A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記646 『江戸の泥絵展』

2012-09-30 08:23:36 | 書物
タイトル:江戸の泥絵展 : 渡辺紳一郎氏コレクション
発行:[東京] : 日本美術館企画協議会
製作:大塚巧藝社
発行日:c1977
形態:1冊(おもに図) ; 24×25cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 1977年7月1日(金)-7月24日(日):浜松市美術館
   主催: 浜松市美術館, 日本美術館企画協議会
内容:
あいさつ
「円山応挙の眼鏡絵について」黒田源次
「私のコレクション」渡辺紳一郎
「泥絵考」小野忠重
「どろ絵年代雑考」栗原直
図版
出品目録
「泥絵と大名屋敷」大熊善邦
「泥絵の話」吉田小五郎
関係年表
参考文献

購入日:2012年9月29日
購入店:London Books
購入理由:
 江戸泥絵のことは、佐藤守弘氏の『トポグラフィの日本近代――江戸泥絵・横浜写真・芸術写真』(青弓社、2011年)を読んで知った。江戸泥絵の図版をもっと見たくて探していたが、たまたま見つけて購入。

未読日記645 『日本案内記 中部篇』

2012-09-29 23:36:54 | 書物
タイトル:日本案内記 : 中部篇
編集:鐡道省
翻刻・発行:博文館
発売:博文館、日本旅行協会
発売日:1931.6[15版](1931.2初版)
形態:34, 420p ; 地図、挿絵 ; 17cm ; 箱入り
内容:
口絵 日本アルプス
例言
概説
案内篇
 静岡豊橋間
 豊橋名古屋間
 名古屋鳥羽間
 名古屋米原間
 甲府鹽尻間
 鹽尻篠ノ井間
 鹽尻名古屋間
 米原金津間
 金津津幡間
 津幡直江津間
 輕井澤直江津間
 直江津新潟間
地図目次
挿圖目次
寫眞目次

購入日:2012年9月29日
購入店:London Books
購入理由:
 京都・ぶらり嵐山で展覧会を見た帰り道、偶然に見つけたお店で購入。鉄道省編『日本案内記』は、以前に論文で書いたことがある。可能な限り現物を見るようにしたが、時間の制約もありすべてを見れなかった。なかでも『日本案内記』は、鉄道史に残る浩瀚かつ観光本の決定版といえるものであり、このシリーズだけでも研究・調査する必要があると感じていたので、徐々に手に入れていこうと考えている。
 本書は中部篇で、静岡から新潟の路線沿線を取り上げている。岐阜の項目があるかと思ったがなく、近畿篇に収録されているのかもしれない。
 観光案内書の挿絵研究者として気になるのはやはり収録される挿絵である。本書でも浮世絵風の絵が表紙見返しに描かれている。観光写真は80点、地図は34点掲載されている。折込み地図の折り方がときどき不思議な折られ方をしていて気になる。



未読日記644 『方円の器―内海聖史』

2012-09-26 23:11:34 | 書物
タイトル:方円の器―内海聖史
並列名:Square and Round Vessel : Satoshi Uchiumi
発行:アートフロントギャラリー
発行日:c2012
形態:1枚 ; 21cm
注記:展覧会リーフレット
   会期・会場: 2012年10月5日-10月21日:アートフロントギャラリー
内容:
図版
「内海聖史―方円の器によせて」平田剛志
作家略歴

頂いた日:2012年9月26日
 作家の方より郵送にて頂いたもの。どうもありがとうございます。今展ではリーフレットにテキストを寄せております。お時間ございましたら、会場でお手にとって頂けると幸いです。
 内海さんとは、私が学生時代に参加したグループ展「TAMA VIVANT 2002―実景から」で初めてお会いした。10年を経て、一緒に仕事をできたことがとてもうれしい。今回は文字数の制約もあり、うまくまとめられなかった反省がある。今後も考え、書き続けていきたい。

未読日記643 『「もの」の詩学』

2012-09-18 07:26:54 | 書物
タイトル:「もの」の詩学 : 家具、建築、都市のレトリック
著者:多木浩二
シリーズ名:岩波現代文庫; 学術 ; 153
発行:東京 : 岩波書店
発行日:2006.1
形態:vi, 309p ; 15cm
注記:『「もの」の詩学 : ルイ十四世からヒトラーまで」』(1984年刊)の副題を改題し、構成を修正した新編集版
内容:
「もの」に潜む社会や歴史の無意識を浮かび上がらせる
記号論的手法による深層の歴史の探求
(帯より)

身体の快楽が推し進めた椅子の変容の歴史,「もの」の蒐集から仏革命をへて美術館・博覧会を作り上げていったブルジョワジーのイデオロギー,キッチュ王ルートヴィヒ2世が心血を注いで建てたまがいものの城,巨大主義に取り憑かれたヒトラーの建築都市。「もの」に凝縮されている文化や社会の無意識を探る記号論的思考の労作。
(カバー見返し解説より)

