福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

山形取材旅行

2008年06月04日 | 過去のBLOG記事

山形に行ってきました。

現在、週刊文春で連載中の桐野夏生さんの小説「ポリティコン」の、
取材旅行に同行させていただきました。
お話はお米の有機農法に触れているので、ただ今、田植えの時期という
山形県新庄市の有機農法を取り入れている農家の方に作業を見学させていただきました。

fukui080603_01

作業を見学中の文春チーム&桐野さん。麦わら帽子の方は農家の方。
息子の田植え作業をじっと見ています。


fukui080603_02

はー、気持ちいいですね。お天気が心配されましたが、この時は大丈夫でした。
暑くなかったのでむしろよかったです。


fukui080603_03

2件目の農家の田んぼに行ったら、知り合いのお子さんという方が
泥にまみれて田植えをしていました。
田んぼの中の生物や植物が気になり、ついつい一緒に遊んでしまいました。


fukui080603_04

わーい。雨蛙。かわいい。1件目では殿様蛙がいたのですが、
私が見る前に逃げてしまいました。「悔しいですっ。」(byザブングル)


fukui080603_05

にゃんこ先生。


fukui080603_06

「あぜぎわクラッチ」。農機具の部品です。名前が気になったので。


fukui080603_07

「イルカ」。普通にスーパーの鮮魚売り場で売られていました。
となりには「くじら」もありました。ちょこっと写っている右のかたまりです。


fukui080603_08

こちらは新庄市名物「くぢら餅」。上の写真にもある、
海にいる「クジラ」とは関係なくて「久寿良」と書きます。めでたい感じですね。
おひな祭りになどに家庭料理として作られるお餅だそうです。
胡桃、うるち米などに醤油や黒糖で味付けしてありました。
しいて言えば「ういろう」に近い感じでしょうか?ちょっと違うけど。素朴なお味です。


fukui080603_09

「ラーメンドロップ」。
駅前のラーメン屋さんでメニューサンプルと一緒にガラスケースに入っていました。
かなりの色あせ具合で、現在は販売されていないものと思われます。気になります。


とまあ、取材は濃厚な感じでいろいろありましたが現在お話は進行中なので、
それとは全く関係ない、私の独断と偏見で
新庄市の気になるものを紹介させていただきました。

あと、写真は撮らなかったのですが、新庄市の至るお店の軒先に
「仙台四郎」さんを拝見しました。もともとは宮城県仙台市の伝説と言うか、
出来事だったらしいのですが、山形でも熱く崇められていました。

「仙台四郎」さんとは、「福助」のモデルになったとも言われている
商売の神様と言われている方です。「ざしきわらし」のお話にも近いのですが、
無垢な四郎さんが立ち寄ったお店は繁盛すると言われていて、
四郎さんのブロマイド的な写真をお店の軒先に飾ることでも効果があるとされています。
私はTVで知ったのですが、実際に飾ってあるのは初めて見ました。
貼り絵で有名な山下清さんにも通じる所があります。

話はそれましたが、桐野夏生さん!新刊がでました。
旅行中に取材をして下さった方に御配りしていて、私も頂いちゃいました!やったー!

fukui080603_10

その名も「東京島」。
「無人島に漂着した31人の男と1人の女」というフレーズだけでワクワクしまくりです。
本屋に立ち寄った時、「どれどれ」なんて新刊コーナーで探してみたら、
その場所だけ売り切れですっからかんでした。すごい!


fukui080603_11

しかもサイン入り!嬉しいー!宿泊するホテルのロビーで書いて頂いたのですが、
嬉しすぎて証拠に写真を!と撮ったつもりが
撮れていなくてがっかり&びっくり。桐野マジック!


fukui080603_12

桐野さん、ファンへサービスショット?
取材をさせて頂いた農家の方のお家にいたワンちゃんと桐野さん。
「お手したいんだけどー、してもいいかなー?やだー、もー、恥ずかしいー。」
みたいな鳴き声をだしながら、ワンちゃんは恐る恐る手をだしていました。雄です。


桐野夏生小説「ポリティコン」は毎週、週刊文春にて絶賛連載中!
よろしくおねがいします。


* * * *

【関連記事】
挿絵
桐野夏生小説