まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

『近代建築探訪-神戸大学に残る国登録文化財を訪ねる-』に参加してきた☆《後編》

2013年03月03日 00時04分12秒 | 六甲・まや
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長くて広い大階段をひたすら登ると第一キャンパス内の北端に位置するグランドの前に辿り着く。ゆうに建物4~5階分は上がったのではないかと思うほどの高低差であるが、それほどの高低差のための階段を建物内に通過動線の一部として作ってしまう発想は面白い。億単位の規模の建築物の一部に一通過動線を組み込んでしまうとは。。。お金も容積率もいっぱい余っているように思えて仕方がない。





最終目的地の武道館。実は、古い建物は神社以外あまり興味が沸かないので、あんまり書くことがないのだ。。。強いて言えばここにも権威付けの象徴のようにシンメトリーな構成と建物の中央部分にシンボリックな入り口があることが目に入り、中央の入口の屋根は神社のようなそりではなく、むくりになっているところが気になったくらいかなぁ。





それでも、中に入れると聴くと、嬉しくなって入ってしまうのだ。。。





社会科学系図書館と兼松記念館の間にある石の階段を下りて帰ることにした。階段を下りると建物の入口があり、入口の正面には出口があって、出口の正面に南向かいの建物の入口があって・・・するとその階段の出口は六甲台本館の正面玄関になっていて、我々は最短の動線で帰り着くことができたのである。





つまり軸線を通ってきたわけである。





今回は5つの建物を見てきたわけだが、個人的にはこの六甲台本館がいちばん好きだなあと思う。きっと思い出の学び舎に面影が似ているからなのだろうなぁ。。。





何とも言えない落ち着いた佇まいが良いと思う。ちなみに写真手前側にある黄土色の地面は土ではなく、土を固めた路面になっている。当初は当然砂地だったのだろうね。小学校の校庭みたいに、でも土埃解消のためにこうやって固めながらも、当時の面影を残すためにアスファルト敷きにせずに、土の質感を残しているのはとても評価できる。もしかしたら、これも「当時の面影を出来るだけ」継承しながら修復をしていくという足立教授の手腕が盛り込まれているのかもしれないなあと思ってみたり・・・でも、ここは管轄外かな。。。

おしまい。


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