ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

秋~冬の連ドラ3

2020-02-29 14:15:00 | 日記
さて、そろそろ冬の連ドラに移りたいと思いますが
前回のセイヤングで、甲斐さんが「『トップナイフ』もさして観てないし…」とおっしゃった時
松藤さんが「病院ドラマ多すぎますからね(笑)」と返されていた通り
今クールは「病院モノ」が4本+α連立しております(笑)
とはいえ、病院が舞台ということ以外は、それぞれ方向性が違っているので
「デジャヴ」に悩まされることはアリマセンけど…(笑)

中でも「恋はつづくよどこまでも」は、奥さん久々のドハマリで(笑)
「カルテット」以来のDVD購入も既に視野に入ってるようです(笑)
もっとも最初は「ドタバタ・ラブコメディだろう」と軽い気持ちで観始めたみたいで
「まさかこれほど火曜日の夜が待ち遠しくなるとは…!?」と戸惑い気味(笑)

ボクにとっては、そのまんま「ドタバタ・ラブコメディ」なんだけど(笑)
佐藤健さん演じる「魔王(笑)」こと天堂先生の一挙手一投足にキャイキャイ言ってる奥さんと
放送中から次々と投稿される「天堂担(当)」の皆さんのツイートを眺めるのが超楽しいです(笑)
そういえば「カルテット」もこの火曜10時の枠だったし
放送終了後にトレンドを席巻するのもよく似ているなあと…(笑)

あっ!ただ、奥さんは佐藤健さんの熱烈なファンという訳じゃなく
これまで何本かの佐藤さんの出演作を拝見して「良い役者さんだな」とは思っていたものの
「恋つづ」がなければ夜も日も明けぬ(笑)っていうほど熱を上げているのは
「天堂先生を演じておられる佐藤健さん」であって
ひとえに、そのドSな「魔王」ぶりにキュンキュンしているらしく(笑)
自他とも認めるM体質の奥さんがハマるのは必定なんじゃないかと…(笑)

「天堂担」の皆さんの中にも「ツンデレ」ぶりにときめいておられる方が少なくなく
上白石萌音さん演じる新人看護師「勇者(笑)」がドジるたび
「治療の邪魔だ!バカ!」だの「このやっかい岩石が!」だのと罵詈雑言を浴びせる魔王が
勇者のあどけなさに思わず頬を弛めただけで「魔王が笑った!」がトレンド入り(笑)
でも、これって、甲斐さんを強面だと思っておられる方に、フツーに挨拶なさるだけで
「良い人だと思われる(笑)」というのと同じ心理ですよね?(笑)

また、勇者がストーカーに襲われるのを助けたのはいいけれど
建築資材が崩れ落ち、あわやの瞬間に自分を庇って負傷した勇者が、救急搬送中に意識を失い
「これを乗り切ったら、キスでもデートでもしてやるから!」と悲痛に叫んだものの
実際は、おでこを数針縫うだけのケガに過ぎず、意識喪失は単なる寝落ちだったと判明(笑)

「…ったく」と怒りと安堵がない交ぜになっているトコへ
おでこに絆創膏を貼った(笑)勇者から「言いましたよね?」と詰め寄られ
「言ってない!」とシラを切って足早に歩き去ったかと思ったら
Uターンか~ら~の、いきなりのキス&
「これは治療だ」という照れ隠し?の一言に
「私も治療された~い!」とネット騒然(笑)

その「治療」に戸惑う勇者が「明日から仕事なんてとても無理です!」と訴えると
「だったら…つきあってやる!彼氏になってやる!」宣言(笑)
めでたく「彼女就任」を喜ぶ勇者に
「病院では必要以上に俺に話しかけるな!あと俺を見てニヤニヤするな」
「それから、職場では誰にも言うなよ!仕事がやりづらくなる」と箝口令を敷いたくせに

看護師たちの翌月のシフトを決める場面で
「特に希望はありません、どこでも入ります」と言う勇者に
主任が「じゃあ、8日の日曜、出てくれる?」と決めかけた途端
突然現れた魔王が「主任、その日はダメです!この日は空けといて下さい」と告げ
「えっ!?何かあります?この日…」と訊ねる主任に
「一緒にメシ食います」と答え、勇者を見る魔王(笑)

「はい!?」「メシ?」「ナンで勇者が…?」と看護師たちがキョトンとする中
勇者に近づき、その頭に手を置いて「俺の彼女だから」と自ら情報解禁(笑)
この時の奥さんの身悶えぶり(笑)を撮っておかなかったことは、ボクの一生の不覚です(笑)

ただ、その直後、魔王の亡くなった恋人の妹で
見た目も瓜二つの心臓外科医・若林先生が登場
自分と「メシ食います」の日に、大阪のセミナーに出席することになった魔王と1泊で同行すると知り
こっそり跡をつけるも、ハナからお見通しの魔王(笑)

