とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

人工授精についてのお話

2006年07月27日 | Weblog
ここのところ、「人工授精」についてのご説明をさせて頂く事が多いです。
当初は院長が診察の合間に説明をさせて頂いておりました。
院長の場合、次の患者さんをお待たせしている状況下での説明という事で、どうしても簡単な説明となってしまいます。
ですので、最近はスタッフ側が説明を行わせて頂いております。
お時間もとれますので、どんな質問にもきちんとお答えさせて頂けるというわけです。
最近は、どのような方法で行っていくのか・・・実際に使用するキットをお見せして、ゆっくりと説明をさせて頂くようにしております。

「人工授精」というものは、「タイミング法」よりも一段進んだ方法です。
「人工」という名前がついていますが、人の手が加わるのは精子の注入までですので、授精から先は自然妊娠と同じです。
私は、「人口授精」は自然妊娠と同じ範疇だと考えております。

「人工授精」の場合、注入される精子は良好なものだけを選抜して行うので、自然タイミング法と比べては妊娠率が高くなります。
それでも、「人工授精」の妊娠率は5~10%です。
妊娠した人の多くが6~7回以内に成功しています。
8回目以降の「人工授精」で妊娠する確立は低くなりますが、ゼロではありません。
6~7回の人工授精で妊娠しなかった時が、体外受精・顕微授精に進むかどうかのターニングポイントとなるでしょう。
年齢が高くなれば高くなるほど、それだけ妊娠の可能性が低くなります。
高度医療に進むのなら、早めの決断も必要です。

女性の妊娠のピークは25歳前後で、そこからは下り坂です。
さらに35歳を超えると妊娠率はさらに下がります。
それでも、きちんと御懐妊されていらっしゃる方も多くいらっしゃいますので、どうか諦めないで下さい。

当院での「人工授精」は、培養液に精子を加えて遠心分離器にかけて、2回ほど洗浄・濃縮し、沈んだ精子(運動率の良い優れた精子)を採取する”遠心分離法”です。

そして、「人工授精」のあとは、特に安静にする必要はありません。
日常生活を行って下さい。お仕事に行かれるのも問題ありません。
微量の出血がある方もいますが、なんら心配はありません。
2日分の抗生物質が処方されますので、必ず飲まれて下さい。
また、後日に、予定通り排卵したかどうかを調べるために超音波検査を行う事もあります。

とにかく、排卵までをしっかりとみていきましょう。
基礎体温はもちろんのこと尿中ホルモンや経膣超音波検査での卵胞の大きさ・内膜の厚さなど・・・どうせやるのなら、腰掛け不妊治療にはせずに、少しの間を徹底してやってみましょう。
でも、気楽にやりましょうね、気重になると、うまくいくものもうまくいきません。

明日も暑いですが、皆様、楽しい一日にしましょうね!!
ーby事務長ー

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 院長・とくおかです | トップ | 人生いろいろ・・・ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事