A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

memorandum 042 書く

2012-01-29 23:40:07 | ことば
 まず、書いてください。そこから、始めるのです。その後、自分の書いたものを、ゆっくり読んでください。自分で書いたものであるにもかかわらず、それが、あなたたち自身を驚かせたら、あなたたちは、うまくやったというわけです。
 書いてから、考えてください。考えたら、また、書いてみてください。自分がおかしなことを考えているな、と感じたら、正しい道を進んでいるのです。

(高橋源一郎『13日間で「名文」を書けるようになる方法』朝日新聞出版、2009年、228ページ。)

まだ、おかしくなってないと思う。

未読日記582 「上水から見る江戸東京の都市空間と吉田初三郎が描いた多摩川」

2012-01-16 23:10:25 | 書物
タイトル:上水から見る江戸東京の都市空間と吉田初三郎が描いた多摩川
編集・発行:法政大学大学院 エコ地域デザイン研究所 高村俊介+吉澤美穂子+高村研究室
印刷:藤原印刷株式会社
発行日:2005年4月25日
定価:1000円
内容: 
A4判、171p

はじめに
第一部 上水から見る江戸東京の都市空間

第一章 江戸三大上水の歴史・機能
 1-1 歴史
  1-1-1 神田川上水
  1-1-2 玉川上水
  1-1-3 千川上水
 1-2 機能
 1-3 給水地域
第二章 上水と地域の空間構造の変容
 2-1 神田川上水地域 ~江戸東京の業務空間~
  2-1-1 護国寺
  2-1-2 市ヶ谷
  2-1-3 小石川
  2-1-4 小川町
  2-1-5 丸ノ内(北部)
  2-1-6 日本橋                          
  2-1-7 神田川上水給水地域の特徴
 2-2 玉川上水地域 ~最高権力者の居住空間・高級化するプライベート空間~
  2-2-1 広尾
  2-2-2 三田
  2-2-3 鳥居坂
  2-2-4 赤坂
  2-2-5 四谷
  2-2-6 麹町
  2-2-7 桜田門
  2-2-8 丸ノ内(中・南部)
  2-2-9 玉川上水給水地域の特徴
 2-3 千川上水地域 ~江戸東京の歴史ある宗教空間~
  2-3-1 本郷
  2-3-2 下谷
  2-3-3 上野
  2-3-4 浅草
  2-3-5 千川上水給水地域の特徴
第三章 建築と上水の結びつき
 3-1 武家屋敷
  3-1-1 小石川後楽園
  3-1-2 尾張徳川家戸山下屋敷
 3-2 寺
  3-2-1 増上寺
  3-2-2 上野 寛永寺
  3-2-3 浅草 浅草寺
 3-3 近代伯爵邸
  3-3-1 旧古河庭園
  3-3-2 本郷岩崎邸
 3-4 結び
第四章 現代における江戸三大上水と都市の関係
まとめ

第二部 吉田初三郎が見た大正・昭和の東京西部~「京王電車沿線名所図絵」の景観分析~                 

第一章 吉田初三郎と「京王電車沿線名所図絵」
 1-1 鳥瞰図絵師初三郎の誕生
  1-1-1 観光ブームと初三郎
  1-1-2 晩年の初三郎
 1-2 「初三郎流鳥瞰図」の定義
 1-3 「京王電車沿線名所図絵」
  1-3-1 三年図
  1-3-2 五年図
第二章 初三郎の眼から見た大正・昭和の自然と景観
 2-1 多摩川と鮎漁
 2-2 桜を描写する意味
 2-3 富士山
第三章 沿線の施設と産業
 3-1 多摩川の渡し
 3-2 参拝する高尾山から行楽する高尾山へ
 3-3 娯楽の殿堂 京王閣
 3-4 多摩川流域の宗教施設
 3-5 多摩聖蹟記念館と対鴎荘
 3-6 宅地造成にともなう大山園の影響
 3-7 多摩御陵の造営と八王子の発展
 3-8 その他の施設の比較
  3-8-1 深大寺
  3-8-2 堀の内妙法寺
  3-8-3 豪徳寺
 3-9 各施設の分析
まとめ
おわりに
図版出典
参考文献

購入日:2012年1月忘日
購入店:法政大学大学院 エコ地域デザイン研究所
購入理由:
 吉田初三郎の関連文献としてたまたまネットで見つけ、申し込んで購入した1冊。
第1部は高村俊介氏による『上水から見る江戸東京の都市空間』、第2部が吉澤美穂子氏による『吉田初三郎が見た大正・昭和の東京西部~「京王電車沿線名所図絵」の景観分析~』の2論文が収められている。どちらの論文とも法政大学工学部建築学科の卒業論文だという。初三郎は建築系の人に人気があるのだろうか・・。

memorandum 041 自分がもちあわせていないもの

2012-01-13 23:03:37 | ことば
 自分がもちあわせていないもの、自分のものだと言えないものが、しばしば自分自身であると思えることがある。われわれは自分の能力、才能、創造力について確信をもつことができない。自分が所有し、安全な場所に保管しているのは、自分自身の一部でないものだけである。
(エリック・ホッファー『魂の錬金術―エリック・ホッファー全アフォリズム集』中本義彦訳、作品社、2003年、p.197)