たこ焼きデートの後、ホテルに向かうと、魔王のお姉さんの粋な計らいで(笑)
ダブルルームが用意されていて…といっても
勇者がお風呂から上がると魔王はもう眠っており
その寝顔にキスしようとして止めた勇者が、ベッドに横たわると、狸寝入りから目覚めた魔王(笑)

勇者を見ると、すでに寝息を立てていて(笑)
クスッと笑みを漏らし、勇者の寝顔にキスしたトコで
「勇者!起きろ~!」と奥さん(笑)
「天堂担」の皆さんも「天堂先生の横顔はホントに美しい!」やら
「あの顎のラインがたまらない!」「キスする時の首の角度ヤバイ!」とザワつき方がハンパなく…(笑)

そして、先日の第7話は「ツンデレ」の「デレ」が多め(笑)の「神回」で奥さん絶賛リピート中(笑)
若林先生が、亡き姉と同じく仕事の上で魔王と息ぴったりな様子を目の当たりにし
更に、魔王に「あなたのことが好きになりました」と告るのを聞いてしまい
「私と先生じゃ釣り合わない…」と凹む勇者に

「今さら何言ってんだ?俺とお前が釣り合わないことなんて、100万年前から判ってる」
…と冷たく告げる言葉とは裏腹に、顎クイ~の壁ドン~の噛みつきキス(笑)
番組開始わずか4分の衝撃シーンに(笑)
「循環器内科医なのに心臓に悪い!」「殺しにかかってるよね」とか(笑)
「みんな生きてる?」「この番組、コロナより致死率高いよ」とザワつきまくり(笑)
その後の「俺の知らないところで泣くな」という魔王の囁きを聞き逃された方も…(笑)

もっとも奥さんは、その瞬間に魔王のお姉さんが帰宅し
慌てて勇者から離れ、咳ばらいをする天堂先生に萌え~♪(笑)
更に、お姉さんが勇者に「2人で行ってきなよ」と遊園地のチケットをプレゼントするのを見て
「そんなヒマはないぞ!」やら「待て!まだ誰も行くとは行ってない!」と抵抗する魔王に萌え~♪(笑)

その遊園地デートのロケは東京ドームシティで行われたらしく
「貸し切ったの?」「今度の休みに行って来る!」という反応があり(笑)
奥さんも今度上京したら行くんだろうな(笑)と思っていたトコへ
「天堂先生、その席、1ヶ月前に私が暖めておきました!」とのツイートを発見し爆笑(笑)

ソフトクリームを鼻に付け気づかずにいる勇者に
「お前、それ、俺は取らないからな」と言いながら、そっと指で拭ってやると
今度は、わざと口の端にソフトクリームを付ける勇者(笑)
呆れたような表情をしつつも、期待通りにキスして取ってあげる魔王に(笑)

「今日、何回キスするんだ!?心臓が持たない!」とか「舐めた?舐めた?」とか(笑)
「あんな可愛い顔で見つめられたら、舐めちゃうよね~!」
…などとネットが騒然としているのを見て
「フツー、あんなあざといことするコ、同性に嫌われるよ(笑)」と奥さん

言われてみれば、この勇者ちゃん役を他の若くて可愛い女優さん
たとえそれが女性からの好感度の高い方だとしても…が務められていたら
ネガティブなツイートが激増しそうなシーンではあるし
上白石さんの自然な可愛さが絶妙なんだなあと…

そんな勇者ちゃんの恋路を応援するために「シュークリーム作戦」という
魔王にヤキモチを妬かせる役を買って出ていた来生先生も
ホントに勇者ちゃんを好きになってしまったし
この第7話から入院患者として登場した大手通販会社の御曹司も
VIP権限を行使して、勇者を自分の専属看護師に任命
つまらない用件で勇者を呼びつけたり、ことあるごとに魔王を挑発したり…

その御曹司の緊急手術のあと、風邪でダウンした魔王の看病に駆けつけた勇者に
「変なガキに好かれやがって!ナンだ?専属って…とても気に食わない!以上!」
…と告げるシーンでは「今、天堂先生の嫉妬いただきました!
こんなん、なんぼあってもいい」とタイムリーな呟きが登場(笑)

「先生、それって…もしかして嫉妬?」と喜ぶ勇者に「もういい、帰れ!」と突き放し
勇者が「これは治療です(笑)」キスをすると
「風邪うつるだろ、バカ…もう寝る、帰れ」と言いつつ、その手は勇者の手を握っていて(笑)
「はぁ~、しんどい」やら(笑)「えっぐ!えっぐ!今回えっぐ!」やら(笑)
「今回も無事に死にました」やら(笑)「まじヤバ爆イケ散らかしてる!」やら(笑)
もう、絶賛してるのか貶してるのか判断できないようなツイート多数(笑)

次回は、御曹司の陰謀で?2人が離ればなれになるやも知れないとあって
「天堂担」の皆さんは気が気じゃないご様子ですが(笑)
奥さんは、勇者に告ってフラレた来生先生が「俺、結構モテるんだよ
天堂と来生って言えば、循環器内科のブラピとディカプリオって言われてんだよ」

