ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

「あなたなら、どうする?」その5

2018-01-31 21:34:00 | 日記
かつて甲斐バンドが、プロレスの巡業よろしく(笑)全国を廻っていらした頃
ツアー先の駅のホームで、修学旅行中の学生たちに囲まれ
「有難いことだけど、他のお客さんに迷惑だし…参ったね」と甲斐さん

また「海外では、ノックしても返事しないと開けないのに
日本では、トントンって叩いてすぐ開ける人、いるでしょ?

それと同じでさ、新幹線で俺がしっかり寝込んでるの判ってるのにさ
『スイマセン』って揺り起こす奴がいる訳だよ
それで『申し訳ありませんが、サインして下さい』とかって言うわけ
それって、謝まりゃあ済むことだと思ってるってことでしょ?

そもそも『申し訳ありませんが』っていう言葉には
自分で向かっている対象の様子を見て
吟味して判断してくっていう意味が含まれてる訳じゃない?
ぐっすり寝てる人に『申し訳ありません』も何も判らないっていうの
断る言葉だけが独立してカラ回りしてる
単なるタテマエ言葉なんだよね」とのご立腹発言も…(汗)

まあ、今はそういったファンの方々も年齢を重ねられ
空気を読んだり、状況に応じた行動をなさると思いますが
要は、相手の立場を考える…
更には、立場が違えば価値観も違うと考え及ぶ…ことが必要じゃないかと?

福沢諭吉は、毎朝、幼い子供たちを書斎に呼び
教訓を書いて渡していたそうだけど
「桃太郎」についての教訓には…
鬼ヶ島にある宝は、鬼の所有物であり
それを理由もなく取り上げるとすれば
むしろ桃太郎は強盗殺人犯と言うべき悪者だ
…といった内容が書かれていたらしい(苦笑)

その桃太郎の故郷・岡山県では
「鬼の側から考える」授業があるみたいで
「鬼太郎」というキャラクターを作ったり
退治される鬼に子供がいたら
それでも桃太郎は退治したのかどうか?という問いかけをしたり…と

物事を見る視点を変えることで
見える風景がガラリと変わることや、物事の複雑さを理解すること
自分にとっての正義が、別の人には理不尽な振る舞いかも知れないこと
…を知るには良い試みだと思います

某CMでは、桃太郎と「オニちゃん」は友達だし(笑)
それこそ「オニちゃん」は子沢山という設定で(笑)
今放映中のCMでは、家計を助けるために就職しようとする長男に
「学んだことは誰にも奪われないから」と進学を勧め
副業に精を出す良いお父さんみたいだし…♪

一方で「立場」を変えるのが難しい…というか
考え方や習慣が異なっていることを知らない
あるいは、知っていても我が身に置き換えて考えづらいことも…

例えば、白鵬関の張り手やカチアゲの問題とか
日馬富士関の暴力事件といったモンゴル人力士の行為は
日本の神事、国技である相撲界においては
品格を落とす、あり得ない行動と受け取られますが

極端に言えば、モンゴルでは「強い奴が偉い」んであって
どんな風にでも勝った方が正しい
偉い人の言うことに逆らってはいけない
…といった風潮が前提になっているようで
それが「強くなりたい」と稽古に励むモチベーションとも言えるんじゃないかと…?

もちろん、ボクも暴力には反対だけど
先輩から後輩への暴力は「愛のムチ」とされていて
日馬富士関の事件に関しても
「謝罪しているので許してあげて欲しい」という声が多く

逆に「他人に明かしたのは男前ではない」と
貴ノ岩関を非難する方もおられる国で生まれ育った方々を
何もかも日本の基準で判断するのは難しいかも知れません

また、かつて甲斐さんが「マルバツ式のテストの影響だと思うんだけど
良いか悪いか、イエスかノーか、どっちかしか考えないのはおかしい
イエスとノーの間には、3つも4つも考え方がある
白と黒の間に、色んなグレーがあるみたいにね」とおっしゃっていたように

