A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記776 『デザインのひきだし19』

2013-08-31 23:24:00 | 書物
タイトル:デザインのひきだし19 : 特集ピカピカきらきらする印刷・紙・加工テクニック
シリーズ名:デザインのひきだし : プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報紙, 19
編者:グラフィック社編集部
発行:東京 : グラフィック社
発行日:2013.6
形態:147p ; 26cm
注記:タイトルは背による
   初版限定実物見本つき
内容:
巻頭特集 目立つ!高級感が出せる!偽造できない!ピカピカきらきらする印刷・紙・加工テクニック
 ピカピカきらきらする印刷・紙・加工は、大きく分けて3つある
 祖父江慎の実験だもの。特別編[振り金に挑戦] 振り金加工2枚
 インキでピカピカ!編 ピカピカインキサンプル23枚
 箔でピカピカ!編 箔押しサンプル7種類
 紙でピカピカ!編 ピカピカ紙33枚

連載・記事
 デザイン道場[粟辻美早/小杉幸一/宮田裕美詠]
 もじ部[鈴木功さん編]
 名工の肖像[和田育生(抄紙機職人)]
 海外の現場から[ドイツ・Paper World]
 編集部注目PICK UP![凸版印刷・グラフィックトライアル] 関連印刷見本
 金剛地デザイン研究所[登戸研究所資料館編]
 北川一成の負けた「スーパードライの『パッケージ』に負けた!」
 編集部注目PICK UP![OKミューズガリバー グロスCoC/マット] 紙見本7枚
 編集部注目PICK UP![T&K TOKA サタンブラック&デビルブラック] 印刷見本8枚
 レイアウトあぶりだし[古平正義さんの巻]
 佐藤直樹・デザインを考えない
 OJI PAPER LIBRARY

巻末特集 日本の伝統印刷加工職人を訪ねる
本づくりの匠たち・特別編[多色コロタイプ印刷・便利堂]
 繁岡美術[金泥吹絵]
 藤澤萬華堂[機械木版] 機械木版サンプル
 安井製本所[和装本]

購入日:2013年8月29日
購入日:[NADiff] gallery 5
 デザインの参考資料として購入。

未読日記775 『GALLERY GOHON PROJECT』

2013-08-29 23:26:33 | 書物
タイトル:GALLERY GOHON PROJECT 2010.10-2012.11活動記録
企画:GALLERY GOHON PROJECT
デザイン・編集:鈴木雅明、吉田葵
編集協力:田口美穂
発行:2013.8
形態:95p ; 21cm
内容:
GALLERY GOHON PROJECT
「GALLERY GOHONと自転車」増田千恵(リア制作室)
GALLERY GOHON企画一覧
運営メンバーの言葉

頂いた日:2013年8月28日
 編者の方よりご恵贈頂いた1冊。どうもありがとうございます。
本書は、名古屋・本郷に2010年10月から2012年11月まで2年間限定で運営されたアーティストランスペース「GALLERY GOHON」の活動記録集。アーティストならではの企画や視点がおもしろく、名古屋に行くたびに度々訪れたスペースであった。振り返ると、ここで出会った作家と後にお仕事をご一緒することもでき、忘れられないスペースである。小さいながらもアーティストならではスペースとして、その活動を記憶し続けたい。




未読日記774 『SHUNSUKE MINAMI DOCUMENT BOOK』

2013-08-28 23:32:14 | 書物
タイトル:SHUNSUKE MINAMI DOCUMENT BOOK : 南俊輔個展 エクスペリメンタルプロジェクション
並列書名:EXPERIMENTAL PROJECTION
発行・編集・デザイン:salon cojica
写真撮影:我妻直樹
発行日:2013.8.8
定価:3,500円
形態:1set ; 31×43cm
   付属物:DVD(57min)、L判写真1枚、8mmフィルム断片、BOXケース入、ed.13/100
注記:会場・会期: salon cojica, 2013.3.30-4.20
内容:
「展覧会「エクスペリメンタルプロジェクション」によせて」小坂祐美子
「(テキスト)」太田曜
Optical Sound, Optical printer projectorの仕組み
EXPERIMENTAL PROJECTION : SHUNSUKE MINAMI PHOTO BOOK