…と自分の告白を断ったことで、気まずくならないよう気づかって話すシーンで
「どっちがどっちですか?」という質問には答えなかったのが
別のシーンで、魔王に向かって「クールで無口で、カッコいいな!ディカプリオ!」と声をかけ
「ええ~っ!?天堂先生がブラピでしょ!」とツッコミ(笑)
放送終了後も「ディカプリオじゃないよねぇ」とこだわっておりました(笑)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋~冬の連ドラ2

2020-02-28 14:03:00 | 日記
甲斐さんが触れておられた「あなたの番です」は、1クール目の3話辺りで挫折したため
2クール目ももちろんアンタッチャブルだった我が家(笑)
去年、あれほどブームになったにも関わらず、全く話について行けず(苦笑)
この感じ「家政婦のミタ」の時と同じだなあと…(笑)

もっとも、その「あな番」のあとを受けて
しかも、あの「3年A組」の脚本家&スタッフが手がけたなどと鳴り物入りで始まった
「ニッポンノワール」も2~3回でリタイアしてしまったけど
こちらは「置いてきぼり」感に悩まされることがありませんでした(苦笑)

「ノワール」と冠したからには「黒い」登場人物を揃えて
「ブラック」な展開で楽しませてくれるんだろう…という期待が外れた訳ではないとはいえ
我が家の「ノワール好き(笑)」によれば、元祖ノワールのフランス映画みたいな
虚無感や退廃的な色合いが全く感じられなかったらしく
「ノワール」という看板がハードルを上げ、かえってアダになったような気が…(苦笑)

それはともかく…秋のドラマは「桑野さん」や「霧山くん」に限らず
ユニークなキャラクターの主人公が多くて
例えば「同期のサクラ」は、歩きスマホをしている人に
「危険なので、止めて頂けると助かります」と注意をするなど
フツーは思ってても言えないよねってことをどストレートに物申す(笑)
マイペースで忖度を知らない「建造物フェチ」

毎週毎週、同期の仲間の悩みやトラブルを解決する一方で、社内での立場はどんどん悪くなり
自分の生まれた島に橋を架けたいという夢を叶えるために大手ゼネコンに就職したのに
設計や建築とは程遠い人事部やら、子会社に出向やら、果ては解雇処分になるやらで
「正直者がバカをみる」の典型のようなサクラさん(苦笑)

でも、ある日突然、本社から出向先に連絡があり
その故郷の島に架ける橋のことで問題が起きて、島民が不安がっているので
現地説明会で島民を説得して欲しいと頼まれたものの、安全性に問題はないというのは嘘であり
しかもそれを公にすると今後一切、橋の建設は不可能になると脅され
悩んだ末に島民に真実を告げるシーンは、今思い出しても涙腺がヤバいっす(苦笑)

更に、その直後、東京で一人暮らしを始めた孫の悩みを聞いてやり
励ましのファックスを送り続けていたおじいちゃんが、孫の同期のメンバーに
余命短い自分に代わって孫をよろしく頼むと伝えて亡くなってしまい
この脚本家はドSだな!血も涙もないな!と憤慨したような気が…(笑)
遊川和彦さん、ゴメンなさい…m(_ _)m

それにしても「過保護のカホコ」に続き
遊川作品主演の高畑充希さんは、安定の変人ぶりで(笑)
「すんばらしい!(笑)」女優さんですねぇ♪

続いての「変人さん」は「俺の話は長い」で
パラサイトニートを演じられた生田斗真さん(笑)
夢いっぱいで開業した「こだわりのコーヒー店」が、わずか9ヶ月で潰れて以来
喫茶店を営む母親に寄生してグータラな日々を送っているわりに
肩身の狭さなどは微塵もなく(笑)あー言えばこー言う「屁理屈の天才」(笑)

ある意味、共依存とも言える母と息子の二人暮らしの家に
姉の一家が、家の建て替えの間、仮住まいにやって来るというところからドラマは始まり
なんだかんだ思いながらも息子の今の状態を受け入れている母に代わって
姉が説教を始める食事シーンが定番なんですが(笑)

例えば、弟がいまだにコーヒー店で使っていた品々を置いているのを発見し
無用の長物なんだから処分しろと言うと
「姉ちゃんは、負けた高校球児に甲子園の土捨てろって言えるの?
残してたって何の役にも立たないんだから
甲子園の土なんてさっさと捨てろって言えちゃう人間なんだ!?」と返され
「誰も甲子園の話なんてしてません!」といった次第…(笑)

1時間枠に2本のストーリーという構成は
スマホの普及により、若い世代を中心に、動画サイトで短時間の動画を見る習慣が広がったことを受け
「テンポを上げ、サクサク見られるドラマ」を目指した結果らしく
30分で「ちょうどいい」くらいの(笑)どこの家庭にもありそうな悩みや日常の問題が取り上げられ
ちょっとほろ苦かったり、ポッと心が暖まったりして迎えるエンディングがクセになり(笑)
「シーズン2」絶賛希望中の1本です♪

「ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル」の天ノ教授も
「失敗が大好物」で「失敗学」という学問を究めようとするかたわら
…というか「事故」という「失敗」の原因解明をこよなく愛する変人(笑)

「失敗からは学ぶべきことが沢山ある」をモットーに
研究そっちのけで「事故調査委員会」の活動にのめり込み
寝食を忘れて検証や実験を行う過程で、毎週のように登場する天ノ教授の決めゼリフ?が
「私、失敗しちゃった!(笑)」なのは、NHK的に如何なものかと…?(笑)

「天才」と言えば、ディーン・フジオカさん演じる「シャーロック」
霧のロンドンから舞台を令和の東京に移し
「探偵」ではなく「犯罪捜査コンサルタント」として
岩田剛典さん演じる精神科医を巻き込んで(笑)難事件に挑むんだけど

本家のシャーロック・ホームズに倣い、上から目線の鼻持ちならない態度(笑)
鋭すぎる観察眼と豊富な知識で導き出した推理に基づいた言動は
その過程が見えない凡人には、不気味だったり、あまりに傍若無人に見えたり…
それでも憎めないというか、放っておけないというか
一周回って愛されキャラになるのも「変人」というラベリングのおかげかなあと…?(笑)

ただ、本家と同じく、宿敵「守谷(笑)」と相討ちで?消息不明…
というエンディングには、あまり必然性がなかったような感じが拭えず(苦笑)
「ふらっと旅に出た」くらいが良かったんじゃないかと…?

まあでも、錦織圭選手らがテレビカメラにサインなさるのを模したように
「シャーロック」と手書きするタイトルといい
全く未経験でいらしたというバイオリンを弾きながらのシンキングタイムのカメラワークといい
ボクシングの試合に絡んだ事件で披露された見事なスパーリングといい
ディーン様のカッコ良さ満載の1本でした(笑)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋~冬の連ドラ1

2020-02-26 20:20:00 | 日記
今クールのドラマも折り返し地点を過ぎ、そろそろ佳境に入ろうとしてますが
まずは、甲斐さんが「10月は寝られやしない(笑)」とおっしゃっていた(笑)
秋ドラマからサクッとおさらいしたいと思います

その甲斐さんが楽しみにしておられた1本…「まだ結婚できない男」は
前作で40歳独身だったこじらせ男子(笑)が
新シリーズとなる今作までに経過した、実際の歳月と同じく13年加齢して登場(笑)
あの女医さんとイイ感じで最終回を迎えたのにナゼ?
…っていうか、ああ、やっぱりというか(笑)こじらせぶりは相変わらず(笑)

ただ、新たなキャラクターが登場し、前作からのレギュラー陣を取り巻く環境も
月日と共に変化してはいるものの「相変わらず」過ぎて
「だったら、シーズン1の方が良かったよね」って感じ…(苦笑)

主演の阿部寛さんは…「皆さんに喜んで頂いて終わった作品なので
続編の話が出た時は『期待に応えられるのか?』と正直迷った
ファンの人は演じる側以上に、作品に思い入れがあるから」とコメントなさっていて

おそらく?それゆえに「当時ドラマに関わった人にもう一度関わって貰いたい」
…との要望を出されたらしく、ドラマの「世界観」を再び作るのはスムーズだったと思われる一方で
新たな切り口を見つけ難くなったんじゃないかと…?(苦笑)

いっそテレ朝の「相棒」や「ドクターX」「科捜研の女」みたいに
定期的なシリーズ物と化していれば、同じキャストやスタッフが関わっていても
「水戸黄門」的な安心感(笑)でもって「固定客」の支持を得られたように思います

もちろん、各シーズンごとに出演者や設定によって何かしらの変化はあるし
核となる部分やお約束はキープしつつ、視聴者を飽きさせないようにするのは
新番組をスタートさせるよりも難しいでしょうし
そのハードルをクリアして、高視聴率を叩き出すって、やっぱりスゴイですよねぇ

…で、もう1本の甲斐さんご期待のドラマ「時効警察はじめました」も12年ぶりの復活で
こちらも前作のレギュラー陣に新たなキャストが加わり
時効管理課の12年後の姿が描かれた訳ですが
新メンバーの吉岡里帆さんと磯村勇斗さんが
前作の空気感を損なうことなく、すんなり溶け込まれていたことと

過去2シリーズのメイン脚本・監督を務められた三木聡さんに加え
このドラマのファンで、また甲斐さんご贔屓のドラマ(笑)
「銀魂」「今日から俺は!!」でお馴染みの福田雄一さんを始め
このドラマ初の女性監督・大九明子さんや今泉力哉さん、森ガキ侑大さんなど
バラエティに富んだ演出陣を迎えたことで

12年間のブランクを感じさせない絶妙なコンビネーションに
新たなエッセンスが隠し味のように効いていて
よりパワーアップした「脱力系コメディミステリー(笑)」となっていたし
いつの間にか「バツイチ」という設定で復活なさった(笑)三日月(麻生久美子)さんが
またまた霧山くんとの結婚を意識する流れは健在で、オールドファンのハートを掴んで離しません(笑)