甲斐バンドが、テレビに出る出ないで騒がれたことにしても
「テレビに出る奴は良い人で、出ない奴は悪人みたいに言われる」と
当時のマスコミの「魔女狩り」ぶりに
「一口の水と思いやりを…」と歌われ(苦笑)

「ベストテン」出演自体も「第3の方法」
…それが「グレー」なのか?「オフホワイト」なのか?(笑)…で実現なさった訳ですが

甲斐さんが、第1・第2の方法を選ばれなかった理由にしても
ファン以外の方がご存知であろうはずもなく
「もったいぶって」やら「しょせんポーズ」やらと
受け取られた方がいらしたのも致し方ないのかなあ…(汗)

まあ…「ポーズで売れるなら苦労しない」
「『テレビ拒否』なんて2〜3年したら、ニュースにもならないよ」
…という甲斐さんの言葉が実証されて良かったですね

余談ですが…今日の朝刊に東京五輪の広告があり
「史上初、小学生の投票で決めるマスコット!2月22日締切!」
「小学生のみなさん。物事は、いろんな角度から見ましょうね。」という
マツコ・デラックスさんの言葉と共に

左側面と後ろ姿のマスコット候補のイラストが掲載されていて
確かに平面だけでなく、3Dのマスコットも作成されるんだもんなあと…

ただ…「ア」「イ」「ウ」とそれぞれのマスコット候補の隣に
「マ」として、マツコさんの横顔や後ろ姿の写真も並んでいて
「『マ』には、投票できません」との断り書きが添えられているんだけど
「マ」が一番、インパクトも親しみもあって良くね?(笑)
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「あなたなら、どうする?」その4

2018-01-30 13:35:00 | 日記
もう何十年も前になりますけど
甲斐さんが「文化も価値観も溢れ過ぎ」で
「何がイイのか、何がワルイのか、わかんなくなっちゃってる
そんな意味も含めて、今一番オモシロイのは子供だね

精神が柔軟な分だけ、社会の空気を察知する本能が、まんま出てるっていうか
『社会を映すリトマス試験紙』だなと思う」とおっしゃいつつ

「だけど、もちろん子供の教育っていう部分では
『ガキはガキなんだ』っていう風にハッキリね
教えないで甘やかしちゃうから良くないわけ
子供に対して平等な扱い方をするのは良いのよ
一人の人権、持ってるんだからさあ

でも、そのことと『大人』と『子供』の区別を
ゴッチャにしてる大人たちが多いんだよ
子供っていうのは、いわゆる『社会の習慣やワク』を知らない分だけ勝手でもあるからさ
差別とは違う区別、これはハッキリしていかんとね」と話されてました

今は少子化が進み、ご両親はもちろん、祖父母にあたる皆さんも
一人のお子さんに注がれる愛情が厚く深くなっておられる一方で
「子供お断り社会」の壁も高くなっているみたいで(汗)

昔から、大人が落ち着いて楽しむ場所…
レストランやバー、美術館や観劇、甲斐バンドのライブ(笑)…などに
子供を連れて来るのは如何なものか?という「定番」の苦情はあるけど

今や「公園で遊ぶ子供の声がうるさい」と学校に通報する方や
保育園の立地に反対する住民の方がおられたり
バスの中で「泣き声が他の乗客の迷惑になるから」と
運転士さんから下車するよう言われたり…と
子供を社会から排除しようしているとしか思えない状況になってるらしい(汗)

まあ、ボクも電車の中で走り回ったり
つり革や手すりにブラ下がって遊んだりする子供に
イラッとすることもなくはないですが
その気持ちの矛先は、当の子供たちではなく
保護者の方や引率の先生の態度に向いています

ボクの子供の頃のように、見知らぬ大人が注意する…どころか
子供に声をかけることすら憚れる時代だからこそ
保護者の方には、チャンと叱って欲しいと思うんだけど
おしゃべりやスマホに夢中で、周囲の空気が読めてないのを見ると
「ざけんなよ!」と心で罵倒してしまったりして…(汗)

