A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

エックハルト説教集より vol.1

2006-09-13 23:01:34 | 美術
写真:小平ホワイト、2006

「ある師は、最も高貴なものとは、有であり、命であり、そして認識であると言っている。認識は命あるいは、有よりも高きものである。認識するということの内には命も有もふくまれるからである。しかしまた、(生命のない)石がひとつの有しか持たないのに対して、生きている木を考えればわかるように、命は有あるいは認識よりも高きものである。しかしわたしたちが有を、それ自身においてあるがままに、純粋な、混じりけのないものとしてとらえるならば、そのときは有は認識あるいは命よりも高きものであることになる。有があるということの内に認識も命もあるからである。」(p.45 エックハルト説教集、田島照久編訳、岩波文庫1990,6)

「神の内で認識するならば、どんなに取るに足らないものであっても、実際、一輪の花であっても、それが神の内でひとつの有を得ているままに認識されるならば、その花は全世界よりも高貴なものであるといえるであろう。神の内にあれば、どんなに取るに足らないものであっても、それがひとつの有であるかぎりは、一人の天使を認識するときよりもすぐれているのである。」
(p.47 同上書)

「さてある師は、知恵を得ようとしないほど愚かな人間というのは存在しないと言う。しかしなぜいったいわたしたちは賢くなることができないのであろうか。その理由は多いが、最も重要なことは、(賢くなるには)すべての事物を抜け出て、一切の事物とその原因とを越え出ていかなければならないということである。」(p.68 同上書)


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7月15日(土)

○ 背景をさぐる Vol.3
 伊東敏光、小泉俊巳、古屋一弘
 Something behind the work Vol.3
 ITO Toshimitsu, KOIZUMI Toshimi, FURUYA Kazuhiro
 2006年7月10日(月)~7月22日(土)
 ギャラリーなつか

○ 齋藤千明展
 SAITO Chiaki
 2006年7月10日(月)~7月15日(土)
 ギャラリーなつか b.P

○ 内山睦展 
 遊山
 Mutsumi Uchiyama : yusan
 2006年7月10日(月)~7月15日(土)
 GALERIE SOL

○ ドローイング展 vol.3
 ぎゃらりいサムホール
 東京都中央区銀座7-10-11
 日本アニメーションビル2階
 http://www7.airnet.ne.jp/thumhole/

○ 「さよなら ナム・ジュン・パイク」
 アート・スペースからナム・ジュン・パイク氏へのオマージュ
 2006年6月4日(日)~7月25日(火)
 ギンザ・コマツ1F アートスペース(ショーウィンドウ)

○ 天上のシェリー
 西野達展
 Cheri in the sky
 Tatzu Nishi 
 2006年6月2日(金)~8月31日(木)
 メゾンエルメス 8階フォーラム

 銀座エルメス屋上に取り付けられている銅像を仮設の部屋の中に収蔵してしまうという西野達のこの作品は、構築された安定感を持ちながらも非現実感を持つという奇妙な天上の空間を出現させている。見過ごしている街のモニュメンタルなものから架空の空間を出現させるインスタレーションにダイナミックな力を感じさせる。

○ 申寿赫展
 SHIN, SOO-HYEOK Solo Exhibition
 2006年7月10日(月)~7月15日(土)
 Gallery 58

○ 澤田幸恵展
 SAWADA Yukie
 2006年7月10日(月)~7月15日(土)
 なびす画廊

○ 池田仁美展
 Hitomi Ikeda Exhibition
 2006年7月10日(月)~7月15日(土)
 藍画廊

○ 松木太郎展
 TARO Matsuki Exhibition
 2006年7月10日(月)~7月15日(土)
 ギャラリー山口

○ 權五信展
 KWON Oh Shin Exhibition
 2006年7月10日(月)~7月15日(土)
 ギャラリー山口

○ キム・スヒョン(金秀火玄)展
 Kim, Su-Hyun EXHIBITION
 2006年7月10日(月)~7月15日(土)
 村松画廊

○ 宮川哲弥
 MIYAGAWA Tetsuya
 2006年7月10日(月)~7月29日(土)
 GALLERY TERASHITA

○ 川島清 新作版画展
 変化口
 Kiyoshi KAWASHIMA
 New prints “TRANSFORM”
 2006年7月3日(月)~7月20日(木)
 ギャルリー東京ユマニテ

○ 尾仲浩二作品展
 「グラスホッパー」
 GRASSHOPPER
 Koji Onaka
 2006年6月27日(火)~7月29日(土)
 ツァイト・フォト・サロン

○ 予兆の地平 2006~震度4α~
 弘田一成、栗原一成、ヒラタシノ、近藤浩平
 2006年7月7日(金)~7月21日(金)
 アリカアートサイト
 ARIKA ART SITE
 東京都中央区日本橋小舟町12-15
 http://www.arika.net

○ 城田圭介展
 KEISUKE SHIROTA EXHIBITION
 2006年7月3日(月)~8月5日(土)
 BASE GALLERY

○ 鷲見和紀郎
 ナルキッソス
 Sumi Wakiro “narcissus”
 2006年6月17日(土)~7月29日(土)
 タグチファインアート

○ とまれ、みよ
 福居伸宏×宮内克彦 写真展
 Nobuhiro Fukui×Katsuhiko Miyauchi Duo Exhibition
 2006年7月15日(土)~7月23日(日)
 gallery Archipelago

○ 大巻伸嗣
 SHINJI OHMAKI : Liminal Air - Descend - 2006
 2006年6月21日(水)~8月11日(金)
 GALLERY A4(ギャラリーエークワッド)
 東京都江東区新砂1-1-1
 竹中工務店東京本店1F
 http://www.a-qued.jp

 近年、大掛かりなインスタレーション作品の快作を発表する大巻の新作展。空間に飲み込まれるような仕掛けはダイナミックで、あらためてこの作家の空間の使い方に感心する。だが、ちょっとギミックが強すぎて、あとを引かないさっぱりとした作品になってしまった感がある。

7月17日(月・祝)

○ キュレーターズ・チョイス
 Curators' Choice from The Collection of Tokyo Metropolitan Museum of Photography
 2006年6月24日(土)~7月17日(月・祝)
 東京都写真美術館3F展示室・4F図書室

予定していた展示の中止から生まれた穴埋め企画展。学芸員ら館の職員が自分の好きな作品を選び、展示するという悪くいえばなんでもありのぶっちゃけた展覧会。写美は、絵画的な写真を研究する方が多いだけに、ピクチャリズム系の写真が多い。同じ傾向の作品、作家がダブっていたりしてあまり感心しない内容だ。

○ Woman of Many Faces:イザベル・ユペール展
 Woman of Many Faces : Isabelle Huppert
 2006年7月1日(土)~8月6日(日)
 東京都写真美術館B1映像展示室

イザベル・ユペールは好きな女優なのだが、この写真展は酷い。女優が写ってる写真をただ並べればいいってもんじゃない。

○ ありがとう!チョーさん 長新太展ナノヨ
 2006年5月17日(水)~7月23日(日)
 ちひろ美術館・東京
 CHIHIRO ART MUSEUM TOKYO
 東京都練馬区下石神井4-7-2
 http://www.chihiro.jp/

7月20日(木)

○ Fantastic Beast<幻想怪獣>
 佳嶋、金成泰三、冴羽日出郎、村田らむ、レオ澤鬼
 2006年7月18日(火)~7月23日(日)
 ギャラリーロイヤルサロン・ギンザ
 東京都中央区銀座7-8-10 資生堂共同ビル2F

○ 中村友香展
 YUKA NAKAMURA Solo Exhibition
 2006年7月17日(月)~7月22日(土)
 Gallery 58

○ 五味良徳展
 GOMI Ryotoku Exhibition
 2006年7月17日(月)~7月23日(日)
 フタバ画廊

○ 大平奨展
 OHIRA Susumu
 2006年7月17日(月)~7月22日(土)
 なびす画廊

○ 太田武志展 記憶の先へ
 Takeshi OTA EXHIBITION
 2006年7月17日(月)~7月22日(土)
 藍画廊

○ 廣澤仁展
 HIROSAWA JIN EXHIBITION
 2006年7月17日(月)~7月22日(土)
 ギャラリー山口

○ 古田ゆかり展
 2006年7月17日(月)~7月22日(土)
 アートスペース羅針盤

○ αmプロジェクト 2006 Vol.2
 生命の部屋・石川卓磨展
 MUSASHINO ART UNIVERSITY
 ALPHA M PROJECT 2006, Vol.2
 THE ROOM OF LIFE
 TAKUMA ISHIKAWA
 2006年7月18日(火)~7月29日(土)
 ASK?