そうそう!このドラマの飄々とした感じや、ゆる~い雰囲気は
主演のオダギリジョーさんの佇まいや、舞台経験の豊富なキャストの皆さんの
アドリブ満載の掛け合いによって醸し出されているんだろうと思いきや
アドリブはおろか、セリフは一言一句台本通りらしく
撮影現場は、ナカナカの緊張感に包まれていたんだとか…

ちなみに…我が家の購読紙のラテ欄に、この2本のドラマの主人公の共通点は
「マニアックな趣味人」だと記されていて
更に、番組がスタートしたのも同じ2006年で
「芸人がマニアックな視点で趣味嗜好を語る『アメトーーク!』が
時間を拡大し、現在の放送枠になったのも、やはり2006年」らしく
この頃から「王道」だけではない「多様性」が注目され、選択肢が広がりつつあったんだなあと…

そしてもう1本、一大ブームを巻き起こした「おっさんずラブ」も新シリーズがスタート♪
ただ、前作が終了し「ロス」状態だったファンが、首を長くして待ちわびていた劇場版
「おっさんずラブ~LOVE or DEAD」は、力み過ぎたスケールアップが仇となり(苦笑)
「イヤイヤ、こんなのが観たかったんじゃない!」と、まさかの不評…(汗)

新シリーズは、原点に立ち返って?「天空不動産」ならぬ「天空ピーチエアライン」を舞台に
機長やCA、整備士の「おっさん」達(笑)が
恋に落ちたり、すれ違って切なくもがくさまを
キュンキュンたっぷり(笑)に描く…はずが
制作発表の段階で「牧くん」こと林遣都さんのお名前がないことに
ガッカリなさった方が少なくなかったみたいで(苦笑)

そのダメージ回復のためか?脚本が迷走し始め
「恋に落ちる瞬間に説得力がない」やら「感情移入が出来ない」やらの声が少なくなかったらしい(苦笑)
もっとも奥さんは、千葉雄大さん演じる副操縦士・成瀬くんの「猫っぽさ(笑)」と
戸次重幸さん演じる整備士のシノさんの、想いを内に秘めるMっぷりにヤられておりました(笑)

でも、その奥さんでさえ、アノ最終回の唐突すぎる展開にはついて行けなかったようで
「最後の最後に裏切られた気分」が拭えず…(苦笑)
まあ、確かに「いきなり黒澤キャプテン大逆転!?」はナイよなあ…(苦笑)

ボク個人は、MEGUMIさんが演じられた「男前」なキャラクターのCAさんと
「ディスパッチ」さん(笑)の含蓄あるお話(笑)が、いつも途中でカットされるのがツボでしたが(笑)
やはり、人気を博したドラマのシリーズ化は
「過去の栄光」にすがらず、また、視聴者の顔色を窺うことなく
ブレずにコンセプトを押し通す方が、好結果に繋がるんじゃないかと…?
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1917 命をかけた伝令2(ネタバレあり)

2020-02-25 14:20:00 | 日記
イギリスの「曇り空」で思い出したんですが
以前に甲斐さんが「マイ・ムービー」のコーナーで「裏切りのサーカス」を紹介された際に
ラストの「誰が裏切り者か?大体判った段階で
フリオ・イグレシアスの【ラ・メール】が、いきなりかかる!しかも、ライブ版だよ!?(笑)」

…とおっしゃっていて、実際に「裏切りのサーカス」を観てみたら
その重要なシーンの内容にも、雨が降ってどんよりと暗い映像にも全くそぐわない(笑)
【ラ・メール】のギラギラ感に思わず吹いちゃったことがあったなあと…(笑)

ただ、この「裏切りのサーカス」は、英国諜報員が主人公のスパイ映画ということで
主演のゲイリー・オールドマンを始め、イギリス人俳優が多数出演しており
この「1917」のキャストとカブってる方もチラホラ(笑)

ゲイリー・オールドマンの妻と不倫する役だったコリン・ファースは
「伝令」を任命したエリンモア将軍だし
工作員役だったマーク・ストロングは、スコフィールドをヒッチハイク(笑)してくれ
別れ際に「必ず第三者の前で、マッケンジー大佐に手紙を渡せ」とアドバイスするスミス大尉で
その「血の気が多くカッとなりやすい」マッケンジー大佐は
「シャーロック」でもお馴染みのベネディクト・カンバーバッチが務めてます(笑)

そうそう!伝令たちが、エリンモア将軍から最初に会うように指示されたY連隊のレスリー中尉は
「シャーロック」のモリアーティ教授(笑)アンドリュー・スコットだし
ブレイク上等兵の兄、ブレイク中尉役のリチャード・マッデンは
「ロケットマン」で、ジョン・リードを演じてるし
英国を舞台にした作品の常連の皆さんは、共演の機会が多いのかなあと…?(笑)