でも「泣いている子供の横でスマホを触っている親の中には
駅のトイレやエレベーターの位置を確認している人もいる」と聞いて
「あ、ごめんなさい!」と思いつつ
「親に『申し訳なさそうにしている顔』を求め」てしまいます(汗)

これは、子供連れの方に限らず
優先座席に座ることや席を譲られるのが
「当然」といった態度の方を見た時にも感じるんだけど…
どうも、心の狭い人間でスミマセン!(苦笑)

余談ですが…去年、奥さんがヒップを負傷した際
階段の昇降が何より辛かったらしいんだけど
勤務先では「2UP・3DOWN」が推奨されているため
「見た目」に負傷の様子(包帯や松葉杖など)が表れてないと
エレベーターが利用しにくかったようで
「妊婦さん用みたいなバッチが欲しい!」と申しておりました(笑)

優先座席に座っておられる「見た目」健康そうな方も
身体のご不調を抱えていらっしゃるのかも知れません

そうそう!先日、ついに奥さんは「こちら座って下さい」と
「譲られデビュー(笑)」を果たしたんですが
この突然の申し出に「何歳に見えたんだろう?」
「そんなに疲れた顔してたのかなあ?」と落ち込み…(苦笑)

もっとも奥さんは、その朝、前夜からの冷え込みで
玄関前が凍っていたのに気づかず
朝刊を取り出そうとして足を滑らせ、郵便受けにハグしたために(汗)
左胸を強打した後、倒れる際に左ひざも打ちつけ
しばらくは息をすることも出来ないくらいのダメージを受けていたんで

…崩れ落ちるように座らせて頂いたものの
あまりの衝撃に(苦笑)座る時にも、下車する際にも
席を譲って下さった若い女性にお礼を言うのを忘れていたらしく(汗)
次はチャンと「ありがとうございます」って言わないと…と猛省中
…って、ボクもいつか来るべき「デビュー」に向けて
心の準備をしておかないと…(苦笑)

それはさておき、ママさん達(元ママさん達も含めて)のご意見としては…
「赤ちゃんをレストランに連れて行ったり
満員電車にベビーカーで乗ったりすることは遠慮している」とか
「子供お断りの場があって当然
子育てしていたら、そういう所に連れて行きたいとも思わない」とか

「美術館やコンサートなど、子供の状態によっては
途中退館することも念頭に置いて来て欲しい
『親にも楽しむ権利がある』という声もあるが
それは周りに配慮した上で言えること」
…といった「親に問題あり」派の方がいらしたり

「泣いていい」マークのあるお店や
JR東海の子連れ専用車両「ファミリー車両」を利用
…といっても、後者は、夏休みや年末年始などの繁忙期に限られるため
普段は、授乳や体調不良の際に利用できる多目的室がある
東海道新幹線の11号車と、その隣の12号車を選ばれるなど

「ある程度の住み分けは必要」と
お考えになっている方も少なくないのかなあ
ならば、逆に「子供お断り」の方は
ファミレス同様、お避けになった方が良いんじゃないかと…?
実際に「子供の声が気になるので
公園や保育園などに近い所には住まない」とのご意見もありました

また「子供は泣くのが仕事」「子供たちの通学風景を見ると元気になる」
「『大人の世界』で、どう過ごすか?というマナーを
幼い頃から少しずつ体験して身につけることも必要」とおっしゃる方もおられ
「子供お断り」一辺倒ではないようですが

ただひとつ、前述の「バスの運転士さん」にしろ
苦情を受けた学校側や公園の管理側にしろ
いきなり「レッドカード」を出すというのは
どうも「先に謝る」体質の成せる業のような気が…?

いくら苦情があったからって
「先生が『公園でサッカーは止めて』と言った」とか
いきなり、公園の入口に「球技禁止」の看板を設置するとか
「文句言ったもん勝ち」みたいになってるし…

大正大学の白土教授は…
公園での禁止事項を書いた看板や注意書きが乱立するのは
そういう公園が住宅地にあって狭いという都市部ならではの事情が大きく

「近隣住民からの苦情を受け、自治体の公園担当が敏感に対応していることや
騒がしいと感じても子供や親に直接注意しないという住民同士の関係の希薄さ
また、子供が騒がしいと感じる、子供の声への抵抗力がない
単身者や昔に子育てを終えた高齢者が増えていること」を挙げられ

「苦情を言う人も、孫や知り合いの子供の声なら許せるはず
お互い様の精神がもっとあっていい
自治体は看板を立てるのではなく
住民同士の交流に力を入れるべきではないか」と指摘なさってますが

「苦情の内容」そのものよりも「苦情を言うこと」に
重点を置いてるんじゃないか?と思える方が増えているみたいで(汗)

先日の「すべらない話」で千原ジュニアさんが話されていたように
はとバスツアーでの「注意事項」のアナウンスの長さ
…全て言い終わった時には「埼玉に入ってた(笑)」…は
おそらく?クレームに対応するため、もしくはクレームを未然に防ぐため
どんどん項目が増えて行った結果でしょう(苦笑)

「背もたれを倒す時には、後ろの方に一声かけてから」といった注意は
どのバス会社の音声テープでも流れるくらいだから、ともかくとして
「ドリンクホルダーにペットボトルは入りません」やら
「ペットボトルを逆さに入れる際に
キャップをしっかりお閉めにならないと中身がこぼれてしまいます」やら

子供に言い聞かせるみたいな注意をされたら
「バカにしてるのか?」と、それがクレームになるんじゃないかと…?(笑)

奥さんも東京ドームシティでの甲斐バンドライブ参戦の時に
それまで聞いたことがないほど長いアナウンスを経験して
「アホみたいなクレームがあったのかなあ?」と呆れつつ
「それより運転に集中して!」と思ったんだとか…(苦笑)

余談ですが…バスだけでなく、飛行機や新幹線でも
座席の倒し方を巡ってトラブルが多発しているらしく
「頼んでも戻してくれない」「急に倒されてスマホが壊れた」などの理由で
乗客同士の暴力事件も起きている中

鹿児島交通のバス運転士さんが
「後ろの方が気になって、席を倒しにくいってことありますよね
後腐れのないよう、今一斉に倒しましょうか?はいドーン!」とアナウンス
もちろん、乗務マニュアルに書かれていた訳じゃなく

「倒す倒さないで揉めると
終点の福岡まで6時間ずっと雰囲気が重くなるので
声かけ役を一手に引き受けようと考えました」と運転士さん

イギリスには、座席倒しトラブルの多さに手を焼き
全席を倒せないように固定した航空会社もあるそうだけど(苦笑)
乗る側の快適さを始め、費用要らずな上に、旅の気分が良くなると
この運転士さんの対応に称賛の声が上がったらしい

でも…「座席を倒すと眠れない」奥さん
この運転士さんに対して、大いに言いたいことがあるみたいです(苦笑)
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「あなたなら、どうする?」その3

2018-01-29 12:36:00 | 日記
本谷有希子さんのコラムに…
「募金箱にどんな気持ちで募金していいか、未だに判らない
外国の貧しい方々に向けて…だとか
皆あの瞬間どんなことを考えているのだろう

どんなに本人が邪な気持ちで働いたとしても、善行は善行である
それでも、私はどこか後ろめたいのである
同じ人間に同情とか憐れみを感じる自分が
とても不遜で恥ずかしいと思ってしまう

それに『ありがとうございまーす』と感謝なんかされると非常に気まずい
私はまるで悪事を働いたような気分になる
自分が気持ち良くなりたいがために、そうしているだけなことが
よく判っているからだ
いっそ『親切する気持ち良さを売ります』と募金箱に書いてくれれば
後ろめたさも薄れるのに…