○ 坂田峰夫展
 「FLOWER」-オリジナルフォトグラムによる-
 MINEO SAKATA EXHIBITION
 2006年7月4日(火)~7月22日(土)
 GALERIE ANDO

○ 箕輪莉紗
 minowa risa
 2006年7月8日(土)~7月20日(木)
 appel 2F

○ 及川菜穂子展
 Nahoko Oikawa exhibition
 2006年7月8日(土)~7月20日(木)
 appel
 流れる車窓からのスナップ写真。

何もかも

2006-09-04 23:06:46 | 美術
最近、よく考える。タバコのことを。
ふと思う。いまこのタイミング、この状況はタバコで一服するような時間だな、と。
なんでそんなことを考えるかというと、タバコをやめたからで、正確には、タバコをやめたわけじゃなくて、一時休止ぐらいの気持ちなのだが、つまり、吸いたいと思わないだけのことなのだ。やめたいまでも時々吸いたいと思うし、事実仕事場では付き合いで吸ってはいるのだが、結果はわかっている。吸っても以前のようにうまいと感じないのだ。

この体の変化に私は、なにか不安を感じている。
なにかの予兆なのか、体がなにを欲しているのか、いまそれを聞こうとしている。



7月8日(土)
○ 櫻井孝美
 -赤色赤光-
 2006年7月4日(火)~7月10日(月)
 そごう八王子店8階 美術画廊
 東京都八王子市旭町1-1

○ at/@ 小平でのマッピングプロジェクト
 笹口数・野口靖
 at / @ Mapping Project in Kodaira  
 Kazz Sasaguchi・Yasushi Noguchi
 2006年5月13日(土)~7月22日(土)
 白矢アートスペース
 SHIRAYA ART SPACE
 東京都小平市美園町1-4-12

笹口数の手に赤い線で地図が描かれた作品写真に魅かれて見に行った。思えば、手には「手相」という名の地図が拡がっているとも言える。手のひらに描かれた手の持ち主たちに縁のある場所の地図が赤い線で描かれるとき、自分のこの手もまた「場所/地図」を記憶しているのか、と思う。
あるいは、私が歩いているこの街も誰かの手のひらの上なのか?

○没後30年 高島野十郎展
 2006年6月10日(土)~7月17日(月・祝)
 三鷹市美術ギャラリー

7月9日(日)

○ アルベルト・ジャコメッティ-矢内原伊作とともに
 Alberto GIACOMETTI and YANAIHARA Isaku
 2006年6月3日(土)~7月30日(日)
 神奈川県立近代美術館 葉山

ジャコメッティの彫刻を見ていると、真摯な気持ちで接しなければと思う。それは、仏像を思わせるからかもしれない、と私は勝手に結論した。彼の彫刻は、小さかったり、細かったりするのだが、仏像のような存在感を持ってその場にいて、こちらを見つめているのだ。

○ エドゥアルド・チリーダ
 EDUARDO CHILLIDA
 2006年6月10日(土)~7月30日(日)
 神奈川県立近代美術館 鎌倉

○ コレクションに見る彫刻の変容-近代から現代へ
 Japanese Modern Sculpture from the Museum Collection
 2006年6月10日(土)~10月15日(日)
 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

○ グループ 夏の霧
 大原裕行、蔡 国華、高橋雅史、西房浩二、三澤寛志、武藤博美、山本靖久
 2006年7月1日(土)~7月10日(月)
 せんたあ画廊

7月13日(木)

○ プライスコレクション 若冲と江戸絵画展
 The Price Collection : JAKUCHU & THE AGE OF IMAGINATION
 2006年7月4日(火)~8月27日(日)
 東京国立博物館

○ 神谷徹展
 Toru Kamiya Exhibition
 2006年6月30日(金)~7月29日(土) 
 SCAI THE BATHHOUSE