それはともかく、メンデス監督は「全編ワンカット」について…
「この物語を映画にしようと決めた時点で
2時間を『ひと続き』で見せられたら、どんなにエキサイティングだろうと考えた
それは技術的な選択であると同時に
観客に主人公たちの感情に強くコネクトさせる手段だとも思ったんだ
すべての一歩、一歩を観客も一緒に進むことで
その肉体的感覚を共有して欲しかったのさ」…と話しているんだけど

アルフレッド・ヒッチコック監督は、1948年の「ロープ」で、この「ワンカットスタイル」
…すべてワンカットで撮影された、それぞれのシーンを切れ目なく繋ぎ
まるで1つの長回しシーンのように見せる技法…を導入し
更には「映画の本編」と「実際の時間」が同時に進むという実験的な試みを行ってます

ちなみに…この「1917」では、4月6日の「伝令」任命から
翌朝の戦線突破が開始されるまでが描かれていて
奥さんは「甲斐さんのお誕生日イブから当日にかけてなんだ♪」とアガっておりました(笑)

さて、その「ワンカットのように見える映像」が、どのように撮影されたか?ですが
ボクが最初に心配した(笑)のは、手持ちカメラで伝令を追うカメラマンはともかく
その後ろに控えているであろうアシスタントやレフ板を持った照明スタッフなど
いわゆる撮影クルー全員が、360度方向転換するとしたら

甲斐さんのお嫌いな(笑)運動会の行進のごとく
外側にいる人間ほど大きく速く動かないと、カメラに映り込んでしまうだろうし
まあ、このご時世だからCGでナンとかするのかなあ?…といったことだったんだけど(笑)
照明に関しては「曇り空」が解決してくれました(笑)

メンデス監督は「ワンカットのために時間をかけてカメラの動きを考える訳だが
結果的に複雑な動きを余儀なくされる
そうすると、俳優たちを邪魔することにもなり、彼らが演技に集中できない可能性も生まれた
素晴らしい演技の瞬間があっても、カメラの技術がついて行かなかったりする、その逆も然り
映像を優先するか、人物の感情を優先するか
その判断は、常にシーソーのように揺れ動いていたね

時にはカメラが主人公たちの『主観』の役割を果たし
時には客観的に彼らを捉えなければならない
更に、主人公たちが進む風景の広さを俯瞰で撮る必要もある
そのバランスを取ることが、最も難しかったかも知れない
これらの異なるショットを編集で繋ぎ合わせ
イメージ通りの仕上がりにすることが不可能だったからね

これは大げさではなく、通常の映画の50倍くらいリハーサルに時間をかけた
私は俳優を信じて任せるタイプだから、普段はそんなにリハーサルをしない」と話しているんですが
2008年の「レボリューショナリー・ロード」に出演したレオ様は
「リハーサルの多さと順撮りにこだわるメンデス監督の演出」を賞賛したらしい(笑)

レオ様の基準では「多い」けど、監督の基準では…ってことなのか?(笑)
それとも「役者に演技指導するのではなく
リハーサルを積み重ねて作品に仕上げて行く演劇的スタイル」の名残りなのか?はさておき…

スコフィールド役のジョージ・マッケイは…
「冒頭の塹壕のセットのリハーサルでは、まずサム(・メンデス)が
脚本を手にセリフを読みながら歩いて、塹壕のラフな形を決めた
その後、ディーン(・チャールズ・チャップマン)と僕も同じことをしたよ

『セリフの間にこれだけ進むから、角はこの辺り』と印を付けるんだ
それからロジャー(・ディーキンス)とサムがカメラワークを決めて
それを踏まえて自然な動作を考えて行った」と明かし

メンデス監督も「今回は、セットを作る前からリハーサルを開始した
まず更地の状態で、俳優たちに歩きながらセリフを言って貰い
その距離に合わせて、旗などで地面に印を付ける

例えば『農場に至る果樹園で、このセリフが必要』となったら
リハーサルで距離を確認し、その長さで果樹園を作る訳だ
リハーサルを繰り返しながら、セットを徐々に完成させる感じだね…と同様の説明をしていて
ワンカット映像が、緻密な「逆算」によって支えられていたことが判明した一方で

この映画のストーリー展開を考えれば、同じセットや同じロケ地が
再びスクリーンに登場することはあり得ない訳だし
その「ワンカット」「ワンカット」にかかった手間や時間を考えると
「よくぞ最後まで撮りきってくれました!」って感謝しかないです(笑)

さて、そんな「ワンカット映像」のキーパーソンであるディーキンス撮影監督は…
「ワンカットでの撮影の技術的な難しさは、個人的な物語になりがちなことだ
客観的に登場人物を見せながら、彼らを身近に感じさせなければならない
2人を背後から追うだけの映像にはしたくなかった

だから、物語を描写する方法を模索したんだ
スケッチをしたり、絵コンテを何通りも書いて貰ったりした
どのタイミングで引き画を入れるか、どうカメラを動かせば周囲を見渡せるか
その瞬間をどう強調できるか、どうすればこれ見よがしに見えないか、などをね」
…と、ただの長回し映像に堕さないために苦心したようだし

