ここ約1ヶ月くらいで名古屋を4往復しました。
主人の母上が緊急入院という一報を受け、取るものとりあえず名古屋へGOしました。
幸い、命に別状はなかったのですが予想外に入院が長引いてしまい、主人は行ったきりになり、
私は東京でお仕事があるので時間を見て通う事になりました。
というのも、主人の実家は101歳のおばあさまがいて、それを78歳のお義母様が介護しているという、世間で言う「老々介護」の状態なのです。
介護する側が倒れてしまうと、介護される側が取り残されてしまい、留守もできないし、そちらの方の面倒をみる人が必要になります。
主人の家は、主人が一人っ子なら母上も一人っ子、近くに親戚はおらず、私が知っている限りでは数年前に亡くなったおばあさまの弟(95歳くらい)が最後の親戚だったと聞きました。いたとしても、お義母様のいとこの子どもとか、かな~り遠い感じになります。
というわけで、身内は主人と私だけ。
長年通って下さっているヘルパーさん達と共に、おばあさまの介護体制を組み、さらにお義母様のお見舞いに行きつつの名古屋通いが続きました。
お義母様も一人でよくやっていると思うのですが、家の裏で駐車場経営、1階で貸しギャラリー、さらに本人も趣味で絵画を描いていて、それのすべてを主人が緊急に対処する事になり、てんてこ舞いな状態になりました。
私は一度東京に戻り、主人の仕事道具などを送り、時間の限りお手伝いに通いました。
その都度、愛犬グラムを連れて行きます。
あちらの住人の猫2匹から隔離するため、基本的に一部屋に閉じ込めなければならず、なかなかグラムさんにも迷惑かけました。
毎朝の朝ご飯の順番。
101歳のおばあさま。8月で102歳を迎えます。
寝たきりで、ごはんは気まぐれに食べますが、食べるときは結構食べます。
朝起きたら、とりあえず食べるか聞いて、食べそうなら離乳食みたいなものを用意します。
食べている時も上の空ですが、スプーンを口に持って行くと、ひな鳥のようにパカっと口を開くのがおもしろいです。
起きているときは常にしゃべっていて攻撃的です。声も大きく、血行がいいらしく肌艶も良く、床ずれなどもないようです。超人的!
台所に立つと、2匹の猫が猛烈にアピール。
まずは年長者(18歳)のケンケン。
主人が学生の頃、東京で飼っていました。
ケンケンは別名「こま」とも呼ばれている事が発覚。
ヘルパーさんたちははっきりと「こま」と呼んでいました(笑)。
おばあさまが小動物はすべて「こま」と呼ぶかららしいです。
のそのそとゆっくり食べます。
もとは外猫でボスとかはっていたみたいで、堂々とした貫禄です。
お次ぎは新参者のレオ(1歳)。
食べたくてたまらないのですが、ケンケンの威圧に押されて後ろでじっと食べ終わるまで待機しています。
はなっから家猫で、こちらはグラムと遊びたい傾向がみえました。
はじめはお腹だけが虎模様という不思議な柄でしたが、だんだん普通の虎っぽい模様になってきました。
ケンケンと似ています。
お義母様が、駐車場の塀から救出してきた子です。
ご飯は、あるとある分食べるらしく、ケンケンの食べ残しなども食べ、お太りになられています。
そしてお次ぎは、我慢の子のグラム。
入れて来たバッグに入って寝ています。
何だか学習能力が高いみたくて、いろいろ諦めという名の我慢をわきまえてくれます。
エラくて申し訳ない。
時々、散歩のサービスをして発散。
そして、最後に私たちが朝食という感じでしょうか。
朝はヘルパーさんが1時間だけくるので、主人と分担して駐車場などの掃除や管理をして、その後にようやくご飯を食べます。
ドタバタしますが、何となく楽しくもあるのですよ。
猫とか犬とかおばあちゃんとかそれぞれが自由に生きていて。
毎日は大変だけど・・・。
私は、この後はしばらく行けなくなるので名古屋生活は終わり。
なんか短い期間にいろいろありました。
お家のある場所が、東京でいう新宿歌舞伎町みたいなところで、夜な夜なの騒音がひどくて、ある時には夜中に3回も隣のビルの火災報知器が鳴り続けたり。
(誤報だったのですが。)
向かいのビルからレゲエが大音量で聞こえるので、見てみるとベランダにジャマイカの国旗をかかげ、ジャマイカ人があのレゲエ独特のエコーマイクで生MC を大音量で永延としゃべり続け、太鼓を叩きだし興奮状態に・・・。
2日連続で、夕方7時頃から朝の7時ころまで。前の日も寝れてなかったので、さすがに 110番通報しました。
初の110番通報です。しかし、やめる気配がなくもっとひどくなりました。警察曰く、中から鍵を閉められ、言葉も通じず何も出来ない状態だとか・・・。
へー。
明け方には笛も吹き始めていました。レゲエ音楽は嫌いじゃないけど、あの大音量と夜中じゅうはいくらなんでもひどかった。
明け方にはホストさん達の「締め」の掛け合いが聞こえ、これはおもしろかったです。結構体育会系ですよね。
ちなみに、近所におかまバーがあり、こちらの店名は「つけもの」です(笑)。
他にも猫たちがお義母様がいないことへのストレスか、私たちへのあてつけか、ゲ◯吐いたり、カーペットに糞尿しまくったり。
主人が叱るので、違うとこに粗相をしたときは、主人を見たとたん「シャー!」と後ろめたさから、動揺まるだしになってわかりやすい感じになっていました (笑)。
ケンケンは基本的に人が嫌いですが、レオは甘えん坊なので、時々だっこして撫でてあげます。
そんな中、主人にとってグラムは癒しだったみたいで、グラムばかりかわいがるので、遊びたい盛りのレオは嫉妬。
ケンケンは夜中に食べ物をあさり、お皿を落としたり、菓子袋を割いたり。
主人も限界を迎えた頃に、ようやくお義母様退院の兆候ありです。
私の父や母にも協力してもらって、何とか乗り切りました(多分)。
ヘルパーさん達はみんないい方で、大変そうですが、毎日こちらの事情をくんだシフトを組んでくださり、とても助かりました。
主人の家族形態からいって避けて通れない問題だったので、いろんな意味でとてもいい勉強になりました。
東京に帰ると、安心して寝まくるグラム。
寝る。
寝る。お尻の位置高くて寝づらくない?
寝る。鼻つっこんでるけど息しづらくない?
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