とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

妊娠率などについて

2009年07月03日 | Weblog
よく「○○クリニックの妊娠率は○○%で、△△クリニックの妊娠率は△△%で、××クリニックの妊娠率は××%だと聞きましたが、お宅は何%なのですか?」という御質問を受けます。

それがART(高度生殖医療)のみなのか?AIHについてなのか?タイミング指導などの一般不妊についてなのか?・・・状況によって様々です。

また、ART限定としても、御夫婦の年齢によってかなりの妊娠率の差が出ます。
施設によっては、40歳以下とか・38歳以下とか・36歳以下などの年齢制限付きの妊娠率を提示しているところもあります。
また採卵周期で出しているところもあれば、胚移植周期で出しているところもあります。
ですので、具体的に絞っての質問をされる事が宜しいかと存じます。

大変有名な不妊治療専門ドクターのお言葉でも、
「ARTに関して、技術・能力・管理・環境等がある一定基準を上回っているクリニックの妊娠率はどこでも同じようなものです。
何が違うかというと、御夫婦の年齢(人生に関しては80歳代90歳代100歳代などが該当しますが、ARTに関しては卵巣年齢で考えて参りますから40歳以上が高齢に該当してしまいます)です。
御夫婦の年齢が高齢の方が多いと、どうしても、そのクリニックのART妊娠率は下がります。
30代がメインのところでは、常に高いART妊娠率をキープしています。」
とあります。
そのことからもいえるように、ARTの場合も、年齢がいくまでタイミングで・年齢がいくまで自然で・・・などと思い込んでしまって、あまり後回しにされない方が良いのだといえます。


ふと、この発想(どこの妊娠率が良いか?に拘るという事に関して)は進学塾と似ているかも・・・と思ってしまいました。
東大合格○○○名、早慶合格○○○名、MARCH合格○○○名・・・と掲げていても、その分母はどのくらいあるの?ということです。
大手進学塾で、本校のみならずあちこちに沢山の分校があっての中での合格人数なのか?厳選された講師が、選抜された生徒を徹底的に教育していく分母の少ない中での合格人数なのか?では全く違います。
特待生はどのくらい加味されているの?現役生と浪人生の%はどのくらい?等などいろいろと出て参ります。
場合によっては、模擬試験だけ受けに来ている方もカウントされている事もあります。

あなたが受かっても落ちても講師は痛くもかゆくもない距離で担当する授業が良いと思うのか?
あなたが受かったら最高に嬉しいし、あなたが落ちたら一緒に泣くという思い込みを持って教えてくれる授業が良いのか?
選択技は沢山あります。
ですが、最終的には、あなた自身に、自分の進学なのだから、講師任せ・塾任せだけではなく、とことん努力していける前向きな取り組みがあるかないか・塾以外にもどれだけ打ち込んでいるのかで、相当結果も変わるという事です。
そして受験というものも、孤独の闘いではなくて、家族の協力がとても必要です。
何だか不妊治療に似ている部分もあるなぁ・・・と感じます。

また、次回も体外受精・顕微授精に関する内容を書かせて頂きたいと存じます。
ーby事務長ー
コメント
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