A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

散歩のとき何か食べたくなったのだ6 アトリエとも

2010-07-29 23:48:39 | たべもの
品名:ガトーショコラ&ホットコーヒー
来店日:2010年7月19日
店名:カフェ&ギャラリー アトリエとも
 京都のカフェ&ギャラリーアトリエともにて開催されている<スコップ・プロジェクトvol.2 中谷由紀個展:庭をのぞく>(2010年7月16日~8月1日)を見に行き、併設されたカフェで一服。最近、あまりの暑さについ喫茶店でまったりしてしまう。
 この《カフェ&ギャラリーアトリエとも》では日替わりのケーキセットが320円と、お財布に優しいのがうれしい。しかも量も普通で、味もおいしい。こんなに安くておいしくていいのかしらん。次回もまた行こう。

 ちなみに、今回の展示もかなりユニークな作品で楽しめた。特にワークショップで制作したらしき絵卵の作品がかあいらしい。このようなオブジェ的な作品の場合、時に色遣いがどぎつくなってしまうところがあるが、この展覧会ではほのぼのとした色合いで品があってよかった。カフェ空間の中にあるのにないような存在感がいい。



未読日記427 「僻地空間」

2010-07-28 23:55:47 | 書物
タイトル:僻地空間 インタビュー集
編集:李ハヌル、小澤亜梨子、鈴木香澄
インタビュー:李ハヌル、小澤亜梨子、河原巧也、郡司菜々美、小林綾治、佐伯香菜、佐藤暖、鈴木香澄、中山陽介、初馬玖季、三原麻由、矢野恵李菜
撮影:安田徳馬
デザイン:赤井佑輔
協力:黒飛忠紀、松永大地、東佑亮、岡華子、辻諒平
監修:山下里加(京都造形芸術大学 芸術表現・アートプロデュース学科准教授)
発行:art project room ARTZONE
発行日:2010年7月17日
京都・art project room ARTZONEにて開催された『僻地空間』(2010年7月17日~8月1日)出展作家のインタビュー集。
A5判、24頁

ごあいさつ
1.青木梨沙
2.石川幸佑
3.牛尾純貴
4.岡瀬由加理
5.細川華子
6.松原成孝

頂いた日:2010年7月17日
頂いた場所:art project room ARTZONE
展覧会場で頂いた1冊。どうもありがとうございます。
 待ち合わせでARTZONE隣の本屋・メディアショップに行った。偶然、ARTZONEでの展示が初日らしく、たくさんの人で賑わっていた。時間があったので覗いてみる。展覧会タイトルの「僻地空間」はいいタイトルだと思うが、それを感じられたのは一部の作品だけで、全体的にはまとまりのない空間であった。
 毎回思うのだが、ARTZONEでの展示は京都造形芸術大学の学生が運営しているせいか、いつも「学生気分」な展覧会が多く、なかなかいい作品と出会えない。会場が異なれば見え方も違うのかもしれないが、接客対応含めて展示をすることの意味を考えさせられてしまう。来ている人も学生友達が多そうで、学校外のギャラリースペースなのに学校内の内輪な雰囲気を感じる。その意味では、このギャラリー自体が「僻地空間」なのかもしれない。
 とはいえ、展示に合わせて冊子を作るのは評価したい。カタログではなく、インタビュー集という内容も珍しい。学生とはいえ、その時々の思いを言葉で記録することはそれなりに意味があるだろう。今後の発表を楽しみにしたい。

Recording Words 113 勝利の生涯

2010-07-27 23:54:09 | ことば
世を遁れんとするなかれ、世に勝つべし。境遇の改まらんことを祈るなかれ、心の改まらんことを祈るべし。苦痛の去らんことを願うなかれ、恩恵の増さんことを願うべし。外に富みかつ栄えんと欲すなかれ、衷に喜びかつ楽しむ者となるべし。
(鈴木俊郎編『内村鑑三所感集 (岩波文庫 青 119-5)』岩波書店、1973年、p.177-178)

「勝利」かどうかは別として、喜びかつ楽しむ者でいたい。

散歩のとき何か食べたくなったのだ5 panscape

2010-07-25 23:53:59 | たべもの
品名:チョコリュスティック、バターロール
購入日:2010年7月19日
購入店:panscape
 京都・三条商店街にある1店。以前、閉店前にほとんどのパンが売り切れてしまうというパン屋が三条商店街にあるという情報を聞いた。だが、残念ながら飲みの席だったこともあり、店名を忘れてしまっていた。たまたま先日、おいしそうな香りに誘われ、立ち寄ってしまったが、果たしてそれはpanscapeのことだったのだろうか。あるいは、その少し先にも古くからありそうなパン屋があったが、どっちのことだろう・・・。

