ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

近況報告その後

2022-02-28 15:22:00 | 日記
前回の近況報告で、甲斐さんのビルボードツアーの先行予約についてご紹介しましたが
その当落発表の前に、名古屋ボトムラインのみ対象で、ローチケのプレリクが始まり
クジ運の悪さに自信アリな(笑)我が家の住人は
もちろん、ファンクラブ先行の滑り止めとして迷わず申し込み(笑)

結局、ファンクラブ先行で4公演とも当選したのでキャンセルとなったんだけど
ビルボ会員先行ではフォロー出来ないし、今ツアーの中で、一番キャパが小さいハコだし…で
名古屋まで行って、会場に入れないっていう状況だけは避けたいと思っていた身には
このプレリクはかなり有り難かったみたいです(笑)

…で、そのファンクラブ先行には、名古屋4公演の他に
ビルボ会員先行で押さえた自由席の公演の中から5公演を申し込んで、3公演に当選したものの
やはり、ツアー初日と最終日は人気が高かったようで、甲斐友さん達も結構外れたらしく
慌ててビルボ会員先行で、席を確保した方多数…(苦笑)
ビルボ会員ではない甲斐友さんは、一昨日から始まった一般発売で
ナンとか、チケット入手したんだとか…(汗)

「私にクジ運がないばっかりに力になれず…」と奥さん(汗)
しかも、一般発売までに、ビルボード会員枠でチケットを取ってあげたいと思っても
自分のチケットは、ほぼ全てビルボードサイトで入手しているので、こちらでもお役に立てず
「チケットが取れた」と連絡があった時には、本当にホッとしたらしい(苦笑)

ただ…奥さんが、職場の休憩時間に、そのビルボードライブのチケット購入ページを覗いた時
完売マークが出ていたS指定席エリアが復活していて…って
まあ、ファンクラブ先行用に予め確保されていた席が余った…とは考えにくいから
一般発売用に用意されていたものと思われますが

奥さんが押さえた自由席の中で、比較的整理番号の大きかった公演をチェックしてみたら
ナンと!最前列のテーブル2列目の席が振り分けられ、思わずポチっとな(笑)
その公演の自由席をキャンセルして「やれやれ…」と息をついた一方で
ファンクラブでゲットした他の公演の席よりも前方の席が
こうやって、一般発売に回っていることには、ちょっとモヤモヤが…(苦笑)

まあ、これは、奥さんのクジ運が悪かっただけで(笑)
ファンクラブ先行で、その公演の最前列テーブルに当たった方もいらっしゃるでしょうし
ビルボード側とファンクラブ(=ローチケ)側で
どういう席の分け方がなされているのか判らないけど

ビルボード東京での最終公演などは、ぴあの一般発売開始前から
カジュアルエリアのみの販売になっていたみたいだし
そもそも、ファンクラブ「先行受付」開始日に、ビルボード会員「先行発売」が始まったし
今回は、ビルボード側が、ぴあやローチケなどへ丸投げしなかったってことですよね?

…で、モヤモヤしたまま帰宅して、夜遅くにふと
自由席を押さえた時から、ちょっと気になっていたこと…
ビルボード大阪の「現在予定されているレイアウト」のページに記されていた
「自由席はサイドソファー席とカウンター席になります」との一文…を思い出し

更に、ファンクラブ先行で、大阪公演のチケットを入手した甲斐友さん達の中に
レイアウトに表示されていない席番のチケットを持っている人がチラホラいて
これは、前回の甲斐バンドでのビルボードツアーで、自分が座ったサイドソファー席や
今回、自由席エリアになっている、ステージ両端のテーブル席のことなのではないか?

…と考え始め、もしそうなら、いくら整理番号が若くても
ステージ近くの席は選べないという可能性が?
でも、チケット料金は同じなのに…となって来て(苦笑)
ビルボード大阪の公演をチェックしてみると…

さすがに、一般発売開始から半日以上経っていたので
自由席やカジュアルエリアしか残っていない公演が多かったものの
S指定席エリアの席が振り分けられた公演もあったらしく、ちょっと迷ってポチっとな(笑)
もっとも、自由席をキャンセルするかどうかは、まだ保留中みたいです(笑)

続いては…甲斐バンドのクリスマスディナーショーで紛失したコンタクトレンズを
せっかく新調したのに「毎日、寒いから」と、運転免許更新を先延ばしにしていた奥さん(苦笑)
誕生月が2月だと、各種の誕生月サービスも期間が短いし
あっという間に3月の更新期限が来てしまうので
ついに重い腰を上げ、更新センターに出かけることに…(笑)

前々回の更新の頃からだったか?更新センター行きの市バスが廃止になったため
最寄りのJR駅前まで出て、私鉄バスに乗らないといけなくなり
それならば…と、更新センターが、6.3.3で12年間
通学で歩き慣れた道の先にあるもんだから、毎回徒歩で向かっているんですが

高校を卒業してから、ン十年…かつての通学路の様子も変わっているだろうと
当時、歩いた道ではなく、たまに車で走ることがある、少し遠回りな道を選んでいたのに
今回は、ナゼか「通学路を歩いて行こう」と思い立ち
住宅街を抜けて、ショートカットするつもりが
行き止まりになっていたり、個人のお宅が建っていたり
小さな公園が出来ていて、通り抜けが出来なかったり…で、かえって遠回りに…(苦笑)

仕方なく、かつて市バスが走っていた道路を目指し、ようやく広い通りに出たものの
奥さんの頭の中では、南北に走る道路のはずが、実際は東西に走る道路だったらしく
「アレ?えっ!?どーゆーこと?」な状況に…(苦笑)
甲斐さんのツアー先の見知らぬ土地なら、前もって調べもするんだろうけど
長年、住み慣れた街…それも超が付くほど「近所」じゃねぇ…(苦笑)
それにしても、ナンでそこまで迷うかな?(笑)