更に「カメラや色々な要素を、俳優の演技にピッタリ合わせる必要があった
例えば、壊れた橋をスコフィールドが渡るシーンでは
カメラをワイヤーに吊るして、ジョージ(・マッケイ)と一緒に橋を渡らせた
橋を渡りきると、カメラはワイヤーを伝って降下する

カメラはジンバルという回転台の上に載っていて、ワイヤーには固定されていない
だから、撮影助手がカメラをワイヤーから降ろし
そのまま持って見張り台まで、ジョージの後ろを走ったんだ
カメラは私が車で並走して、すべて遠隔操作した…撮影助手がカメラを持ってる間もね」
…と「編集さえ出来れば(笑)」さして難しくないはずのシーンの裏話を披露してるんだけど

ブレイク役のディーン・チャールズ・チャップマンは…「無人地帯」のシーンでも
「空中のワイヤーに沿って動いていたカメラが、突然地上まで降りて僕とジョージを追う
その間は、撮影助手が手持ちして、またワイヤーに戻す
砲弾穴を降りるブレイクとスコフィールドを、滑らかに飛びながら映している
俳優が映らない無人のショットも印象深かった
とにかく美しいんだ
ロジャーという人は本当に驚異的だし熟練している」…と大絶賛

そのディーキンスが…「ワンカットでの撮影の効果は
スクリーンで観ると全編がひとつに繋がって見えることだ
観ている人を映画へと引き込む、すごいテクニックで
観ている間、ワンカットだと気づかない」ほどの「没入感」をもたらすと言っているにも関わらず
2度目の鑑賞の機会があれば、今度こそ(笑)
このワイヤー撮影の妙に注目したいと思っております♪
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1917 命をかけた伝令1(ネタバレあり)

2020-02-24 13:25:00 | 日記
甲斐さんほどではありませんが、ボクもこの時期は若干「映画熱」が高くなっておりまして(笑)
先日観た「1917 命をかけた伝令」は、ナンとかして、もう一度劇場で観たいなあと…♪

最初は「全編ワンカット映像」という謳い文句に惹かれて
まあ、こう言ってはナンだけど、ストーリーは二の次で(苦笑)
その「ワンカットに見える映像」と「どうやって撮ってるんだろう?」に興味津々だったのが
いざ映画が始まると「あっ!」「おおっ!」「うわあ~!」とグイグイ引き込まれ(笑)
ドキドキハラハラで「スゲェ~!」の連続(笑)

その二の次にしてしまっていた(笑)ストーリーは…
第一次世界大戦中、ドイツ軍との睨み合いが続いていた西部戦線で
連合国軍のエリンモア将軍は、航空写真によって、ドイツ軍の退却が見せかけであり
その後を追うマッケンジー大佐率いる第2大隊を待ち構えていることを知り

翌朝に予定されている戦線突破を止めなければ
マッケンジー大佐と1600人の友軍は全滅してしまうと、若き2人の上等兵を伝令に選び
その選ばれし2人…スコフィールドとブレイク…は
「走れメロス」よろしく、この危険なミッションに挑む…というものなんだけど

そもそも、このアイデアは、サム・メンデス監督が
実際に第一次世界大戦に従軍していた祖父から聞いた体験談が元になっているらしく
当時は無線通信技術が未発達で、戦場での長距離の無線音声通話が難しく
有線の電話や電信も装置自体が、かさ張る上に
敵に電線を切断されてしまうことも多々あったことから「伝令」は極めて重要なものとされ

1人に何かあってもいいように(汗)2人1組を原則とし
同じ情報を携えた4~5組の伝令を、ルートを変えたり、時間差で送り出したりと
確実に先方へ届くよう配慮するのが普通だったみたいですが

この作品では、多くの兵士が犠牲となった「ディプヴァルの戦い」を経験し
惨状を繰り返さないよう、安全に任務を遂行しようとするスコフィールドと
派遣されたばかりで戦地での経験は少ないものの、地図を読むのが得意で
しかも、マッケンジー大佐率いる第2大隊に
実の兄が所属しているブレイク…という、凸凹バディが1組だけ
もっとも、そのぶん緊張感と「決死感」が高まりましたけど…

「第一次世界大戦を舞台とした『戦争映画』」と言うと
どうしても、苛酷で陰惨なイメージが先に立ち
…って、もちろん苛酷で陰惨なシーンや、哀しくやりきれない場面も当然あるし
改めて「戦争」というものを考えさせられるんですが

それより何より、全編途切れることなく、主人公たちを捉えた映像を観ている内に
彼らと一緒に戦場を走り、敵からの銃撃に怯えながら
タイムリミットが迫る中、早く任務を果たさなければ…と焦っている自分にビックリ!(笑)

かなり愛らしくなった「加藤諒」さんみたいな(失礼!)ブレイクと
顔立ちは違うものの「佐々木蔵之介」さん風に見えるスコフィールドは
その生い立ちなどのプロフィールを細かく語る訳じゃないのに
思いっきり感情移入してしまったのは、やはり彼らの目線で戦地を映し出す
「ワンカット映像」のためじゃないかと…?