購入日:2013年8月28日
購入店:salon cojica
購入理由:
 南俊輔の作品を初めて知ったのは、2013年4月に阪急うめだ本店で開催された「NEW CITY ART FAIR OSAKA」でだった。8mm映写機やプロジェクターをカスタマイズし、フィルムを映写・プロジェクションする作品は、光や音が作り出す凄まじいインスタレーション展示であり、そのガジェット感のある迫力とカッコよさにただただ魅せられてしまった。昔から8mmフィルムの質感や映写機に愛着がある私としては、映画フィルムが消えようとしている今、フィルムの新しい可能性を提示した作品が表れたことに興奮した。
 その後、7月のアートフェア「ART OSAKA」でも南の作品が上映・展示されたが、機材故障で私は見れなかった。だが、ドキュメントブックを制作中とのことで本書を予約した。
 届いた本書を見ると、熱量の高いアートブックであった。これだけのボリュームでこの定価とは驚くが、インスタレーション作品をモノ(本)としてプレゼンテーションするレベルが高く、すばらしい。いつか南俊輔展を関西でも見たい。


ボックスケースの内側


EXPERIMENTAL PROJECTION : SHUNSUKE MINAMI PHOTO BOOK


未読日記773 『Dreamscape―うたかたの扉』

2013-08-26 23:22:20 | 書物
タイトル:Dreamscape―うたかたの扉
別タイトル:Dreamscape- La porte de l'écume
撮影:大島拓也、サカタヤスノ
発行:京都 : 京都芸術センター
発行日:2013.8
形態:15p(おもに図版) ; 19×26cm
注記:展覧会カタログ
   注記:会場・会期: 京都芸術センター, 2013.8.3-9.16
   出展作家:大西康明・松澤育子
   主催:京都芸術センター
   企画:藤田瑞穂(京都芸術センター)
内容:
「〈うたかたの扉〉が開くとき」藤田瑞穂
作家略歴

頂いた日:2013年8月24日
場所:京都芸術センター
 展覧会場入口にて無料配布されていたので頂いた1冊。
展示は現代らしいインスタレーション展示。作り込んだ会場構成や大西康明の特殊な技法による作品造形には驚きを覚えるが、舞台美術や映画美術あるいは遊園地のアトラクションのような趣もあり、展示の余韻もうたかたのようにはかない。

未読日記772 『中国古代の暮らしと夢』

2013-08-25 21:25:39 | 書物
タイトル:中国古代の暮らしと夢 : 建物・人・動物 : 陶器が語る来世の理想郷
別書名:Dream of ideal life in ancient China : ceramic miniatures of architectures, household goods, people and animals
編集:愛知県陶磁資料館町田市立博物館
デザイン:ELS design
印刷:菱源株式会社
発行:愛知県陶磁資料館、財団法人大倉集古館岡山市立オリエント美術館財団法人細見美術館、町田市立博物館、山口県立萩美術館・浦上記念館
発行日:c2005
形態:128p ; 30cm
注記:会場・会期: 町田市立博物館 , 2005.11.1-2006.1.15 ; 愛知県陶磁資料館 , 2006.2.4-3.26 ; 細見美術館 , 2006.4.7-5.28 ; 岡山市立オリエント美術館 , 2006.6.10-7.30 ; 山口県立萩美術館・浦上記念館 , 2006.8.12-9.24 ; 大倉集古館 , 2006.10.7-12.10
   [主催: 朝日新聞社 [ほか]]
   年表: p16. 出品目録: p124-127
内容:

凡例
開催にあたって
「黄泉の暮らしと住まい―明器陶屋の世界」田中淡
「沙中の楼閣に託す夢」茂木計一郎
年表
作品図版
 PART Ⅰ:住まい
 PART Ⅱ:人と動物
 PART Ⅲ:古代の世界観
「明器と俑―漢時代を中心に―」矢島律子
「古代地中海の死生観と造形作品(古代中国との比較のために)」飯島章仁
「中国における鉛釉陶の展開」森達也
出品目録
謝辞