それでも、ナンとか更新センターに辿り着き
このところは、ペーパードライバー状態なので、優良運転者の奥さん
30分の講習を受けて、無事に免許更新を済ませたんですが
その講習の最後に「信号機のない横断歩道で歩行者優先を守らない車」に関して
現在、取り締まりを強化している…という話が出た時
奥さんには「あ、やっぱり!」と思い当たることが…

いつも出勤する際に、最寄り駅に向かう途中の道に、件の条件に当てはまる横断歩道があり
その横断歩道の、駅に遠い側の道に、よくパトカーや白バイが停まっていて
それが視界に入る側…奥さんが横断歩道を渡ろうとする時に
右側から来る車は、きちんと停車してくれる一方で

反対車線の車は、まだ奥さんが横断歩道を渡り始めたところだったりすると
そのままのスピードで走り抜けて行くらしく…
まあ、奥さん的には、後続車がいなければ、その方が有難いというか
まだ横断歩道の渡り始めで停車されると、小走りで渡り切らないといけなくなるので
「どーぞ!どーぞ!」と思ってたみたいだけど…って

そう言えば、甲斐さんのテレビ収録を観覧しに行った時
テレビ局の敷地内にある横断歩道で、まだ奥さんが渡り始める前から停車してくれた車があり
暑い盛りのことだったので「別に停まってくれなくてもいいのに…」と思いつつ
小走りで横断歩道を渡りながら、ドライバーの方に会釈をして
ふと見ると、それは甲斐さんのお車だったらしく(笑)
「一瞬、イヤそうな顔したの見られたかなあ…?」と気にしていたことが…(笑)

ともあれ…その反対車線の車が、横断歩道を走り抜けた途端
けたたましくサイレンが鳴り、停車を促す声…!?(汗)
そういうことが数回続くと「ナンか、警察の手先みたいな気分…(苦笑)」になるようで
走り抜けて行きそうな車に「停まって!停まって!」と念を送っているんだとか…(苦笑)

奥さんにすれば、全然危険を感じない「走り抜け車」より
その横断歩道を通り過ぎた所に停まって、同乗者を降ろしたあと
確認もせずに、いきなり奥さんの方へバックして来た車(汗)とか
更新センターの手前にあるコンビニの駐車場から道路に出ようと、車の流ればかり気にして
歩道を歩いている奥さんには気づかず、体に触れるほど、すぐ目の前を横切った車を
「是非とも取り締まって欲しい!」と…(汗)

更新センターの帰りは、駅前に出ようとしたものの、私鉄バスが発車した直後だったため
久しぶりに地元散策を兼ねて、ぶらぶら歩いて行くことにしたら
その途中で、新しく建ったマンションの名前を見てニンマリ(笑)
上京したばかりの甲斐バンドの皆さんが、共同生活をなさっていたマンション名と
「一字足らず違い」だったそうです(笑)

それはさておき…「マンボウ」が3月6日まで延長となって
風が吹きすさび、雪が散らつく屋上の喫煙所で、休憩時間を過ごすことは耐えられないと
通勤時に着ているダウンコートを取りにロッカールームに寄り
休憩が終わると、またロッカールームに戻しに行っていた奥さん

勤務している部署からロッカールームまでが結構遠いので
それよりも近くにある事務所のロッカーに入るくらいの薄手のコートがあれば
お弁当やペットボトルと一緒に置いておけると考え、白羽の矢が立ったのが
甲斐バンドの横浜赤レンガ倉庫ライブのグッズだった「コーチジャケット」(笑)
確かに「1枚持ってると、レインコート代わりや防寒着、作業着としても活躍する」
…との説明が添えられているとはいえ、まさかこんな形でデビューさせるとは…(笑)
早く暖かくなって欲しいもんですね♪

余談ですが、ついに!…というか、やはりというか
奥さんは「ミステリと言う勿れ」の原作マンガ全10巻を入手(笑)
でも、第7話を終えた今も「イメージが違う」とおっしゃる原作ファンの方の声が大きいので
「最終回を観るまでは封印する」と申しております(笑)

もっとも、原作を読んでいない奥さんでさえ
風呂光さんが、整くんに片思いしているような?
設定になって来ていることには「違和感しかない」みたいだし
実際に原作を読んだあと、このドラマについての印象が悪い方に変わるんじゃないか?
…という心配もあるらしく(苦笑)解禁日がいつになるかは判りません(笑)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になる言葉 AGAIN おまけ3

2022-02-26 16:05:00 | 日記
卓越した観察眼と洞察力でもって、事件の真相を明らかにする整くんですが
「ミステリと言う勿れ」というだけあって?単なる謎解きにとどまらず
彼の言葉は、人の心を癒したり救ったりもする訳で
奥さんは、自分が甲斐バンドの曲や甲斐さんのラジオ番組に支えられて来たことと同時に
京極夏彦さんの小説に登場する古書店店主が繰り出す
「憑き物落とし」の手法に通じるものを感じているらしい

例えば、バスジャック犯が人質となった乗客たちに「これまで犯した最も重い罪」の告白を迫り
コンビニバイトの青年が、子供の頃、万引きを繰り返していた駄菓子屋が潰れてしまった
でも、それは「『やれ!』って言われたんだ!いつもやらされてた、いつもイジメられて…
あの頃は、今みたいに『逃げていいよ』って、誰も言ってくれなかった
逃げちゃダメだった、学校も休めなかった
逃げたかった!ホントはずっとずっと逃げたかったのに…」と話すと

おもむろに整くんが…「あの…僕は常々思ってるんですが
どうして、イジメられてる方が逃げなきゃならないんでしょう?
欧米の一部には、イジメてる方を病んでると判断するそうです
イジメなきゃいられないほど病んでる…
だから、隔離してカウンセリングを受けさせて癒すべきだと考える

でも、日本は逆です。イジメられてる子に逃げ場を作ってナンとかしようとする
でも、逃げると学校にも行けなくなって、損ばかりすることになる
DVもそうだけど、どうして被害者側に逃げさせるんだろう?
病んでいたり、迷惑だったり、恥ずかしくて問題があるのは加害者の方なのに…

例えば、歩いてて、知らない人にいきなり殴られたら、すぐ周りに言うでしょう?
それと同じように、先生や親に『アイツにイジメられたよ』って
『アイツ病んでるかも知れないから、カウンセリング受けさせてやってよ』って
みんなが簡単に言えるようになればいいと思う」と自説を披露し
その青年は「イジメてる方が…病んでる?俺のせいじゃなくて…?」と目ウロコな様子だったし

犯人たちが居なくなり、逃げ出すチャンスが訪れたにも関わらず
大声で犯人たちに戻って来るよう呼びかけた女性は
マスコミがやって来て、この事件が報道され、自分が人質になっていることを知った
家族や親戚に心配して貰いたかったと明かし
「私、離婚して家を出て行けって言われてるんです、子供が出来ないから…
義理の母には、ずっと無視されていて、夫も何も言ってくれません

私が犯した最大の罪は、子供を堕ろしたことです…夫との子供です
まだ結婚前で、体裁が悪いからって、お義母様に言われて仕方なく…
でも、そのあと、なかなか妊娠できなくて…
だから私、どうしても子供が欲しくって、不妊治療クリニックに頑張って通っているんです
そこで、体外受精なら可能性があるって言われました
でも、お義母様にも親戚の人たちにも『それは神の領域だ!不自然なことはするな!』
…って、反対されてしまって…そんな不自然なことですか?いけないことですか?」と訴えると

「人は自然の生き物なので、人がすることは全て自然の範疇だと思っています」と整くん
「人に、一からハチミツを作れと言っても、たぶん無理でしょう
植物のように光合成で酸素を作ろうとしても、まだ同じようには行かない
そんな神の領域のようなことを彼らは自然にやってる訳です
だとしたら、人間がする発明や革新的な技術を生み出すこともまた
自然の範疇だと言えるのではないでしょうか?

だから、あなたも出来ることで、したいことはしたらいいと、僕は思う
ただ、苦しいことを薄めるために、より悪いことを望むのはマズイです
それがどうなって行くのか、僕は知っているので…」と返したんだけど
虫歯の痛さを紛らわすために、手指を噛んだり、足をツネったりして別の痛みを作る
みたいな単純な話ではなさそうですねぇ…(汗)

そうそう!この整くんの話のあとに、整くん初の友達?ガロくんが
「どう怒っていいか判らない人は、何が正しいのかも判らないって、誰かが言ってたな
だから俺は、せいぜい怒ろうと思います。どうぞあなたも…」と声をかけ
その女性は、涙と共にデトックス出来たようだし

「部下に自殺されたことがある」と告白した男性が
「私が厳しくしすぎたせいで、追い詰められたと遺族に言われた
死ぬほど辛いんだったら、最初からそう言えばよかったじゃないか
そんなの『察してくれ』と言われても無理だ!そうだろ?

妻だって同じだ!定年退職した途端『ずっと寂しくて辛かった』って言って、子供を連れて出てった
それも私のせいなのか?冗談じゃない!
男ってのは、ハッキリ言わないと対処できないんだよ!
人の気持ちなぞ判ってたまるか!」とブチまけると

「あの…僕、また話してもいいですか?」と整くん(笑)
「今さらナンだ!?」というバスジャック犯の言葉に「そろそろ、ウザがられそうで…」(笑)
「もうとっくにウゼえよ!」との返しを受けて
「確かに、同じようなことを言う男の人、多いと思いますけれど
そういう能力って、仕事には必要ないんですか?」と質問

その男性が「仕事は別だ!顧客のニーズを拾い、先を読んで揃える
上司の機嫌もちゃんと取る!私はそうやって出世したんだ!」と答えると
「じゃあ、そのスキルはあるんじゃないですか!
何十年も人の気持ちを察して、仕事をして来たんですよね?
なのに、どうして部下や身内には、それを発揮しないんですか?
あなたならホントは出来るのに…」とアドバイス
男性は「生きて帰れたら、部下の墓参りと妻の実家に行く」と決心しておりました

また、第4話の爆破予告事件の最後に、土手を転げ落ち、入院した病院では
同室になった余命短い退職刑事から、かつて相棒だった刑事が犯したと思われる
殺人の証拠と捜査メモをどうすべきか、悩んでいると打ち明けられ
「怖いのは、相棒の罪が暴かれることですか?
それとも、その罪を庇ったあなたの罪がバレることですか?」と訊ね

老刑事が「なかなか厳しいな、整くん…そうだな…結局、俺は自分を守ってるだけかもな
墓まで持ってくかも知れんな、情けねぇ!自分の弱さに愕然とするわ、チクショー!
刑事として負け、長い闘病生活の末、病気にも負ける…」と答えると
「あの…僕、ずっと疑問に思ってました」と整くん

「どうして『闘病』って言うんだろう?闘うと言うから勝ち負けがつく
例えば、有名人が亡くなった時に、報道ではこう言います
『病には勝てず』『病気に負けて』『闘病の末、力尽きて』…
どうして亡くなった人を鞭打つ言葉を無神経に使うんだろう?

負けたから死ぬんですか?勝とうとしたら勝てたのに、努力が足りず負けたから死ぬんですか?
そんなことない!僕ならそう言われたくない
勝ち負けがあるとしたら、お医者さんとか医療ですよ、その時点の医療が負けるんです
患者本人が、あなたが負けるんじゃない!そうでしょ?闘いじゃない、治療なんですから」と力説

そして…「炎の天使」による連続放火殺人事件の顛末が明らかになったあと
犯人が、整くんに「お前、何者だよ…?」と訊ね
「学生です。教師になりたいと思ってます」と答えると
「小2の時、親に石段から突き落とされて、骨を折ったことがあって
しばらく車椅子で学校に行ってた
そしたら、いつも俺を『カエル』って呼んで、からかってた連中が
すべり台の上に引きずり上げて、すごい勢いで滑らせるんだ

何度も何度も…怖かった。足も痛かった
そこを担任が通りかかって、手を振ってた
次の日、みんなの前で『彼らはカエルくんと仲良く遊んであげてて優しくて良い子たちだ』って拍手した
『みんなもカエルくんと仲良く遊んであげようね』ってさ
あの連中より、担任への恨みの方が残ってる…教師なんてそんなもんだよ」と鼻で笑うも

整くんは「その先生は、みんなと一緒に
あなたのことを『カエルくん』と呼んだ時点でダメです!
僕はいつも色んなことに気づきたいと思っています
僕のクラスに、ロクさんがいたら、何か起こっていることに必ず気づくと思います
香音人さんがいたとしたら、その異変に絶対気づきます」と断言
もっとも、これほどの観察眼と洞察力があれば、あながち過信とは言えないかな?

余談ですが…もう何度となく整くんの話を聞かされた乗客たちや、大隣署の刑事たちの前で
「あの…僕、常々思ってるんですが…」と、整くんが口を開いた途端
「何を?」「何をだ?」「何をそんなに思ってるんだ?」と、あちこちから反応がありクスクス(笑)

まあ、この時、整くんが思っていたのは…
「日本のサスペンスドラマでは、犯人と話してる最中に、いきなり刑事が歩き出したり
犯人に背中を向けたりして、そのまま滔々と語ることがよくあるんですよ
そんなことしたら危ないのに…」という「2時間サスペンスあるある」だったんだけど(笑)

その整くんの話し声をバックに流れていた映像が
まさに「2サス」と聞いたら、誰もが思い浮かべるであろう断崖絶壁の上で(笑)
トレンチコート姿の刑事さんが、犯人より崖っぷちに近い所に立っているシーンで(笑)
思わず「船越さん、ツッコまれてますよ~!」と呟いてしまいました(笑)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になる言葉 AGAIN おまけ2

2022-02-25 18:05:00 | 日記
そして…「刑事の鑑」と称される大隣署強行班一係の薮刑事が
3年前に妻と息子を轢き逃げした犯人を殺害し、証拠や目撃者を捏造して
その罪を、犯人の同級生である整くんに擦り付けようとしたものの、整くんに見破られたシーン…

「やっぱり笑うんですね…よくドラマで観るんですよ
殺人の疑いをかけられた時に、無実の人は怒って、真犯人は笑うんです
そんなことないだろうと思っていたけど、そういうもんなんですね」と整くん

「楽しかったですか?復讐は楽しかったですか?
聞くところによると、薮さんは刑事の仕事に命をかけて
家族を顧みず、家にはほとんど帰らなかった
おそらく、息子さんの行事にも何ひとつ参加してないんでしょう
轢き逃げに遭った時にも、病院に駆けつけなかった…

怖かったんですよね?死に目に会うのが…現実を見るのが怖かった
刑事としての薮さんの代わりは幾らでもいるのに、そこは無視した
それほど大事だった刑事という仕事も、復讐のためなら捨てられるんですね
復讐のためなら、時間を作れたんですか?

どうやって犯人に辿り着いたか判りませんが、膨大な時間と努力が要ったはずです
しかも、それは(通常の)仕事とは別だった
死に目に駆けつける時間はなくても、その時間は取れたんですね
なぜなら、仕事と復讐のベクトルは同じだから
あなたにとって、やりがいがあることだった
でも、生きてる時に家族に関わることは、やりがいを見出だせなかったんでしょう

薮さん、生涯でお子さんの名前を何回呼びましたか?
さっき(復讐を果たしたことを)奥さんとお子さんが喜んでくれるって言ってたけど、そうでしょうか?
僕が子供なら、こう思う…『お父さん、ナンか楽しそうだね

あんなに忙しい、忙しいって言ってたのに…
刑事の仕事は何より大事で、そのために全てを犠牲にして来たのに…
お父さんが忙しいって言ってたのは、僕らに会いたくなかったからで
僕たちが死んだら、もう忙しくなくなったんだね』って…」と話すと

突然家族の命を奪われた悲しみと犯人への怒りでもって執念の単独捜査の末
見つけ出した轢き逃げ犯に復讐を遂げ、その罪は露見したものの、満足感を得ていた薮刑事は
「お前に何が判るんだ!何が判んだ、お前に!
チャラチャラして生意気で偉そうで、親のスネかじって、ぼんやり生きてんだろ!
お前、命削って働いたことあんのか!?妻や子を持ったことない、そんなお前に何が判んだ!

…と整くんに掴みかかるも「判りませんよ!
薮さんの真実は薮さんにしか判らないし、僕の真実は僕にしか判りません
僕は確かに親のスネかじりで、働いたこともなく、嫁も彼女もなく、ボーっと生きてます
ただ、僕は、子供を持ったことはないですが、子供だったことはあります
親になると忘れてしまうのかも知れませんが
僕は今、子供の立場でものを言ってます」とキッパリ(汗)

更に…思わず脱力してしまった薮刑事に、轢き逃げをした犯人は別にいる可能性を示唆し
風呂光さんが、その真犯人が自首して来たことを伝えると
一欠片の満足感も砕け散り、虚しさのドン底に沈み込むのへ
「あなたも、いつもならここまで調べていたんでしょう
(殺人という行為の前に)タガが外れてたということでしょうか」と
無実を主張した自分に、薮刑事が言った言葉をそっくり返し

「遅くに生まれた子でな、こんな爺さんが参観日に行ったら恥ずかしいだろうと思った」
…という薮刑事なりの我が子への思いやりの一言には
「そういうことも話さないと、本人には伝わらないんですよ」と整くん
身内である青砥警部に連行されて行く薮刑事の後ろ姿に
「薮さん、さそり座ですか?11月生まれですね?ネクタイピンがトパーズだ
ネクタイの色も毎日えんじで、さそり座の色ですね。奥さんのプレゼントですか?

服の下に腹巻きもしてる。足首にもウォーマーをしてる。新しいものじゃない
奥さんが用意してくれてたんでしょう?奥さんは、あなたの無事を祈り、体を心配してた
あなたは、それをしてあげたことはありましたか?
奥さんの好きな花を仏壇やお墓に飾ってあげてますか?
お子さんが好きな食べ物を供えてあげてますか?そもそも何が好きか知ってますか?

復讐じゃなく、そういうところに時間を使いましたか?まず、それをしてみたらどうですか
今でも見つかるはずです。家の中に、写真の中に、お二人の好きなもの…
トパーズの語源は『探し始める』という意味があるそうです」
…と、ある意味、情け容赦なく、完膚なきまでに論破(汗)
確かに、薮さんは、仕事を言い訳にして家族から逃げたダメな夫・父親だったかも知れないけど
結婚指輪も着けていたし、家族を思っていたことは間違いないんじゃないかと…?

ともあれ…冤罪が晴れて、大隣署を後にする整くんを見送りながら
青砥警部が呟いた「あいつ、自分の父親への恨みを話してるみたいだったな」という言葉の意味は
この先、次第に明かされて行くんでしょうけど
「久能よ、お前も『おじさん』になるんだぞ」という呟きに関しては
「整くんは、おじさんになっても大丈夫でしょ」という気持ちと
「イヤ、その前に、結婚できるのかなあ?」って心配が、ない交ぜになってしまいました(苦笑)

第1話ということで、登場人物のキャラクター紹介的な部分が多かったとはいえ
整くん役の菅田将暉さんのセリフ量がハンパない!(汗)
この記事のために抜粋してみただけでも、ほぼほぼお一人で喋りっぱなしだし
しかも、表情や声のトーン、抑揚も変えながら、動きもつけながらだし…

でも、整くんの、些細な仕草やちょっとした表情の変化も見逃さない観察眼は
何より「人間」に興味があるからでしょうし
豊富な雑学の知識は、あらゆることにアンテナを張り巡らしてしまう
旺盛な好奇心の賜物と思われますし、何事につけ独自の見解を持つ人って
どうしても「お喋り」になり勝ちなんじゃないかと…?(笑)
…って、ちょっと甲斐さんを思い浮かべながら書いておりますが…(笑)

ただ、その「何事につけ」の優先順位というか
その時その時で、整くんの一番関心が高いことが
周りの皆さんにとっては、どうでもいいことだったりするので(笑)
「なに?この人…」とか「めんどくさいヤツ」と思われてしまう部分もナキニシモアラズ…(苦笑)
例えば、印象派展に行こうとして飛び乗ったバスがジャックされ
他の乗客たちが驚き、恐怖を感じている時に…
「あのう、3時までには終わりますか?」と整くん(笑)

もちろん、バスジャック犯は「終わる訳ねぇだろ!」と答えるも「じゃあ、せめて3時半…」
…って、整くんにすれば、印象派展のチケットを買って前々から楽しみにしていたものの
ナゼか?最終日まで観に行くことが出来ずにいて
それも4時閉場だから、3時までには入館したいと焦ってバスに乗ったのに…
という気分だったんだろうけど、まあフツーは「それ心配するトコじゃない」ですよね?(笑)

乗客の1人に話しかけられた時も、その話の内容にはお構い無しに
相手の頭部を見て「それ、地毛ですか?いいですね、直毛で…」と整くん(笑)
当然、相手は戸惑い「そこ、気になるトコ?今…?」と答えるも「夢に見る髪ですよ」(笑)
まあ、グリグリの天然パーマで、時々美容院で抑えて貰わないといけない
「モジャモジャ頭」の持ち主としては、切実なことなんでしょう(笑)

ともあれ…バスが途中で公園に立ち寄り、乗客1人ずつにトイレ休憩が与えられた時
犯人が「3分以内に戻って来い!逃げるなよ!
もし逃げたら、もし誰かが戻って来なかったら、残り全員、皆殺しだ!
逃げたお前のせいでみんなが死ぬ!お前がみんなを殺すんだ!」と脅すと
「それは違うと思います」と異議あり!な整くん(苦笑)

「何を言い出すんだ!?」と他の乗客たちが驚いて見守る中…
「逃げた人のせいでみんなが殺されても、それはその人のせいじゃない、あなたのせいです
ここで発生する全ての問題は、あなたのせいで起こるんです
全部、あなたのせいです!あなただけが悪いんです!
責任転嫁しないで下さいね」と、ど正論をブチかますんだけど

「ナンだ!?お前、逃げる気か!?逃げるための言い訳か!?」という犯人の言葉に
「逃げませんよ!そんな話されて…
第一、もう印象派展には間に合わないんです
間に合っても、5分や10分じゃ全部観られないし、ショップにも行けない
ドガの『踊り子』のマグネットを買って、冷蔵庫に貼りたかったのに…」
…って、この期に及んで、まだ印象派展にこだわってるトコ、ある意味スゴイです(笑)

それはともかく…犯人が「てめえ!ブッ殺すぞ!」と運転手さんを恫喝し
乗客の1人が、思わず「ヤメて!殺さないで!」と叫んだことから
「誰か教えてくれよ、どうして人を殺しちゃいけないんだよ?」って話になった時
「いけないってことはないんですよ、別に法律で決まってることでもないんですから」と整くん

「ウソつけ!捕まるじゃねぇか!」と言う犯人に
「罰則はありますけど『人を殺しちゃいけない』って法律はないです
ナゼ、人を殺しちゃいけないのか?いけなくはないんだけど
ただ、秩序のある平和で安定した社会を作るために、便宜上そうなってるだけです
だって、人殺しなんて、ひとたび戦時下になれば、いきなりOKになるんですよ?
それどころか、たくさん殺した方が褒められるって状態になる
そんな二枚舌で語られるほど、適当な話なんですよ

実際に今、殺しまくってる場所は世界中にある
あなたもそういう所に行ったらいいんですよ
ただし、そういう所では、あなたもサクッと殺されます
『どうして人を殺し…』辺りでもうサクッと殺されてると思います
あなたが今、殺されずに済んでいるのは、ここにいるのが秩序を重んじる側の人達だからです
『どうして人を殺しちゃいけないんだろう』なんて、わざわざ考えることもない
そういう人達だから、今、あなたは殺されずに済んでいるんですよ

つまりね、あなたは水泳大会にやって来て『棒高跳びがした~い!』と言ってるようなもんなんです
大変、迷惑なんです。だから、あなたは棒高跳びの大会に出たらいいんですよ
ただし、その大会は何のルールない、誰も順番を守らない
あなたの棒をへし折りに来る敵もいる、そんな大会です。それが、あなたの出たい大会なんです

ただし、もし、そういう所には行きたくない、自分だけが殺す側でいたい
…とか思うなら、それはまた別の話です
それは単に、人より優位に立ちたいとか、人を支配したいとか
つまり、劣等感の裏返しでしかないからです
『どうして人を殺しちゃいけないんだろう』なんてレベルの話じゃ、そもそもないんですよ」
…と立て板に水で、まくし立ててましたが

整くん役の菅田将暉さんによれば「整くん=原作者の田村由美さん」らしく
整くんが話すことは、田村さんが常日頃、感じていらっしゃることなんだとか…(笑)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になる言葉 AGAIN おまけ1

2022-02-24 18:15:00 | 日記
今回は、奥さんによれば「令和の甲斐よしひろ」こと(笑)
「ミステリと言う勿れ」の主人公「久能整」くんのグッと来る言葉をご紹介します♪

まずは、第1話で「ペットが死んだくらいで遅刻するなんて、これだからお嬢ちゃんは…」と
おじさん刑事たちや池本さんにバカにされていた風呂光さんに…
「目を離した隙に…ってことは、ネコですか?
具合が悪くて、ずっと付き添ってたんですか?」と整くん

「きっと、風呂光さんのことが大好きだったんですね
あなたに死ぬところを見せなくなかったんです
ネコの習性ってだけじゃなくて、風呂光さんのことが大好きだったからですよ
そういうの、ネコに限った話じゃないですけどね
ウチの母方の祖母も入院中、誰かそばにいつもいたのに
一瞬、人がいなくなったのを見計らったように亡くなりました

母は嘆いていたけど、僕は祖母の意志だと思う
強くて優しい人だったから…だから、死ぬ時に見られたくなかったし、見せたくなかった
それは、祖母の、ネコのプライドと思いやりです」…と話しかけ
風呂光さんだけじゃなく、我が家もうるうる…(苦笑)
ウチのネコは、ドラマのネコとは逆に、夫婦揃って御用納めを迎える日を
待っていてくれたかのように旅立ちました
「この家に来て良かった」と思ってくれていたのならいいんだけど…

続いては、仕事にかまけて家庭を顧みていないらしい池本さんに…
「家のことは全部、奥さんに任せきりですか?
」と整くん
「でも、俺、ゴミ捨てとかはしてるんですよ
少しは手伝ってくれてるって、感謝してくれてもいいのになあ…」とのボヤキに
「ゴミ捨てって、どっからですか?」と質問

「『どっから』って…だから、ウチからゴミ捨て場まで…」という返事にカブセ気味に
「お宅にゴミ箱は幾つありますか?
ゴミ捨てって、家中のゴミを集めるところから始まるんですよ
分別できてなかったら、して、袋、取り換えて
生ゴミの水、切って、ついでに排水口の掃除して、ゴミ袋の在庫があるかチェックして…
そうやって、1つにまとめるんですよ、そこまでが面倒なんですけど…」と、まくし立て(笑)

池本さんが「いやあ…俺、出来たヤツを持って行くだけ…」と頭をかくと
「それで感謝しろって言われても…奥さん、妊娠してるんですよ?身体しんどいじゃないですか」
…と、世の奥様方からの盛大な拍手が聞こえて来るような、ど正論を披露(笑)

この言葉が刺さったらしく、池本さんは風呂光さんに…
「俺さ、今朝、ゴミ捨て、1からやってみたんだよ
イヤ、まとめたゴミを捨てるだけじゃ、ゴミ捨てとは呼ばないって、久能に言われて…
『奥さん、大変なんだ!』ってさ…イヤ~、知らなかった~!
俺、ホッチキス留めたまま、紙捨ててたんだわ
あと、封筒とか、小さい箱とか、ああいうのも分けんのね

ウチのゴミ箱、ナンと!瓶・カンとかも入れて、7つもあったよ!
今まで全部、嫁がやってくれてたんだなあって…
でさ『ゴミ袋がなくなりそうだから、帰りに買って来る』って言ったら、泣き出しちゃって
『そんなことくらいで喜ぶか!?』って感じなんだけど(笑)
でも、ナンか、嫁が嬉しそうだと、俺も嬉しいなー!って、そう思ったわけ」

…と、嬉しそうに話していたんですが(笑)その後、整くん家にやって来て
「あのあと、子供が生まれてさ、もう大変で…
でさあ、嫁が毎日ピリピリしてて、いっつも俺に当たって来んのよ
『女は子供を生むと変わる』って言うじゃない?アレだよ、アレ…

でもね、俺だって、なるべく育児に参加しようと思ってるんだよ
オムツだって替えるしね…まっ、大なら替えないけど…
あっ、あと、キミに言われた通り、ゴミ捨てもやってる
色々、手伝ってるつもりなんだけど、全然わかってくれないっていうか…
ねぇ、どうしたら、嫁と上手くいくと思う?」と相談(笑)

整くんは「ナンで僕に訊くんですか!?僕は学生で、嫁も子供もいませんけど」と言いつつ
「イヤ、でも、ナンか言ってくれそうだから…おねしゃす!」と池本さんにせがまれ
「うーん…」とため息をついて、仕方なさそうに(笑)
「僕は、たまにメジャーリーグの中継を観るんですけど…」と話し始めることに…(笑)

「メジャーリーガーや監督は、試合を時々休むんですよ
奥さんの出産はもちろん、お子さんの入学式や卒業式、家族のイベントで休むんです
彼らは、立ち会いたいんです。行かずにはいられるか!って感じで、行きたくて行くんですよ
でも、その試合の中継を観ている日本の解説者は、それについてナンて言うかっていうと
『ああ…奥さんが怖いんでしょうねぇ…』

彼らには、メジャーリーガーが、行きたくて行ってることが理解できない
ナゼなら、自分がそう思ったことがないから
無理やり行かされてると考える、大切な仕事を休んでまで、と…
メジャーリーガーは、子供の成長に立ち会うことを父親の権利だと思い
日本の解説者たちは義務だと思っている
そこには、天と地ほどの差があるんですよ」と説明し「池本さんは、どっちですか?」と質問

池本さんが「えっ!?ぎ…義務…かなあ…?」と答えると
「『子供を生んだら、女性は変わる』と言いましたよね?当たり前です!
ちょっと目を離したら死んでしまう生き物を育てるんです
問題なのは、あなたが一緒に変わってないことです

でも、それは、強制されることではないので、池本さんの好きにしたらいいと思います
したことも、しなかったことも、いずれ自分に返って来るだけですから…
池本さん、子供がお父さんに構って欲しくてグレました…なんて、ドラマの中だけのことですよ
実際は、ただただ無関心になって行くだけです」とバッサリ(苦笑)

どうやら、整くん自身の幼い頃の境遇に基づいたアドバイスみたいだけど
そのあと、池本さんが「仕事を休んでまで」
家族のイベントに参加しているのかどうかは不明です
でも、きっと父親の「権利」については、胸に刻まれたんじゃないかと…?

そして…「真実は1つなんだからな」というフレーズを口にした青砥警部には…
「えっ!?ええ~…『真実は1つ』なんて
そんなドラマでしか言わないセリフを、ホントに言う人がいるなんて…!?
『真実は1つ』なんかじゃないですよ」と驚く整くん(笑)
その様子を見た青砥警部が「何を言ってる?
真実が2つも3つもあったらオカシイだろうが?」と返すと

そうですか?…例えば、AとBがいたとしましょう
ある時、階段でぶつかって、Bが落ちてケガをした
Bは、日頃からAにイジメられていて、今回もわざと落とされたのだと主張する
ところが、Aはイジメてる認識など全くなく、遊んでいるつもりで
今回も、ただぶつかったと言っている…どっちも嘘はついてません
この場合『真実』って何ですか?」と質問

青砥警部が「そりゃ、Aはイジメてないんだから、Bの思い込みだけで
ただ、ぶつかって落ちた事故だろ」と答えると
「そうですか?本当に?イジメていないというのは、Aが思っているだけです
その点、Bの思い込みと同じです
人は主観でしか、ものを見られない。それが正しいとしか言えない

そこに、一部始終を目撃したCがいたとしたら、また更に違う印象を持つかも知れない
神のような第三者がいないと見極められないんですよ
どちらも嘘をついていなくても、話を盛っていなくても、必ず食い違う
AにはAの真実が全てで、BにはBの真実が全てだ
だからね、青砥さん…『真実は1つ』なんかじゃない
2つや3つでもない、真実は人の数だけあるんですよ

でも『事実』は1つです。この場合、AとBがぶつかって、Bがケガをしたということです
警察が調べるべきは、そこです。人の真実なんかじゃない
真実とかいう、あやふやなものにとらわれているから、冤罪事件とか起こすんじゃないでしょうか」

…って、今まで「真実」と「事実」の違いを考えることなしに
同じような意味で使っていた自分の感覚がハズくなってしまいました(苦笑)
ただ、この放送以降、某アニメや刑事モノ、サスペンスドラマの再放送などで
「真実」と聞くと、ちょっとニンマリしております(笑)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になる言葉 AGAIN6

2022-02-23 15:24:00 | 日記
甲斐さんは「音楽は音楽で語られなければならない」という
大瀧詠一さんの言葉をよく口にされますが、美術家のアルベルト・ジャコメッティも
「絵画で語りうることは、全て絵画で語る方がいい
同じように、彫刻でしか語れないものが、真の彫刻だ

問題は、それぞれの流儀でしか語れないものを知ること
制作から余分なものを削ぎ落とすこと
世界には、聴き取られるべき無数の音色がある
人はそれを聴き、語る仕方を違えもするので
精髄だけを取り出すにも、無数の努力が要る」…と話していて
「語る」側は「聴く」側には計り知れない苦心の末の作品を
いわば無造作にも思えるくらい、あっさりと受け手の前にさらけ出しているんだなあと…(汗)

歌人の高野公彦さんが「本当のわれに会ひたく歌を詠み、詠みて本当のわれ見失ふ」…
歌の形を整えようとアレコレいじっている内に詠おうとした、その最初の心境を忘れてしまう
あるいは、何か新しい視点を得ると、これまで前景にあったものが急に色褪せてしまい
むしろ何かを失ったような気になる…といった心境を詠まれたり

若き日の中村メイコさんが「結婚することが決まった」とお伝えになったら
ご友人のお一人と思っていらした永六輔さんに泣かれてしまわれ
困ったメイコさんは、作家のお父様(中村正常さん)に電話をおかけになり
「『上を向いて帰りたまえ』と伝えたまえ『涙がこぼれないように』とね」という助言を受けられ
そのまま永さんにお伝えしたことが、あの大ヒット曲に繋がったとしたら
ある意味、メイコさんのお父様の作品とも言えそうですけど(笑)

永さんが、失恋の衝撃と、その相手のお父様の言葉を全身で受けとめられたあと
例えば、日記などに、その悲しさや苦痛をストレートに吐き出すのではなく
メイコさんのお父様の言葉をそっくり引用されたとはいえ
あくまでも「歌詞」として綴られることで、昇華なさった時点で、もう永さんの作品ですよね?

一方で、漫画家の本田さんは「ほしとんで」という作品に…
ある中学生が、ノートに架空の物語を綴っていたところ
クラスメートたちも参加し始めて「リレー小説」のような作品となり
それを知った学校側から「皆に勇気と感動を与えた」と表彰されたものの

本人は「何それ?」という違和感の中で「自分が楽しければいいだけ
先生の感謝のスピーチにも歯が浮いた
第三者に話して『気持ちわかる~!』って言われたら、絶対嘘だってこと
妙な理解は要らない、そっとしておいて欲しい」…といった書き手の心情を描かれていて

これが、プロとアマチュアの境い目というか
高校生の時に「照和」に出られた甲斐さんは
「気の合う仲間たちと音楽を楽しむこと」に重きを置かれていたのに対し
脱サラ後、1年半くらいの間にアルバム3枚分の曲を書きためてデビューするとお決めになったり
デビュー後、以前からずっとお付き合いされていた女性と別れたあとに
どれだけプライベートをさらけ出すか、それで普遍的な曲を書けるかと悩まれたり
…といった部分は、当然「楽しい」だけじゃ済まないんじゃないかと…?(汗)

ともあれ…世界3大音楽コンクールの1つ、ピアノのショパン国際コンクールで
第2位になられた反田恭平さんは…「将来、日本でソリストを育てる音楽学校を創りたい
その夢を実現させるために、オーケストラを率いたり、コンクールに出たりして有名になり
将来の先生候補の音楽家と世界で知り合う…という風に、全て逆算して人生を歩んでいるんです」
…とおっしゃっていて、この第2位という快挙ですら通過点に過ぎないのがスゴくね?(笑)

もちろん、プロの方だけでなく、アマチュアの方々も
その根底に「好きなこと」や「夢」に対する情熱を秘めておられるのは同じでしょうし
例えば、画家の阿部知暁さんは、小学6年生の時に行かれた動物園で
檻を叩くゴリラに驚かれ、思わず腰を抜かしたご自分を見たゴリラに笑われたことから
「人の気持ちが判るんだ!?」とお気づきになって以来
「ゴリラ見たさ」に、22ヵ国を訪問され、動物園ではゴリラ舎の前で、閉園までひたすらスケッチ

「1頭1頭、性格や表情がそれぞれ違う
同じボスでも、徳のある者と徳のない者がいる
その個性を描きたいんです」との思いで36年…
今や、全国各地での個展開催に繋がっておられるらしく
「これを知る者はこれを好む者にしかず
これを好む者はこれを楽しむ者にしかず」という論語の言葉そのままに
「何か1つ、好きなものを楽しみ、究める」阿部さんは
「真に打ち込めるものを持てば、人生はどこまでも輝く」を体現なさっているみたいです

ただ、ある画家志望の男性が「絵を描くのが辛いが、他に何もないから、やり続けるしかない」
…と悩まれているのをご覧になったお母様が
「自分を追い込んでいるとしか思えない」と、うろたえておられるのへ
ノンフィクション作家の最相葉月さんは…
「『これより他に道はない』と覚悟した瞬間から始まる道があります
逆に、追い込むことをしない作品に、誰が心を動かされますか?
その絶望こそが、今の彼には必要なので、静観してあげて下さい」…と助言なさったそうで

「何か1つ、好きなものを究める」過程では
「楽しむ」余裕がなくなってしまうのもまた事実みたいだけど
「日本の社会で働く男の70~80%がサラリーマン」の頃に
「4ヶ月しか出来なくて、完全に『サラリーマン挫折派』」となられ
「ミュージシャンを選んだ」甲斐さんも「もうここを外したら、俺はナンなんだ!?」という
「人生の崖っぷち」に追い込まれていらしたようです

でも、編集者の干場弓子さんの言葉
「欲しいものに一直線に辿り着ける人など、めったにいない
一見、無駄に見える途中が大事で、そこでの思わぬ巡り合わせから道は開ける
道はむろん楽しい方がいいが、それは『楽』ということではない
あれも無駄、これも無駄…とやって行ったら
最後には、一番無駄な存在は自分だ…ってことにならないか?
まずは、何かを無駄と決めつける、その視線を揺さぶらなければならない」…の通り

「『サラリーマン挫折派』ではあるけど
わずか4ヶ月だけでも、やって良かったと思うのは
『満員電車に乗ったか、乗らなかったか』というようなことではなくて
『ある決められた9時から5時まで働く…ということが、いかにハードか』を知るだけでも
かなり違ったと思うからなんだ」と甲斐さん
今も、長いキャリアの秘訣を訊ねられるたびに
「自分が飽きてしまわないように、無駄なこともいっぱいやる」とお答えになってますが

かつて「サンスト」の「家出のススメ(笑)」の回でも…
「色んなことを経て、大きくなって行って欲しい
だけど、言っとくけど、成功するには失敗が必要だからね
てめえの中から良いものを導き出してくれるのは、失敗以外にない
失敗を恐れるようなやり方は、基本的にデッカく太くなりにくい…という風に思う
てめえの人生だから、てめえで責任を取りゃあいいんだよ
問題ない、ハッキリ言って、あとは法律さえ守りゃあ、何やったっていいんだから

徹底して何かをやった人っていうのは、第一線に戻って来た時、みんなチャーミングよね
男も女も、ものすごくイイよ
徹底してやると、そんなてめえに自信が出て来るからね
(徹底してやらないと)面白くないよ、アナタ
その内、死んじゃうんだから(笑)」…と話されていて
その「徹底」の中には、勉強や仕事だけじゃなく
遊びや恋愛、もちろん「無駄なこと」も含まれていたでしょうし
そもそも、生きて行く上で「無駄なこと」など1つもないと思っておられるんでしょうね?(笑)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする