目次
謝辞
序章 仮想の窓
第1章 窓
 レンズ1 デカルトの窓
第2章 フレーム
 レンズ2 ハイデガーのフレーム
第3章 「窓の時代」
 レンズ3 ベルクソンのヴァーチャル
第4章 スクリーン
 レンズ4 ヴィリリオのスクリーン
第5章 マルチプル
結び ウィンドウの未来――スマートガラス、ストリーミング・ポータル、スクリーンなき映像
ポストローグ2005
訳者あとがき
原注
索引

購入日:2015年1月27日
購入店:日本の古本屋
購入理由:
 「timelake」展テキストの参考文献として購入。本書は読んだのは、宮永亮展テキストの参考文献として読んだ時だが、マルチスクリーン、マルチプロジェクションの記述にとても刺激を受けた。その時は図書館で借りていたが、この度あらためて購入。原著は2006年に刊行されているが、いまでも充分おもしろい。今回は、会場に新風館の大型LEDヴィジョンでの上映があるため、建築と映像・映画上映の関係を考える上で第1章と第5章が参考になるかも。
 ちなみに、著者の前作『ウィンドウ・ショッピング――映画とポストモダン』(松柏社, 2008年)は1993年刊行のため、メディア環境に古さがあるが、ベンヤミンの「遊歩者」とジェンダーを合わせて「移動性をもった仮想の視線」をテーマとした好著。こちらは別の企画の参考になった。

未読日記994 『ヒロシマ読本』

2015-01-25 23:00:47 | 書物
タイトル:ヒロシマ読本
著者:小堺吉光
編集:広島平和文化センター
発行:広島 : 広島平和文化センター(平和図書, No.1)
発行日:2009.8第21版(1978.7初版)
形態:90p ; 21cm
注記:付: 原子爆弾被災状況広島市街説明図(1枚)
    平和記念公園とその周辺地図: p90
内容:
まえがき
第1章 広島の歩み
第2章 原爆とその惨状
第3章 平和記念公園とその周辺
※平和記念公園とその周辺地図
※広島市街地図

購入日:2015年1月25日
購入店:広島平和記念資料館
購入理由:
 吉田初三郎の広島原爆鳥瞰図研究の参考文献として購入。調査を進めていくうちに、広島市立中央図書館にしか所蔵していない資料があった。たまたま予定の変更があって、予定が空いたので思い切って資料調査に行くことにした。その際、久しぶりに原爆ドームと広島平和記念資料館にも行き、あらためて原爆投下とその惨状について考える一助となった。本書は、広島平和記念資料館のミュージアムショップで買い求めたもの。巻末の地図が参考になる。


未読日記993 『原爆と検閲』

2015-01-23 23:51:09 | 書物
タイトル:原爆と検閲 (中公新書)
著者:繁沢敦子
発行:東京 : 中央公論新社(中公新書, 2060)
発行日:2010.6
形態:iv, 216p ; 18cm
内容:
日本の敗戦直後、連合国側の記者たちは、原爆投下の「結果」を報じるため、広島・長崎をめざした。ある者は個人で、ある者は軍の力を借りて。彼らは新聞・通信社・ラジオなど大手メディアの敏腕記者たちだった。だが、彼らが息を呑んだ被爆地の惨状はそのまま伝えられることはなかった。本書は、記者たちが広島・長崎で何を見、何を記述したのかを明らかにし、その上でなぜ惨劇が伝わらなかったのか、その真相を探る。

目次
はじめに
序章 被爆地へ向かった三人
第1章 航空特派員たちが見た広島
第2章 アメリカでの掲載記事
第3章 長崎ルポと変わる論調
第4章 アメリカの検閲――第二次世界大戦下
第5章 占領下日本の検閲
第6章 航空特派員の“任務”
終章 被爆地を見た記者たちのその後
あとがき
参考文献

購入日:2015年1月20日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 吉田初三郎の広島原爆鳥瞰図研究の参考文献として購入。初三郎が鳥瞰図を描くにあたって、当時の原爆報道はどの程度なされていたのか、プレスコードの実態を知りたいというのが関心であった。
 しかし、本書のテーマはアメリカ(人)における原爆報道なので、私の関心とは離れていたが、それはそれとして本書は興味深い事実を教えてくれた1冊であった。終章の「被爆地を見た記者たちのその後」は、以前に読んだ立花隆著『宇宙からの帰還』の宇宙から帰還した宇宙飛行士たちのその後を思わせるものだった。もちろん被爆と月飛行を安易に重ねるものではないが、想像を絶する体験・目撃をした人はその後どのようにその経験を理解・受容していくのか、倫理観が垣間見えて興味深い。

未読日記992 『原爆の絵』

2015-01-22 23:31:52 | 書物
タイトル:原爆の絵―ヒロシマを伝える
タイトル別名:A‐bomb drawings by survivors
編者:広島平和記念資料館
翻訳:トランズネット
装丁:後藤葉子
発行:東京 : 岩波書店
発行日:2007.3
形態:vii, 174p ; 26cm
注記:英文併記
内容:
迫り来る炎に焼かれる広島の街、
かけがえのない人との永遠の別れ、それでも助け合う人たち……
消し去ることのできない「あの日」の記憶と向き合いながら描かれた、
筆舌に尽くしがたい迫力を備えた作品たち。
原爆投下後の広島の光景を、被爆者自ら絵筆をとって描いた「原爆の絵」。
それらは、見る人の心に強い衝撃を与えずにはいない。
広島の人たちが体験した原爆とはどんなものだったのか、
被爆者がどのような思いで絵を描いたのか、
そして平和を考えることの意味とは。
この図録は、ヒロシマの被爆体験を記録するとともに
後世に伝えていく証言でもある。

はじめに
原爆被害の概説
絵の収集経緯
凡例
「「原爆の絵」と向き合うということ」浅井基文
第1章 きのこ雲の下で
「生と死の分岐点――防火水槽をめぐって」横山昭正
第2章 きずな
「絵筆に込められた想い」直野章子
第3章 いのち
広島市街地図
作品一覧
特別寄稿「歴史、記憶、そして「原爆の絵」という遺産」ジョン・W・ダワー
監修者紹介

購入日:2015年1月20日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 吉田初三郎の広島原爆鳥瞰図研究の参考文献として購入。原爆投下直後の光景がどのような「絵」によって描かれたのか、初三郎の描いた鳥瞰図の写実性を検証する資料として購入した。



未読日記991 『ヒロシマはどう記録されたか 下』

2015-01-21 23:55:22 | 書物
タイトル:ヒロシマはどう記録されたか 下 昭和二十年八月七日以後 (朝日文庫)
著者:小河原正己
カバー装幀:間村俊一
カバー写真:広島平和記念資料館
発行:東京 : 朝日新聞出版(朝日文庫)
発行日:2014.7
形態:367p ; 15cm
注記:「ヒロシマはどう記録されたか : NHKと中国新聞の原爆報道」 (日本放送出版協会 2003年刊) の加筆・修正
内容:
8月7日、地獄のような街から逃げる人々とは逆に、危険を顧みず市中へ取材に入った者たちがいた。社屋が崩壊し、新聞が発行できないなか、記者たちは街角でニュースを叫んだ。文庫化に際し、福島第一原発事故に関連した「未来への伝言」を増補。《解説・竹西寛子》

第8章 原子砂漠の朝
第9章 子どもたちの被爆
第10章 アメリカ兵捕虜の被爆
第11章 特殊爆弾の正体を解明せよ
第12章 新聞再開への苦闘
第13章 「廣島特報」から「ヒロシマ新聞」へ
終章 未来への伝言
あとがき~この十年の間に
解説 竹西寛子
引用・参考文献
協力・編集協力・写真協力

購入日:2015年1月19日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 先と同じく吉田初三郎の広島原爆鳥瞰図研究の参考文献として購入。

未読日記990 『ヒロシマはどう記録されたか 上』

2015-01-20 23:28:13 | 書物
タイトル:ヒロシマはどう記録されたか 上 昭和二十年八月六日 (朝日文庫)
著者:小河原正己
カバー装幀:間村俊一
カバー写真:広島平和記念資料館
発行:東京 : 朝日新聞出版(朝日文庫)
発行日:2014.7
形態:301p ; 15cm
注記:「ヒロシマはどう記録されたか : NHKと中国新聞の原爆報道」 (日本放送出版協会 2003年刊) の加筆・修正
内容:
すべてがとまった広島で、爆心地を目指した記者たちがいた。
核の時代の原点・ヒロシマの被爆の実相に迫る、現代人必読の書。

昭和20年8月6日、原爆の一閃により広島の街が壊滅した――。あの日、地獄絵図を記録しながら記事にすることができなかった「爆心地のジャーナリスト」たちが残した証言や手記・写真などを軸に、ヒロシマ被爆の実相に迫る、唯一無二のドキュメント。

はじめに
序章 そのとき、ラジオ・新聞は……
第1章 それぞれの八月六日朝
第2章 広島壊滅のとき
第3章 あの日の五枚の写真
第4章 絵に残されたあの日の記憶
第5章 幻の原爆第一報
第6章 爆心地の夜
第7章 原子野の月