 さて、私の記憶力のなさは置いておくとして、今回のpanscapeはレベルがかなり高い。バターロールを食べたとき、あまりにおいしくて笑ってしまったほどである。これは人を幸せにするパンである。
 そして、フランス語で「素朴」を意味するというリュスティックはプレーン、黒糖、チョコの3種類が揃っていた。どれも魅惑的で私のお腹は鳴るばかり・・。熟考の末、今回私は「チョコ」を選んでみた。先日、違うパン屋で食べたチョコチップメロンパンの記憶が鮮明だったせいもあるかもしれない。そして、口に運んだとき、奇跡のような香りともちもちとした食感の豊かさに襲われ、食べるのがもったいなくらいの多幸感に包まれた。こんなおいしいパン屋が京都にあるとは・・。
 店名の「panscape」もセンスがよく、パンラヴァーたちに至福の「光景」を提供し続けてほしい。こんどはプレーンのリュスティックを買いに行こう。

バターロール 120円

未読日記426 「Brought to Light」

2010-07-24 23:52:45 | 書物
タイトル:Brought to Light: Photography and the Invisible, 1840-1900 (San Francisco Museum of Modern Art)
Edited by Corey Keller
発行:Yale University Press
発行日:2008年11月25日
内容:
 It is difficult to imagine a historical period richer in scientific discoveries than the years between 1800 and 1900….During this “wonderful century”, as the naturalist and evolutionary theorist Alfred Russel Wallace Dubbed it in his 1898 survey of the age’s achievements, the industrial miracle of the railroad, steamship, bicycle, telegraph, photograph, sewing machine, typewriter, dynamite, and machine gun(to name but a few) were invented. Anesthesia was introduced into surgery, and the notion was advanced that disease was caused by identifiable microbes rather than by indescribable forces afloat in the air.

 So BEGINS THIS REMARKABLE CHRONICLE OF SCIENTIFIC PHOTOGRAPHY, from the dawn of the medium in 1840 to the turn of the twentieth century. This lavish catalogue brings together nearly two hundred vintage photographs by prominent photographers, distinguished scientists, and amateur innovators of the time. Dawn from international collections as well as university and laboratory archives, a fascinating assortment of pictures demonstrates early experiments with microscopes, telescopes, motion studies, electricity and magnetism, X-rays and spirit photography. Such photographs revealed the spectacle of the natural world not only to the scientific community but also to an awestruck public, giving rise to an entirely new genre of literature and journalism : popular science.

 For a new scientific culture emphasizing the value of empirical observation, the camera’s status as a dispassionate, mechanical observer made it an ideal instrument: the light-sensitive plate was likened to a more perfect version of the human retina, and the camera to an infallible eye. Photography’s relationship to vision and to scientific knowledge became more complicated, however, when the subject was invisible. Over the course of the nineteenth century, amateur and professional worlds infinitesimally small and unimaginably far away. They used photography to try to see, stop, and analyze motion―not only that of humans and animals but also of heavenly bodies, wind, sound waves, and electricity. In 1895 the discovery of X-rays upset the conventional understanding of opacity and transparency, pointing up the perceptual limitations of the human senses. Discoveries such as these inevitably led to pseudoscientific exploitation of the medium; practitioners of spirit photography, for instance, used it to lend credence to claims of ghosts and supernatural phenomena.
 This striking volume asks readers to imagine what pictures of the invisible meant in the nineteenth century, when the worlds revealed by modern imaging technologies such as scanning electron microscopes, satellites, and PET scans would have been utterly inconceivable.
(本書カバー裏解説より)

“LENDERS TO THE EXHIBITION”
“DIRECTOR’S FOREWORD” Neal Benezra
“ACKNOWLEDGMENTS” Corey Keller
“SIGHT UNSEEN: PICTURING THE INVISIBLE” Corey Keller
“THE SOCIAL PHOTOGRAPHIC EYE” Jennifer Tucker
“INVISIBLE WORLDS, VISIBLE MEDIA” Tom Gunning
“ALMOST A GAME OF CHANCE”: JOSEF MARIA EDER AND SCIENTIFIC PHOTOGRAPHY” Maren Groning

PLATES
With essays by Marie-Sophie Corey, Corey Keller, Erin O’Toole, and Carole Troufleau-Sandrin
MICROSCOPES
TELESCOPES
MOTION STUDIES
ELECTRICITY AND MAGNETISM
X-RAYS
SPIRIT PHOTOGRAPHY

SELECTED BIBLIOGRAPHY
CATALOGUE OF THE EXHIBITION
(本書目次より)

購入日:2010年7月11日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 X線写真について調べていて見つけた1冊。本書はSan Francisco Museum of Modern Artにて開催された19世紀における顕微鏡から心霊写真までの科学写真を集めた展覧会<Brought to Light: Photography and the Invisible, 1840-1900>の展覧会カタログである。
 まず、とにかく図版がいい。眺めているだけで時間があっという間に過ぎてしまう。そして、科学写真が現代美術や視覚・知覚に与えた影響はかなり大きいのではないかと気づく。目下の関心であるX線写真の歴史もおもしろく、見えないものを撮ろうとするインヴィジブルな写真の系譜を辿ってみたい。
 そして、本書はトム・ガニングを始めとした執筆者陣の論考も充実している。理科系の英単語がわかるかは不安だが、夏には論稿を読んでみようと思う。 