なにも持ってません。

未読日記581 「骰子 DICE March. 1997 No.19」

2012-01-12 23:03:25 | 書物
タイトル:骰子 DICE March. 1997 No.19
編集長:浅井隆
アートディレクター:伊丹友広
編集:津田留美子、大津創、藤田マミ
デザイン:荘司邦昭、遠矢良一(Design DEPT.)、野竹志保、安部幸男(IT IS DESIGN)、野呂田るみ子
アップリンク・スタッフ:星由美子、示村敦子、森田葉子、遠藤麻早美、小林俊一、佐久間麿、奥沢陽子
印刷:株式会社スリーライト
発行:アップリンク
発行:1997年3月18日
定価:800円
内容:
A4変型、110p

骰子の眼
 横溝美由紀
 ふくろうの叫び
 NDT Ⅲ
 Nest
 コーカサスの虜
 マーズ・アタック
 馬六明
 UNKNOWNMIX
 PerfecTV
 PORTRAIT OF A GENERATION
特集1 オルタナティヴ・ギャラリー
 スタジオ食堂
 レントゲンクンストラウム
 シナプス画廊
 アズロ・ギャラリー
 NG Gallery
 THE deep
 Taka Ishii Gallery
 デジタローグギャラリー
 P-HOUSE
 岡画廊/Rocket
 小山登美夫ギャラリー/ワコウ・ワークス・オブ・アート
 原宿ギャラリー/藤島屋
 SHOP 33/アートフォーラム谷中
 スペースエッジ/Uplink Factory
特集2 『コーカサスの虜』
 ニューヨーク・タイムズ:レビュー
 林克明チェチェン・レポート
連載
 PINK PAGE/京田蘭子
 EDGE OF THE WORLD/大場正明
 パリ13区レ・フリゴの一室より/鈴木孝弥
 佐々木敦のランダム10
 サエキけんぞう surf in'to 蓮実重臣(パシフィック231)
 BOOK GALLERY/森屋恵美
 クロス・レビュー/友沢ミミヨ、岸野雄一、菊池里佳
FIRE STREET
Music
 ◎ヨソモノ日本人のラップ考/フードゥー・フシミ
 ◎ミスティック・ワールド/巻上公一
 ◎パリペキンサウンドラリー/虹釜太郎
 ◎「NADiff」オープン/五十嵐玄
 ◎カミサマ・ボール・ミックス/ヤマタカEYE
 ◎ランダム・リリース・ニュース/吉本栄、中村直、編集部
Film
 ◎『パブリック・アクセス』江守洋
 ◎『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』東玲子
 ◎『ルイーズとケリー』エミ・エレオノーラ
 ◎『ドイツチェーンソー大量虐殺』福居ショウジン
 ◎『フープ・ドリームス』山崎陽一
 ◎『パリ、18区、夜。』野中桃
 ◎『ファースト・コンタクト』星由美子
 ◎Film Information
 ◎ヌーヴェル・ガール宣言座談会◎『ADVOCATE』アンケート
Books
Multimedia
Column
極私的エイズ問題往復書簡(伏見憲明×ヒロ)
Link Rink & Door
アップリンク・コレクション
アップリンク・ファクトリー情報
個人広告
100字レビュー&プレゼント
広告募集
編集後記
(目次より)

購入日:2012年1月9日
購入店:ART SPACE ZERO-ONE
購入理由:
 大阪・中津のART SPACE ZERO-ONEにて開催された「新春 池内フリマ @ ZERO-ONE」で購入した1冊。
 「特集:オルタナティヴ・ギャラリー・カタログ」の文字を見て、ちょうどオルタナティブスペースについて考えているところだったので、参考になるかもと考え購入(『骰子 DICE』懐かしい!)。
 それにしても、特集に取り上げられているこれらのスペースはその後どうなったのだろうか。現在も活動を続けるギャラリー/スペースもあるが、私も知らないところも多い。いつか、90年代の東京(あるいは他の都市)とアートスペースに調べてみたい。



未読日記580 「萬 第蔘号」

2012-01-11 23:46:45 | 書物
タイトル:萬 第蔘号
表紙絵:中川雪子
発行:ゆとり文化研究所 愚童學舎
発行日:1996年9月
定価:500円
内容:
A5判、68p

