福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

資料

2006年09月22日 | 過去のBLOG記事

今週もひき続き映像強化週間です。
「やっと集中できる!」とはりきってバシバシ切っていましたが、締め切りを前にして
根本的なトラブルが発生しました。心配ですが、私は事の成り行きを見守るしかなさそうです。
無事、完成する事ができればなによりです。



今回の映像は、段取りとして先に人物だけをダダっと先に切り、それを当てはめてから
人物を引き立たせるために背景はCG、私の手書きの絵、切り絵のどれにしようか考えたのですが、
やっぱり切った方がいいなと思い、切り絵で進めることになりました。
普段はほとんど風景などは切らないので、資料集めに苦労しました。
図書館や、本屋、ネット検索、新聞を切り抜いてみたり、テレビを録画してみたりして
いろいろ集めたのですが、事足りるものもあれば、いまいちピンとくるものがなかったりして
結構な時間をさいてしまいました。


背景は、ちょっとした場面なのですがなかなか重要です。
実はロケ? にも出たりして(父に車を出してもらい実家の静岡の山)何となく写真を撮ってきたのですが、
その頃は季節的にまだ寒くて(昨年末)青々とした緑とかそういうものは撮れませんでした。
「川」「緑」あたりで苦しんでいる頃、たまたま実家に用があり帰省していました。
すると灯台下暗し。釣り好きの父と兄の部屋には釣り情報とともに
川の写真の入っている本が何冊もありました。
しかも私が幼少の頃みた事のある本で、その古い感じがなかなかよかったので、早速借りる事にしました。



kawazakana_book

16年前の月刊アクアライフ&ダイワ釣り魚全集(年代わからず)



そして、別の仕事で植物を描いていたので、一応園芸系の職についている兄に
その植物について聞いてみました。
すると、すっと自分が使っている図鑑を見せてくれていろいろ教えてくれました。
普段、あまり兄の仕事についての会話はしないので、改めて専門職だったのだなと思いました。
兄は小さい頃から魚が好きで、そちらのイメージが強くて植物に詳しいイメージはなかったのですが、
そういえば高校も短大もそちらに進学していました。
そして、兄が「緑」の資料を持っている事に気づきました。
そんな感じで無事に背景資料があつまり、何とか構成していく事ができました。
長い間資料を借りていたのですがそろそろ返せそうです。助かりました。
つくづく私の制作活動は家族によって支えられているなと感じる今日この頃です(笑)。




yacho_book



こちらは鳥の資料で父から借りました。
この本をもって小学生の頃バードウォッチングに行ったのを覚えています。
几帳面な父は自分で紙のカバーを被せ(左側に見えます。ボロボロすぎて半分しか取り外せませんでした)、
本の下には福井印のはんこが押してあります。
ちなみにカバーにも福井印が押してありました。図書館のようですよね。