Recording Words 112 神の救済法

2010-07-23 23:55:32 | ことば
善をなすべし、さらに善をなすべし、さらに進んで善をなすべし、善の大軍を起こして悪の小軍を圧すべし、善の量を増して悪をして無きに均しき少量たらしむべし。これ天然の清潔法ならずや。大洋の浄水をもってすれば五大洲の汚物も容易にこれを清除するをうべし、涼風一陣室内を払えば終夜の汚気は消えてあとを留めず。死に勝つに生をもってし、暗を逐うに光をもってし、怨を滅するに愛をもってす。これ神の救済法なり。われら神の子たる者は、悪を挫くに悪をもってし、怨に報ゆるに怨をもってし、まず暗をもって暗を逐い、しかる後に光を注入せんとする人の子の愚に、なろうべからざるなり。
(鈴木俊郎編『内村鑑三所感集 (岩波文庫 青 119-5)』岩波書店、1973年、p.144)

前半の畳みかけるような「善をなすべし」にポエジーを感じる。
進んで善をなしたいものです。

散歩のとき何か食べたくなったのだ4 パタート・エ・アリコルージュ

2010-07-22 23:49:25 | たべもの
品名:パタート・エ・アリコルージュ
購入日:2010年6月27日
購入店:ザ・ベーカリー 大丸京都店
 店名の「ザ・ベーカリー」というのは正確には店名ではなく、紀ノ国屋、ブリアン、ドンク、ポール・ボキューズなどのパン屋の商品が1つのレジで購入できるために付けられたデパ地下のブース名である。
 そこで、今回購入したパンはどこの店の商品だったか、実は失念してしまったのだが、おそらくPAULだと思う。
 今回購入した「パタート・エ・アリコルージュ」の意味はフランス語のためわからないのでご勘弁を・・。パンは黒ゴマ、大納言小豆、さつま芋が入った直焼きパンである。暖めて食べるとさらにホクホクモチモチして、その食感がたまらない。また、周りにトッピングされた白ゴマのプチプチした食感もスパイスとして利いている。また食べたい1品です。



朝、トーストしてマーガリンを塗ってみた。

Recording Words 111 地上の天国

2010-07-20 23:37:02 | ことば
神と、天然と、幸福なる家庭と、少数の友人と、これがあれば沢山である。その他は要らない、政党も要らない、教会も要らない、長官も監督も牧師も要らない。わがすべての幸福はこの四つのものの中にある。官職何ものぞ、教職何ものぞ、人望何ものぞ。この四つのものがあってこの世はすでに天国である。そうして謙遜と誠実と勤勉とをもってこの四つのものを得るは難くない、感謝すべきかな。
(鈴木俊郎編『内村鑑三所感集 (岩波文庫 青 119-5)』岩波書店、1973年、p.142)

今のところ、少数の友人に感謝します。1つだけでも私には「幸福」な気がします。


散歩のとき何か食べたくなったのだ3 プチ・パン

2010-07-19 21:48:39 | たべもの
品名:プチ・パン
購入日:2010年6月27日
購入店:Le Petit Mec(京都府京都市上京区今出川通大宮西入ル元北小路町159)

以前から気になっていたフレンチ感溢れる1店。入って見たら、かなり本格的フレンチ志向なパン屋であった(店内に外国人の方が多いのも、熱烈なファンがいる証拠だろうか)。値段はやや高めだが、ハード系のパンが豊富なので、いつか余裕ができたら通いたい1店。
この時期、懐に余裕がなかった私は1袋に5個入っているプチ・パンを購入。これがまたモチモチして実においしかった。とてもおいしかったので1日で食べきるのがもったいなく思い、翌日の朝食用に少し残しておいた。朝食時には、ほんのりトースターで焼いて食べたら、至福であった。
ちなみに、お店は金土日祝のみの営業なのでご注意を。

未読日記425 「京の味」

2010-07-18 23:53:32 | 書物
タイトル:京の味―名所とたべもの (カラーブックス (115))
著者:岩城もと子
表紙写真:二軒茶屋
発行:保育社/カラーブックス
発行日:1975年11月15日
内容:
京の味どころ
京の見どころ

購入日:2010年7月10日
購入店:fabre8710
購入理由:
大阪・fabre8710にて開催された<sesamespace + Right, there is nothing. “3DAYS”>(2010年7月9日~7月11日)を見に行った際、店内の古本スペースで見つけた1冊。
 せっかく京都に来たのに、あまり「京の味」を満喫していない。では、「京の味」とは何なのか。そんな「京の味」ガイドとなってくれるかもしれないのが本書である。お茶づけ、湯どうふ、うどん等の庶民的な味から禅料理、京料理までさまざまな料理店を紹介している。また、「京の見どころ」として名所解説もあり、土地と味の2つを味わえるお得な内容である。私の身分ですべての「京の味」を経験できるわけではないだろうが、折を見て食すことができたらと思う。とはいえ、「京の味」に限らず、おいしい料理が食べたい。
 ちなみに、fabre8710(Right, tehre is nothing)には1年ぶりに来たが、古道具、古書の量は少数なものの、とても「味」わい深い品揃いであった。やはり展覧会を見たついでに、古書を探せる(見れる)というのは楽しいものである。