もしくは、あの瞬間の疚しさは
同じ人間として自分の方が憐れな存在なのではないか
…という心の声なのかも知れない
だとしたら、私は一生堂々と募金など出来ない
こそこそと逃げるように去るのが
私の正しい募金の仕方のような気がする」と記されていて

決して悪いことをしている訳じゃないけど
「恵まれない」とか「気の毒」とか「可哀想」という言葉には
上から目線の差別的ニュアンスが含まれているし
「あ、それ判るなあ…」と思ってしまいました(汗)

以前に甲斐さんは「街頭でやってる募金活動って
ホントにそのために使われてるのか?という部分も含めて
あまり気分いいもんじゃない」とおっしゃっていたそうで

甲斐バンド解散後に「これまでバンドに執着して来たということがあるから
外部との交流とか、やり取りを通じて得た、その部分の刺激を
自分に生かして行くという風に決意していた」とはいえ

ジャパンエイド参加を決められたのも
「例えば、食べ物を送ったけど届かない、武器に変わっちゃった
倉庫で腐って眠ってる…っていう風に
『ライブエイド』に限界を感じた部分がみんなあったと思うのね
だから、結局届かないんだったら
そこの土地に根付く何かを作らなイカン…と思うわけ

アフリカのアーティストのトゥレ・クンダは
『奴らに物をやるから、奴らは働かなくなっちゃったんだ』って言って
エイド関係、いわゆるチャリティ関係には参加してない
こんな限界がボロボロ出て来てる

やっぱり『エッジよりボトム』これなんだな
リズムセクションだってそうでしょ?
低域のドラム、ベースがチャンと出来てないと
流麗なメロディだって輝いて来ない
この基本を根付かせんと
うわべだけチャラチャラ問題意識かかげてみたってダメなんだよ」と話され

「『パン』を送るんじゃなくて
『パンを作る工場』を建てるための資金を集める」
…との主旨に賛同なさったためみたいです

もちろん「ピーター・ガブリエルから直接コンタクトがあって
要請されたっていうことも、すごい光栄だったし
それまで、国際的イベントが東京で開かれたことがなかったと…
それを東京でやることにも意味がある

実はピーターと出演順を決めることから始まってるんだけど
そういうミュージシャン意識優先のイベントだったから」
といった様々な理由もおありだったようだけど
その募金本来の目的通りに、間違いなく使用されるチャリティでないと
納得なさらなかったでしょうね?

かつてのインタビューで、甲斐さんがご自身で触れておられるように
「子供の頃、家が貧しかったから
『ハングリー精神があるんですね』って言われるけど、それは違う

よくさ…『貧しさを乗り越えて明るく生きる』なんて言うだろ?
あれは嘘だね。きれいごとだよ
何も知らない子供にとってもは、経済的な貧しさは
必ず精神的な貧しさになるんだ

まして、周りのみんなが貧乏なら、まだ救われるんだろうけど
ちょうど高度成長時代の真っ盛りで
みんなの暮らしが、どんどん良くなって行って、俺んちだけが貧乏だからさ」

…と、当時のご家庭の事情を察して
「担任の先生が、1枚の紙をくれるわけ
鉛筆とかノートとか品物の名前が書いてあって
欲しいものに丸をつけろって言うの
その時は、家が生活保護を受けてるって知らなかったんだけど

その鉛筆やノートを貰いながらも
子供心にナンか割り切れないものを感じた
あれは気持ちいいもんじゃないよ、絶対」とおっしゃっているのは
たぶん「施しを受けている」という風に感じられたからじゃないかと…?

だからこそ「何もしないで」寄付だけが貰えるシステムは
「気持ち良くない」と思っておられるのかも知れません
おそらく、本谷さんやボクが募金に感じる後ろめたさみたいなものも
同質の感覚なのかなあと…

でも「本当に恥ずかしかったから、あまり話したくない」という時期も含め
「俺はここに生まれて育った」という
ご自身の「原点を忘れたくない」との姿勢が素晴らしいと思います
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「あなたなら、どうする?」その2

2018-01-28 19:25:00 | 日記
以前に…奥さんは、自分がまだ横断歩道の少し手前にいるのにも関わらず
車が止まって待ってくれていると
夏の暑い時期や重い荷物を持っている時でも
少し小走りで渡らないといけないので
「イヤイヤ、さっさと通り過ぎてくれていいから…(苦笑)」と思ってしまうこと

でも、それが、たまたま甲斐さんがお乗りになった車だった時には
「一瞬『えー、この暑いのに走れってか?…』と思った顔を
甲斐さんに見られてないかなあ…?」と心配になったらしい(笑)
…といったことを書かせて頂いたんですが

「横断歩道、止まらない?」という特集に載っていた
JAFの「交通マナー」に関するアンケートによると
「信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているのに
一時停止しない車が多い?」との質問に
「とても思う」が、43.7%、「やや思う」が、42.5%と
実に85%以上の方が「止まってくれない」と感じておられるみたいで

「横断歩道の手前で待っていても止まってくれる車はいない」
「あえて少し横断歩道に2〜3歩踏み出してはじめて止まる車がほとんど」
「渡ろうとしたらクラクションを鳴らされた」

「片側一車線の道路を半分近くまで進んでも
車は反対車線にはみ出して、そのままのスピードでよけて行った」など
奥さんビックリの回答ばかり…

一方、ドライバー側のご意見はというと…
「一時停止しなければいけないことを知っているか?」との質問には
「知っており、行動に移している」が、70.7%
「知っているが、行動に移せていない」が、27.8%
「『自分は一時停止しているけれど
全体的にはルールが守られていない』と感じているドライバーが多い」らしい

一時停止しない(できない)理由としては
「自分が停止しても対向車が停止せず危険だから」
「後続車がなく(自車が)通り過ぎれば、歩行者がゆっくり渡れるから」
「歩行者が渡るかどうか判らない」
「止まると後続車にクラクションなどで煽られたり
追突されそうになる、又は追突されたことがある」

「1人に譲ると、横断している間にまた1人、続いてまた1人と
待たなければならない」
「渋滞が起きるなど交通の流れを乱したくない」
「歩行者から譲られることがある」
「面倒」「横断歩道があることが判りにくい」…などなど
ボクも運転している時に「あるある!」と思う理由がいっぱい(苦笑)

少数派のご意見として、奥さんと同じく
「なんとなく駆け足や早足になりがちなのがイヤ」という方もおられれば
逆に「車が待ってくれているのに歩いて渡る人がいて
見てるこっちが申し訳ない気持ちになる」とおっしゃる方
また「手を上げていれば車は止まる
ただ立っているだけという歩行者の方がワガママだと思う」とのご意見も…(苦笑)

名城大学准教授のマーク・リバックさんは…
「私の母国イギリスやオーストラリアでは、車は必ず止まる
日本の道路交通法でも歩行者優先で、車の停止が定められているが
歩行者と車の間には、日本人独特の『あうんの呼吸』があって
その中で、いつ渡るかを決めているようだ

ただ、来日する外国人は『日本人は親切で礼儀正しい』
『法律を守る意識が高い』と信じているので
車が止まると思い込み、事故に遭う人が出かねない

2020年には東京五輪開催を控え
『交通の流れを妨げないよう、場の状況を読む』という
日本の運転習慣をよく知らない外国人に対しては
例えば『車優先にしてしまう』といった大胆なルール変更も必要かも知れない」と指摘なさっています

もっとも、イギリス在住の日本研究者の方によれば
「イギリスほどドライバーのマナーが悪い国は他に数少ない」そうだけど(苦笑)
ベルリン特派員の方の記事に…「ドイツでは、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいれば
必ずと言っていいほど車は止まる
車だけではない。車道の端を走る自転車も然り
この国では、車も自転車も車両として
厳密にルールを守っている」…と記され

更に「坂道の途中にある横断歩道を渡ろうとして、自転車を止めてしまい
『せっせと上って来たのに申し訳ない』と思って頭を下げてしまうが
向こうにとっては、これが当たり前だ
私は多分、変な外国人だと思われているだろう

私自身も、日本にいた時と同じ感覚で
自転車に乗ってはいけないと気をつけている
というのも、うっかり一方通行を逆走し
大目玉を食らったことがあるからだ

歩行者もルールを守らないと痛い目にあう
大通りなどで歩道に併設されている自転車専用道に足を踏み入れようものなら
背後を自転車から、ベルの乱打と罵声を浴びることになる

『もう少し、おおらかでもいいじゃない』とボヤキたくもなるが
安心して横断歩道を渡れるなら仕方ないか
ルール厳守は、この国の文化だと感じる」とおっしゃっていて
確かに、そんな文化の国から来日されると
日本の横断歩道は危険かも知れませんね(汗)

ボクも、かつてよく耳にした交通標語
「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く」を胸にハンドルを握ろうかと思います

余談ですが…還暦を過ぎると、運転免許の更新も
「あと何回かなあ…?」などと考え始めるようになり(苦笑)
仕事をするためには必要不可欠だけど
それ以外の日常生活では車がなくても、さほど不便を感じることはないし

人様にご迷惑をおかけする前に返納した方がいい…と思いつつ
自分で自分に引導を渡すのが、なんともやるせなくて
ナカナカ決心がつきません(苦笑)
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「あなたなら、どうする?」その1

2018-01-27 13:49:00 | 日記
「コレとコレ、どっちにしようか?」という判断なら
まあ、最後には、好き嫌いで決めちゃったりするんだけど
「どうするのがいいんだろう?」って場合
一応…というか、ベストアンサーではないにしろ
とりあえず「今のところはこうしてる」という自分なりの答えはありつつ…

あっ!この件に関して、奥さんの答えは「甲斐さんならこうする」
もしくは「こうするんじゃない?」を基準にしているため(笑)
純粋に客観的な視点とは言えないので…
「皆さんはどうなさっているのかなあ?」と思うことをいくつか書かせて下さいね

まずは、以前にご紹介した「目玉焼きを人前で食べる件」とよく似た
…って、軽くおさらいしますと、伊丹十三さんが、ご自身の著書に…
人と一緒にホテルのモーニングサービスで目玉焼きを食べる際

先に黄身を潰し、白身やパンなどで黄身をすくって食べるか?
黄身だけを残し、最後に一口で食べるか?
又は、映画「家族ゲーム」で披露された「黄身をチューチュー(笑)」するか?

でも、そのいずれも人前で行うには、あまり美しくない行為だから
一番良いのは、それぞれの方法を実演しながら
「あなたはどう食べますか?」と訊ねて煙に巻き(笑)
その間に食べ終えてしまうこと(笑)…と記されているんですが

作家の村田沙耶香さんは、レストランでの待ち合わせのたびに
ご自分で予約なさった時はともかく、どなたかに予約を入れて頂いた場合
「あの、7時から山田で予約している…村田です」と名乗ってしまわれるらしく(笑)

「『村田です』という情報は
お店の人にとって、どうでもいいと判っているので
ナンとか名乗らないように頑張ってみるのだが
そうすると『私は山田の名前で予約をしている者です』と
テレビドラマの中の武士の『名乗るほどの者ではない』というような
何だか持って回った言い回しになってしまう

色々考えた結果、今は『あの、7時から山田で予約している…』の
『…』の部分で、店員さんが『ああ、はい、こちらへどうぞ』と
案内をしてくれるのを待つ、という方法に落ち着いているが
失礼な気がして心苦しい
あまりスマートではない気がする」とおっしゃっていて