[目次]
第1章 「もの」と身体
一 文化を創造する身体
 1 はじめに
 2 身体と家具
 3 身体技法(テクニック・デュ・コール)
 4 技術(わざ)ということ
二 椅子の変貌
 1 快楽の価値
 2 椅子の近代化
三 儀礼と快楽
 1 ふたつの「身体」記号
 2 もうひとつの合理性
四 家具の政治学
 1 住居の仕組み
 2 王の寝室
五 象徴としての椅子
第2章 コレクションから展示へ
一 「もの」を蒐集する
 1 革命・美術館・博覧会
 2 コレクションの発生
 3 蒐集と分類的知性
二 美術館と「芸術」の発生
 1 ルーヴルの公開
 2 「芸術」の誕生
 3 美術館と政治的歴史
三 革命の祝祭
 1 新しさのレトリック
 2 革命という演劇
 3 祝祭から近代都市へ
四 博覧会という祭り
 1 寓意の祝祭から商品の祝祭へ
 2 進歩と伝統
五 ブルジョワジーの時間
第3章 虚構の王国
一 ルートヴィヒ二世の城
 1 19世紀社会と「王」
 2 ロワ・キッチュ
二 19世紀の帝国幻想
 1 空想の舞台
 2 「もの」の深層
三 蕩尽と聖なるもの
第4章 ヒトラーの都市
一 ナチズムとモダニズム
 1 近代的「もの」の世界
 2 ナチズムへの道
 3 ヒトラーの時代
二 独裁の現象と公理
 1 群衆というモニュメント
 2 言語の都市
 3 独裁の原理
三 「力」の仕掛け
 1 儀礼的空間の演出
 2 巨大主義あるいは死の表象

岩波現代文庫のためのあとがき

購入日:2012年9月15日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 とある講義の参考文献で挙げられていたので購入。マテリアルカルチャーを考える上で興味深い1冊。

Collection 12 《kinema》

2012-09-17 07:05:19 | 美術
タイトル:kinema
produced, published, etc., by Kusakabe Kazushi & Tanaka Asako
刊行日:2012.9
形態:DVD
注記:日下部一司+田中朝子対談、“kinema”メニューリーフレット封入

購入日:2012年9月15日
購入店:Oギャラリーeyes
購入理由:
 大阪・Oギャラリーeyesにて開催された開廊13周年記念展「kinema」にて購入した作品。会場で、ひと通り見終えたが、全部をゆっくり見たかったので1枚購入。
 映像は、日下部一司、田中朝子の二人によるもの。内容は、静止画のような短い映像が淡々と流れる映像インスタレーションだが、初めてカメラで世界やモノを写したかのような奇妙な空気感が心地よくも懐かしかった。そう、kinema(活動写真)のように。



未読日記642 『第5回 評論を書くことを考えてみる会』

2012-09-16 06:43:15 | 書物
タイトル:評論を書くことを考えてみる会 第5回
発行:Gallery AMI & KANOKO
発行日:2011.12
形態:17p ; 21cm
内容:
発刊の辞/中島由記子(Gallery AMI & KANOKO)
人のものと、寺と/豊泉俊大
展示について/宮石侑美子
「おてらてん」について/吉田馨
「おてらてん」を終えて/豊泉俊大

頂いた日:2012年9月15日
場所:Gallery AMI & KANOKO
 大阪・Gallery AMI & KANOKOにて開催された「植田麻由展」に行った際、作家・ギャラリーの方より頂いた1冊。
 今回は、京都府南丹市八木町にある如城寺で開催された「おてらてん」(2011年11月23日~11月27日)をテーマに、評論が書かれている。

 ちなみに、私が伺った日には「第7回 評論を書くことを考えてみる会」が行われるという。私は予定があって参加できなかったが、植田さんの作品がどのように言葉にされるのか興味が湧いた。記録集も後日刊行されるそうなので、楽しみにしたい。

未読日記641 『第4回 評論を書くことを考えてみる会』

2012-09-15 23:29:23 | 書物
タイトル:評論を書くことを考えてみる会 第4回
発行:Gallery AMI&KANOKO
発行日:2011.12
形態:17p ; 21cm
内容:
ごあいさつ 「書くこと」を考えることができた会/萱のり子(大阪教育大学)
[タイトルなし]/石黒善昭(大阪大学文学研究科非常勤講師)
線臨書への取り組みとして/松岡佳世(大阪大学美学専修博士前期課程2年)
書道とおでん/山本卓(大阪大学文学部人文学科・美学専修3年)
BEER ―つつむ―/石崎茉沙実(大阪大学文学部人文学科・美学専修4年)
評論者プロフィール

頂いた日:2012年9月15日
場所:Gallery AMI & KANOKO
大阪・Gallery AMI&KANOKOにて開催された「大阪教育大学 萱ゼミ書展「BEER」」の会期中である2011年10月22日に行われた「第4回 評論を書くことを考えてみる会」の記録集。以前からやっていたことは知っていたが、記録集があるとは知らなかった。興味深い試みである。



Collection 11 《吉野川》

2012-09-14 23:58:41 | 美術
作品名:吉野川
作者名:山下和也
素材:墨、竹紙
制作年:2012年
購入日:2012年9月14日
購入店:雅景錐
購入理由:
 先ごろ雅景錐、時折にて開催された「紙技百藝2012」に出品された作品を開催終了後に購入。竹紙と墨の調和がすばらしく、敬愛する村上華岳を思わせる筆致に魅かれて購入。本作品のタイトルは《吉野川》。偶然だが、現在関わっているアートプロジェクトが吉野川の近くなので、縁を感じた。
 ちなみに、山下和也氏が「紙技百藝」に出品した作品(本作品含む)は、実景を元に描いてはいないという。さらにタイトルも描いた後に、友人知人にタイトルを決めてもらったのだという。興味深い試みである。