購入日:2013年8月24日
購入店:日本の古本屋
購入理由:
 能面の師匠よりご教示頂いた1冊。陶器と思いきやこれらは「彫刻」であった。漢から唐時代の明器が収録されているが、どれも生命や魂があり、とても古代のものとは思えないほど力強い。久しぶりにページをめくるたびに興奮した。この時は東京にいたのに、なぜ展示を見なかったのかと後悔ひとしきり。
 今秋、「家」にまつわるイベントの企画が進行中だが、古代から人は家や建築を造形化していた事実にとても刺激を受けた。


【ご案内】SlideShowStudies vol.1 中島麦「ドーロムービー」

2013-08-24 23:08:23 | お知らせ
久々にイベントの告知です。
以下のようなスライドショーイベントを企画いたしました。ご都合ご興味ございましたら、ぜひお越しください。

SlideShowStudies(SSS) vol.1 Next Slide…
中島麦「ドーロムービー」
【開催日】2013年9月28日(土)午後7時30分~(午後7時開場)
     終映後アフタートーク 中島麦(美術家)×平田剛志(SlideShowStudies)
【会場】つくるビル
    京都市下京区五条通新町西入西錺屋町25番地
    tel: 075-201-9631
    URL: http://www.tukuru.me/
【チャージ】1,000円(中島麦サイン入り作品写真付き)
【定員】35名(先着順)
【企画・主催】SlideShowStudies
【企画協力】つくるビル

*本イベントのご参加は、基本的には予約不要・先着順ですが、ご予約も受け付けております。参加をご希望の方は、fbページにて「参加する」をクリック頂くか、slideshowstudies.info[@]gmail.comまでお名前、参加人数をご連絡ください。

fbイベントページ
https://www.facebook.com/events/582218548480102/
SlideShowStudies(SSS) fbページ
https://www.facebook.com/slideshowstudies
お問合せ・申込み先
slideshowstudies.info[@]gmail.com

【概要】
 「スライドショー」とは、スライドとショーを合わせた造語で、同じ場で複数の人々が順次表示される画像を鑑賞するイベントです。美術界では作品素材や展示に用いられるなど広く活用されています。しかし、スライドショーイベントとなると、アーティストトークなどの映像資料として活用されるといったケースが多く、発表形式や技術的にもスライドプロジェクションが生かされているとはいえないのが現状です。
 SlideShowStudies(SSS)は、スライドショーを新たな作品発表の形式として模索・研究するためにキュレータ・美術批評の平田剛志を中心に発足されたスタディーイベントです。第1回目は、画家・中島麦がこれまで撮りためてきた膨大な写真画像から近年の写真を中心にセレクトし、スライドショーを行います。

 関西を拠点に活動を続ける中島麦(1978年大阪府生まれ)は、日常や旅の記憶を主題に絵画を制作しています。中島が描く鮮やかな色彩とストロークが作り出す形態は多くの観客を魅了し、近年は奈義町現代美術館(岡山)での個展、「奈良・町家の芸術祭HANARART 2012」への参加など、ますます活動を広げています。

 中島は日々の制作と生活の往還の中で膨大な量の写真をドローイングとして記録し続けています。今回、プロジェクションする写真は、中島が日々の移動や旅の車中から撮影した「ドーロムービー」と名づけられたシリーズです。本シリーズは、車の移動中に撮影されるため、速度によって光は尾をひき、車窓を過ぎる風景は疾走感ある線や色彩として記録され、さながら抽象画のようです。加えて、本作では自身がシャッターを押すのではなく、カメラのタイマー機能を用いることで、カメラを通してでしか見ることができない画像をもたらすことに特徴があります。それらの写真は、自身の意識を越えた視覚をもたらし、絵画作品の着想やモチーフへと消化していくのです。

 また、「ドーロムービー」では、日々の移動だけでなく東京、長野など遠方への移動も記録されています。それらの写真をスライドショーとして見ることで、あたかもロードムービーを見るような感覚を与えてくれるでしょう。写真に記録された速度と光の画像は、私たちが予想もしえない世界の痕跡/光景を見せてくれるのです。それらの映像は中島の絵画作品にどのように反映されているのでしょうか。
 SlideShowStudies(SSS)の第1回目は、カメラのまなざしを通して記録された日常と移動について考えてみたいと思います。1夜限りのスライド・ドーロムービーにご一緒頂けましたら幸いです。

【アーティスト・ステイトメント】
絵を描く事は、はっきりしているようでとてもあいまいな世界を手ざわりのある距離に実体化していく作業、記憶を記録しておく事。
写真を撮る事は、あいまいなようで意外とはっきりしている世界を、手ざわりのある距離に実体化する作業、記録を記憶しておく事。

通り過ぎていく一瞬の景色は、同じようで違う景色。
生きている毎日は、いつもと同じようで違う毎日。

中島麦
http://mugiworks.web.fc2.com/

未読日記771 『短詩集 第22集』

2013-08-23 22:34:22 | 書物
タイトル:短詩集 第22集
著者・発行:さとう陽子
発行日:2013.9
形態:1冊 ; 26cm
内容

無題
街の中
準備 1
ゴミ収集車
準備 2
あの表情
無題

頂いた日:2013年8月22日
 著者の方よりご恵贈頂いた1冊。どうもありがとうございます。
 不定期に刊行されている美術家・さとう陽子さんの短詩集も気づけば22集。ZINEやリトルプレスという言葉がない頃から手作りで刊行されていることを思うと、積み重ねてきた時間に心から敬意を感じる。さとうさんの絵画も「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう」と言いたくなるくらい、愛のある絵画である。
 2008年から恒例となったShonandai MY Galleryでの個展が以下のように開催される。

さとう陽子展
2013年9月11日(水)~9月24日(火)
Shonandai MY Gallery(東京・六本木)



未読日記770 『死を与える』

2013-08-22 21:35:43 | 書物
タイトル:死を与える (ちくま学芸文庫)
タイトル別名:Donner la mort
著者:ジャック・デリダ
訳者:廣瀬浩司、林好雄
カバーデザイン:神田昇和
カバー写真:Serge Picard
発行:筑摩書房
発行日:2004.12
形態:388p ; 15cm
注記:原著 (Paris : Galilée, 1999) の全訳
内容:
最愛の息子イサクを犠牲に捧げよと神に命じられたアブラハムはモリヤ山へと向かう。息子に死を与え、その死を神に与えようとした瞬間、その手は押しとどめられる。この二重の贈与の瞬間に何が起きたのか。この出来事が課す無限の分裂の中で、アブラハムはどんな責任を果たし、どんな倫理に従っているのか。そして、この出来事の記憶は、現代のキリスト教、ユダヤ教、イスラム教に何を伝えているのか。キルケゴール『おそれとおののき』、パトチュカ『異教的試論』などの詳細な読解を手がかりに、デリダがおそるべき密度で展開する宗教論。'90年代デリダの代表作。本邦初訳。

目次
死を与える
 1 ヨーロッパ的責任のさまざまな秘密
 2 死を――奪い取るべきものとして与えることと、与えることを学び取ることの彼方で
 3 誰に与えるか(知らないでいることができること)
 4 tout autreはtout autreである〔およそ他者というものは/まったく他なるものは、あらゆる他者である/まったく他なるものである〕
原注
訳注

秘密の文学――不可能な父子関係
 1 秘密の試練――〈一者〉にも〈他者〉にも
 2 〈父〉と〈子〉と〈文学〉
 3 〈一〉以上に
原注
訳注

訳者解説 廣瀬浩司

購入日:2013年8月22日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 執筆中の原稿の参考資料として購入。本書を知ったのは、リピット水田暁の『原子の光(影の光学)』の引用文においてだった。読んでいて、その時考えていたことのヒントになるかもと思ったが、なかなか文体が手強いので無理かも。