ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド1(ネタバレあり)

2019-09-25 18:54:00 | 日記
甲斐さんは、公開3日目にご覧になったとおっしゃってましたが
我が家は、それから1週間ほど遅れて鑑賞しました♪

その甲斐さんのラジオ番組の文字起こしの際にも触れた通り
ボクの世代には、かなり衝撃的だった「シャロン・テート事件」も含んだ
当時の「ハリウッド」の物語ということで、公開前から高まっていたんだけど

ナンというか、鑑賞した直後よりも、少し時間が経ってからジワるというか(笑)
奥さんのようなリピート癖(笑)がないボクが
この3時間弱の作品をもう一度観たいと思うほど後を引くというか…

奥さんに言わせれば、冒頭に流れる主演お二人の役柄のプロフ紹介的な場面や
レオ様演じる今や落ち目の中堅俳優が、過去に出演した作品を回想するシーンなどに登場した
ホンの些細な事柄が、ラストシーンで見事に回収される「伏線」だったことに気づいた途端
「ボーっと見てんじゃねーよ!」とチコちゃんに叱られた気分になったんじゃないか?と…(笑)

という訳で、ボクが、この作品をいかにボーっと見ていたか(笑)
反省も込めて振り返ってみたいと思います(笑)
まずは、この映画に関するコラムなどにも掲載されている作品紹介から…

「タランティーノ自身が幼少期を過ごした
60年代のハリウッド黄金期最後の瞬間を、郷愁とリスペクトを込め
5年の歳月を費やして脚本を書き、監督を務めた過去8作品の集大成」であり
「クエンティン・タランティーノ監督が、1969年のハリウッドを
レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターで描く」訳ですが

レオ様は、かつて西部劇「賞金稼ぎの掟」で名を馳せたものの、今は主演を張ることもなく
ドラマの悪役やゲスト出演といった単発の仕事で食いつないでいる俳優リック・ダルトン役
ブラピは、長年、そのリックのスタントマンを務めて来た付き人兼親友のクリフ・ブース役

ちなみに、お二人は以前に、それぞれ別のタランティーノ作品に出演しているんだけど
その「ジャンゴ~繋がれざる者」と「イングロリアス・バスターズ」
そして今回の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の3本を
「『タランティーノ歴史○○三部作』と呼んでいいですか?」と訊かれ

タラちゃんは「ああ、呼んでくれよ!でも、映画公開後にしてね
その○○がネタバレだから!」と答えていて(笑)
前の2作品をご覧になった方には、このやり取りだけで
ラストの仕掛けが判っちゃうんじゃないかなあ?と心配になりました(笑)

ともあれ、このリックとクリフは、架空の人物ですが
かつてのハリウッドでは、スティーヴ・マックィーンとバド・イーキンス
また、バート・レイノルズとハル・ニーダムなど
単発ではなく、キャリアを通してペアを組むことが多かったみたいだし

それに、タラちゃんのママは、バート・レイノルズの大ファンだったらしく(笑)
タラちゃんは、今作に出演を依頼し、脚本も読んで貰ったものの
撮影前に彼が亡くなって残念だと洩らしたそうで
どうやら、その辺りが「モデル説」の発生源かなあと…?
ただ、クリフに「妻殺し」の噂があるという設定は
ナタリー・ウッドの死亡事件を下敷きにしているようだけど…

虚実入り混じったエピソードの中で、2番目に(笑)面白かったのは
クリフが、撮影現場でブルース・リーとケンカするシーン(笑)
もっとも、クリフは、その作品のスタントマンのエージェントをやっている某夫妻の愛車に
ブルース・リーを叩きつけたせいで、仕事を干される羽目になるんですが…(苦笑)

落ち目のリックには、クリフにスタントの仕事を回す余裕はなく
頼もうとした作品は、某夫妻が絡んでいたりと全く冴えない2人に(苦笑)
アル・パチーノ演じる大物映画プロデューサーから声がかかり、ウキウキと会いに行くと
イタリアの西部劇に出ないか?という話で

当時は、ハリウッドで出番がなくなった俳優が、イタリアや日本に出向?させられるのは
いわゆる「都落ち」と受け取られていたため
その面談の後、リックが、ハリウッドに居場所はないと宣告されたも同然だと
大層落ち込み、人目も憚らず涙を流すのへ
自分のサングラスを掛けさせ、車に押し込むクリフ(苦笑)

ブラピは、この2人のことを「1人の人間、1人の男の裏表」と捉えているらしく
「リックは、状況に振り回され、人生は自分に対して厳しいと感じ
クリフは、自分の居場所を受け入れて、心穏やかに生きている
彼は、何が起きても、その時その時でナンとか対処して行けると判っている」とコメントしてます

ただ、内実はどうであれ、リックはセレブ達が住むお屋敷街に家を構えているのに対し
クリフは、トレーラーハウスで愛犬と同居(笑)
でも、時代の寵児となったポランスキー監督と
その妻で女優のシャロン・テートが隣家に引っ越して来て
その華やかな生活ぶりを目の当たりにさせられるリックより
クリフの方が幸せそうに見えたのは、一庶民のヒガミでしょうか?(笑)

余談ですが…アル・パチーノが演じたプロデューサーも架空の人物とされてるんだけど
一応、そうじゃないか?と思われるモデルがいるようで
テレビ西部劇「ローハイド」に出演以降、鳴かず飛ばずのクリント・イーストウッド
セルジオ・レオーネ監督の「荒野の用心棒」に
「ガンスモーク」のバート・レイノルズを
セルジオ・コルブッチ監督の「さすらいのガンマン」に出演させ
2人共に再ブレークを果たすきっかけとなった…とはいえ
リックに誘いが来た時点では、まだ2人は「成功例」とは見なされておらず
頼み込んででも受けたい仕事ではなかったみたいです(苦笑)
コメント
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