購入日:2015年1月19日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 吉田初三郎の広島原爆鳥瞰図研究の参考文献として購入。「photographers' gallery Press」vol.12に掲載された「[座談会]松重美人の5枚の写真をめぐって」(倉石信乃、小原真史、白山眞理、橋本一径、北島敬三、笹岡啓子)のなかで小原氏が挙げていた1冊。当時、日本では原爆のことはどこまで報道されていたのか、知ることができたのか、原爆報道の状況を知る点で参考になるのではないかと思い購入した。

未読日記989 『原爆の記憶―ヒロシマ/ナガサキの思想』

2015-01-19 23:10:44 | 書物
タイトル:原爆の記憶―ヒロシマ/ナガサキの思想
著者:奥田博子
装丁:鈴木衛
発行:東京 : 慶應義塾大学出版会
発行日:2010.10第2刷(2010.6第1刷)
形態:xxii, 471, 6p, 図版 [12] p ; 20cm
内容:
私たちはみなヒバクシャである

敗戦/終戦、そして原爆投下から65年。戦後の日本社会において、ヒロシマとナガサキは、一体何を象徴し、神話化してきたのか。本書では、日本の戦争被害者意識を正当化する「唯一の被爆国/被爆国民」という「集合的記憶」を構築し、自らの戦争責任や戦争犯罪に対して免罪符を与えようとしてきた日本政府やマスメディアが、被爆地をどのように表象してきたのかを詳細に分析する。原子爆弾の投下と被爆の人類史的意味を批判的に検証していくなかで、国境と世代を越えて、ヒロシマ/ナガサキを私たち自身の問題として引き受け、考えていく意義を明らかにする。


第I部 軍都「廣島」「長崎」からヒロシマ/ナガサキへ
第1章 なぜ、広島と長崎が原子爆弾の投下目標となったのか?
第2章 広島と長崎では何が起こったのか?
第3章 広島と長崎はどのように想起/忘却されてきたのか?
 
第II部 日本のなかの「ヒロシマ」「ナガサキ」
第4章 爆心地を再生する――広島と長崎の戦後復興
第5章 歴史/物語を保存する――広島平和記念資料館と長崎原爆資料館
第6章 記憶を記念=顕彰化する――広島平和記念式典と長崎平和祈念式
第7章 過去と物語・記憶を表象する――全国紙vs.地方紙
第8章 原爆体験を思想化する――かつて、いま、そしてこれから

第III部 グローバル化のなかのヒロシマ/ナガサキ
第9章 検定歴史教科書のなかの原爆投下
第10章 「記憶の場」のなかの原爆体験
結 論
  
あとがき

索引

購入日:2015年1月17日
購入店:MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店
購入理由:
 こちらも吉田初三郎の広島原爆鳥瞰図研究の参考文献として購入。とくに第1部が背景知識として参考になる。
 鳥瞰図は描かれる場所と切り離せない。だから、描かれる地域の歴史を知ることは重要だと痛切に感じる。被爆国に住んでいながら、本書を読んで初めて知ることがたくさんあったからだ。いかに知らないことばかりだったか、自分の無知・無関心を反省する。読んでいて怒りや辛さ、冷酷な事実に時々途方に暮れ、読書が止まってしまうが、この重さは受けとめたいと思う戦後70年。


未読日記988 『廣島―戦争と都市』

2015-01-18 23:20:23 | 書物
タイトル:広島―戦争と都市 (復刻版岩波写真文庫山田洋次セレクション)
シリーズ名:岩波写真文庫, 72 . 山田洋次セレクション
編集:岩波書店編集部
写真:菊池俊吉、相原秀次、林重男、松重美人、ABCC、中國新聞、共同通信、サン・アクメ、岩波映画製作所
発行:岩波書店
発行日:2008.11
形態:61p, 図版[3]p ; 19cm
注記:初版: 1952年刊
内容:
選者からのメッセージ「ヒロシマ」山田洋次
1 天災と戰災
2 原子爆彈
3 原爆の傷痕
4 「ノー・モア・ヒロシマス」
写真文庫ひとくちばなし「被爆写真の公開」編集部
「五〇年代を感じる、当時の宣伝文を拝見! 広島―戦争と都市―」

購入日:2015年1月17日
購入店:MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店
購入理由:
 吉田初三郎の広島原爆鳥瞰図研究の参考文献として購入。直接の関係はないものの、1952年刊行の本書を見ることで、原爆ジャーナリズムや編集方針について得るものがあるかもしれない。また、研究テーマとして取り上げるからには、歴史的な基本事項は押さえておきたいという前提がある。頁数は少ないが、写真を見ることの緊張感は軽いものではない。