東京浪漫見聞録「第蔘回」神田・淡路町篇 街歩き用に役に立つ神田浪漫マップ
たく坊&ゆう坊の『帝都諜報部』
休憩処『ゆとり』「石鹸からの贈り物」
街(マッチ)ラベル「ビリヤード場」
特別寄稿「しねま座の怪人(キラー)★佐藤信介監督」木村千穂
萬屋奇才紹介所 古美術あぜくら主人 多田敏捷インタビュウ
〈象牙の塔〉 扉絵 逆柱いみり
 会田誠、荒井由起子、小沢剛、木村千穂、斎藤寛、多太良ミヨコ、東陽片岡
「風切り風景(文字篇)」町田忍
「評論家」藤澤将輝
「五」藤澤将輝
東幻景 第三回「華僑ビル」
今日の看板建築「野水家」
ヨロズ商標研究會『眼鏡印肝油の謎』完結篇
巻末特別附録「眼鏡肝油」鳥型飛行機 復刻版(組み立て式)

購入日:2012年1月9日
購入店:ART SPACE ZERO-ONE
購入理由:
 大阪・中津のART SPACE ZERO-ONEにて開催された「新春 池内フリマ @ ZERO-ONE」で購入した1冊。
 第弐号とセットで販売されていて、かなりお得。第弐号と較べると、表紙がカラーになり、手作り感が消えてプロ仕様な印象を受ける。

未読日記579 「萬 第弐号」

2012-01-10 23:30:29 | 書物
タイトル:萬 第弐号
発行:芸術集団 愚童學舎
発行日:1996年3月15日
定価:360円
内容:
A5判、48p

東京浪漫見聞録・神保町篇
今日の看板建築・「中華 日増や」
風切り百景・「自転車の先のステイタス」町田忍
【象牙の塔】「第貮階」・扉絵/三本義治
 会田誠/小沢剛/荒井由起子/斉藤寛/多太良ミヨコ/東陽片岡
「東幻京」・第二回「元町公園」
「評論家」・第一回・藤澤将輝
「五」・第一回・藤澤将輝
「グドウスポオツ」
萬屋奇才紹介所・第貮回「串間 務」
ヨロズ商標研究會・第壱回「眼鏡印肝油の謎」
屋根裏部屋・(編集後記)
お笑ひ廣告・2

購入日:2012年1月9日
購入店:ART SPACE ZERO-ONE
購入理由:
 大阪・中津のART SPACE ZERO-ONEにて開催された「新春 池内フリマ @ ZERO-ONE」で購入した1冊。
 レトロ感ある中味に魅かれて購入。なぜか会田誠、小沢剛が寄稿しているのもおもしろい。

未読日記578 「車掌第18号」

2012-01-09 23:09:53 | 書物
タイトル:車掌第18号
発行:車掌編集部
印刷:現代社
題字:松本秋則
発行日:1998年11月5日
定価:500円
内容:
B5判、122p

インタビュー:柳下毅一郎、柳下美恵
丁寧特集(嶽本野ばら)
復讐特集
留守番電話特集
すいている特集
人からもらった特集
借りたもの特集
チョコレートケーキ特集
後ろ向き特集
あんぱん特集
うっかり特集
新特急水上特集
電子体温計は不便だと思う特集
人に物をあげる特集
生まれて初めて特集
残念特集
古くなって安いもの特集
缶切り特集
入院特集
車掌特集
牛乳特集
現代大福論特集
詩吟部特集
嘘特集
南洋貿易特集
武蔵新田特集
熊本特集
知らない人特集
坂本さんを喜ばせよう特集
一週間後特集
戻ってみる特集
どうせならいっぱいくっつけてみろよ特集
ユリイカ特集
スリッパ特集
慣例特集
丁重特集
置物特集
入りきらなかった物特集
時計の時刻特集
ヒステリー特集
人のいない特集
全部特集

購入日:2012年1月9日(月)
購入店:ART SPACE ZERO-ONE
購入理由:
 大阪・中津のART SPACE ZERO-ONE にて開催された「新春 池内フリマ @ ZERO-ONE」で購入した1冊。
 鉄道表象を研究中の身には「車掌」の言葉に反応してしまうが、内容はあまり鉄道とは関係ない。むしろ関係なさすぎて、おもしろすぎる1冊。



memorandum 041 「赤の他人」

2012-01-08 22:50:13 | ことば
 わたしは、「文章」というものは、「赤の他人」に読んでもらうために存在していると考えています。そんなことは当たり前でしょうか? 訊ねられれば、誰だって、そう答えるでしょう。しかし、わたしの考えでは、実際はそうなっていないのです。「文章」というものは、どこかの「赤の他人」に伝える、というよりは、「なんとなくわかりあえる仲間」に向けて書かれる場合が、多いのです。
(高橋源一郎『13日間で「名文」を書けるようになる方法』朝日新聞出版、2009年、61ページ)

「赤の他人」に向けて書こう。