奥さんは、映画の冒頭…凸凹バディが木陰でまどろむシーンで
1人が立ち上がり、いったんカメラから見切れても、そのあとを追わずに
再びフレームインして来るまで、じっとカメラが固定されたままだったことに
「情児さんが、ライブ中の甲斐さんのアップを撮ってる時みたいじゃね?」と高まったり(笑)

ドイツ軍の兵士が戦死した後のシーンで、凸凹バディの会話を捉えている最中
その後方にドイツ兵の遺体が映り込んだ時「ああ、まだちゃんと死んでるんだ」と(笑)
舞台を鑑賞しているかのような感覚を覚えたり

これは、映画やドラマだとセリフを話しているキャストの表情を捉えがちなので
本来、その場面にいるはずの他のキャストの表情が見えなかったり
その姿自体が画面から見切れていたりするのに対し

舞台だとセリフの有無に関係なく、板の上のキャストは全員
その場面に応じた演技を続けているということを指しているみたいだけど
同じ作品を観ても、印象に残る場面が全く違うことも「いとをかし」でした(笑)

ただ、メンデス監督は知る人ぞ知る「舞台演出家」で…
って、奥さんは知らなかったようですが(笑)
メンデス監督が、ロンドンの劇場内全体をキャバレーにしつらえ
観客が各テーブルでアルコールなどを飲みながら「キャバレー」を楽しむという演出をし
その舞台を観たスピルバーグが、映画監督にスカウトしたという経緯を思えば

この「1917」で、映画の常套手段であるカットの切り替えを極力使わず
観客に、スクリーンの中の俳優たちと「時間」を共有させるというのは
いかにも舞台演出家らしい発想というか
映画に舞台と近い効果をもたらしたいという考えが先にあったのかも知れませんね?

その大いなるチャレンジのためには、14回に渡るノミネートの果てに
「ブレードランナー2049」でアカデミー賞撮影賞を獲得した
撮影監督のロジャー・ディーキンスの手腕と
撮影開始1週間前に届けられたという最軽量のデジタルシネマカメラが
大きく貢献しているのはもちろんでしょうけど

通常の映画で普通に行われていること
…映像をカットしたり、カメラの位置を変えたり
編集のペース、演技のタイミング、リズム、セリフを調整したり
広角で撮影して地形を見せたり、被写で撮ってキャラクターに共感を抱かせたりすること…が
全て禁じ手になっているにも関わらず、同じ効果を得るには、どんな工夫がされたのか?という
鑑賞前のボクの一番の興味は、次回ご紹介するとして(笑)

もう一つの大きな問題は「予測不能なイギリスの天候」だったらしく
ディーキンス撮影監督は…「晴天下では時間によって影の出方が変わるから
シーン同士の間を滑らかに繋ぐためには曇り空が必要だった
それに塹壕の中を走り抜け、360度方向転換させることもあるから
照明もレフ板も画に映り込むので使用できない
だから、屋外では照明なしで撮影したんだ
1日中曇り空になるよう、天に祈ったよ」…と明かしてますが

プロダクション・デザインを手がけたデニス・ガスナーのチームは…
長期間に渡る天候を予測した季刊紙「ファーマーズ・アルマナック」や「weather.com」などを入手し
長期予想、日ごとの予想、時間ごとの予想といった具合に、複数の天気予報を研究(汗)
太陽、雲、雨、みぞれ、雪などに翻弄されたスタッフたちも
翌日の天候について毎晩祈りを捧げたらしい

その甲斐あってか?65日という決して長くはない製作期間…限られた予備日しか取れない中
ディーキンスが、シーンに統一性をもたらすのに必要な「どんより雲がかかった乾燥した気候」は
日程の大部分を占めたようです

でも、ディーキンスが話している通り「イギリスは元々、曇りの日が多いが
もし撮影が2018年だったら大変だっただろう
2ヶ月間も日照り続きだったんだから…」という事態も有り得た訳で
キャストやスタッフの祈りはもちろん、メンデス監督の執念が
「晴れない」天候を呼んだのかなあと…?
まさか、甲斐さんみたいに「貼れないカイロ」のおかげじゃないですよね?(笑)

もっとも、ブレイク役のディーン・チャールズ・チャップマンは…
「塹壕のセットにいた時に大雨が降り始め、止むまで、その場で待つしかなかった
塹壕には遮るものがほとんどなく、その場に立っていた時
(スコフィールド役の)ジョージ(・マッケイ)が
僕の肩を叩き、僕の後方にいるエキストラたちを指差した

彼らは軍服を着たまま、少しでも雨を避けようと、小さな金属片の下に密集していた
その時に、100年前もまさに同じ風景だったんだと痛感したよ
兵士たちも雨をやり過ごそうと、寒さと退屈さに疲弊しながら待つしかなかったんだ」
…と話していて、曇り空待ちの間にリアリティある役作りが出来たんじゃないかと…?
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする