とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

ART勉強会

2012年09月10日 | 不妊
今月も、
無事に『ART勉強会』が終わりました。
無事に終わったと思っていたら、
「えっ、もう次の『ART勉強会』なの???」というくらい、
日にちの過ぎゆく早さ・月の変わりゆく早さを実感しております。

『ART勉強会』の中で、
「卵子は、一ヶ月で何個消滅していっていると思いますか?」の質問が、
院長からご参加されたご主人様方に出る事があります。

当院にいらしている患者さんは、
生理中にご来院頂き、
その周期の卵胞(卵子は卵胞の中に入っています)の数を数えます。
「左△個、右◇個」というように、
左右の卵巣内に待機している卵胞数を数えます。
中には、
「左2個、右見えづらい」などという場合もあります。
ストレスフルの日々ですと、その周期の卵胞数は少なくなったりしますから、
卵巣にとってもストレスは大敵になるわけですね。

卵子は、原始卵胞から約3ヶ月かけて成熟して排卵へ~となりますので、
少なくとも3ヶ月以上はストレスフルにならないように、
平常心でリラックスして過ごして頂くと良いかもしれませんね。

さて、質問の答えにうつりますが、
答えは「1000個」です。
ひと月に1000個もなくなってしまう?嘘でしょとお思いになるかもしれません。

卵子は、休む事なく、どんどん・・・どんどん・・・消費し続けているわけです。

「排卵誘発剤を使うと閉経が早く来るらしいから、絶対に嫌!!」という方がおられますが、
排卵誘発剤と閉経は、全く関連ありません(キッパリ!!)
毎月排卵する1個だけが消費されるべきものと思い込み、
排卵誘発剤を使ったら、卵子がバサバサ消費されてしまう事になると思い込み、、、。
それは、間違った情報に踊らされてしまっている状況なのです↑。

排卵する卵子以外にも、毎月1000個も消費されてしまうわけですから・・・。

ある意味、排卵誘発剤は、
消費されて消えていく卵子にも生き残りをかけてあげるという事になります。

排卵誘発剤をうまく利用して、より良い主席卵胞を育てる事や、
主席卵胞が最強(生命力が高く強い卵子)だとはいいきれませんから、
通常なら消えてなくなってしまう卵子に生き残りの道を与えるものになります。

思うように妊娠出来ない方は、
排卵誘発剤も、うまく利用されると良いでしょう。

自然が一番というお気持ちはよく分かります。
ですけれども、悔しいですが、、、
自然で思うように妊娠出来ていないという現実にしかと目を向けて頂ければ、
妊娠をする為に、何をするのが良いのか、どのような治療が良いのか、
が見えてくると思われます。

来月の『ART勉強会』は、10月13日・土曜日に無料開催致します。

ーby事務長ー


とくおかレディースクリニック
コメント
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