それまで「武士」派だった(笑)ボクは
逆に迷い始めてしまった次第…(苦笑)
村田さんと同じように「何かいい方法はないかと
ドアの前で逡巡してしまう日々」です(苦笑)

続いても「古い携帯を捨てることができない」という村田さんのコラムから…
初めてお買いになったPHSから「全部大切にとっておいてある
これらの携帯の中には、大切なメールや画像が
大量に保存されている…のではないかと思う

何だか曖昧なのは、ほとんど内容を覚えていないからだ
それでも、おそらく当時の自分にとって宝物だった言葉や画像が
入っているに違いない、という根拠のない思いから
捨てることが出来ないのである

たまに中身が見たくてしょうがなくなることがある
充電コードも捨てていない筈なのだが
何かのコードと一緒になって、謎の袋に入っているので
探し当てて再び中身を見ることは、ほぼ不可能に思える

いつか見てみたいような、黒歴史に悶絶することになる気がして怖いような気持ちで
たまに取り出して眺めている」と記されてますが
我が家にも歴代の携帯がゴロゴロ眠っております(苦笑)
もっとも、奥さんはスマホに引き継げなかった
甲斐さん関係のメールや画像を時々眺めてるみたいだけど…(笑)

機種変更の時に、古い方をどうするか?訊ねられて
迷わず破棄を選択することが出来ず…
というより「破棄」という選択肢がなかったというか…(苦笑)
まあ、改めて中身を見ることはなくても
端末自体にだって、思い出のキズ(笑)とか
付けっぱなしのストラップとか、愛着があったりするし…

と、思っていたら…「終活デジタルセミナー」という記事に書かれていた
「パソコンやスマホを残して死ねますか?」との言葉にドキッ!(汗)

「デジタル機器には個人情報も多く
誰かに気軽に頼めるものではない」
でも、ネットバンクやツイッターなどのアカウント削除支援に12,500円
パスワードロックの解除に20,000円…といった費用がかかったりと
「持ち主が何の準備もしていないと遺族はものすごく大変」らしい(汗)

ただ、仕事関係の資料や、株・FXなどのお金が絡む取引は
ちゃんと伝えるようにしなくてはならないものの
家族にも知られたくないデータの方が気になって(苦笑)
なかなか書面にしておくことが出来ないのが現状なんだとか…

まあ、ボクもその内に…と、つい放りっぱなしにして来たけど
書き残しておくべきことは、チャンと書いておかないとなあ…と思いつつ

「知られたくないデータは家族が関心を持たなさそうな名前のフォルダに入れておき
必要なデータだけを取り出して貰った後、データ復旧が出来ないよう
機器自体を破壊処理して貰うように頼んでおくこと」…なんて言われても
残しておこうとする家族がゴマンと存在することは
「文豪の恋文発見!」やら「破棄されたはずの幻の作品見つかる!」やら
枚挙に暇がございません…(苦笑)

それ自体に歴史的価値のあるものなら、いざ知らず
こんな一市民の「知られたくないデータ」なんて
今すぐ自分の手で処分した方が良いですねぇ…(苦笑)

そういえば…甲斐さんは、ご自宅から救急搬送される際に
会社のこととか、お金のこととか、大切なことは全て、その場で書き記すよう
ご家族に指示なさったそうですが

「もうダメかも知れない…」との思いが成せる業とはいえ
「もうダメ…」と覚悟を決められるくらい
痛みなり何なりがおありだったんでしょうし
無事に退院された後、いの一番に書面を起こされたんじゃないかと…?

余談ですが…「批評の対象にならなかったニッチな事象に光を当て続けている
写真家で編集者」の都築響一さんの著書「捨てられないTシャツ」には

「部屋着として愛用し続けている草野球チームのロゴT
元カノとミラノで購入したタンクトップ…」などの写真と
そのTシャツにまつわる思い出が収められていて
「たかがTシャツ、されどTシャツ」だよなあ…と遠い目をしてしまいました
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