まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

華麗なるハットドロップ

2016年08月14日 23時56分43秒 | 自然


赤坂迎賓館前の公園の水盤の上に鳩がウロウロ、ウロウロ。この猛暑のためかくちばしで一生懸命に水をついばんでいるようす。



元からいる鳩は毛並みが乱れていて、後から来る鳩は毛並みがそろっている。毛並みの乱れている方はドン(主)か?荒くれ者か?と思っていたのだが、何ことはない。



すり鉢状になった水盤の淵から足を滑らせて水に落ちているだけなのだ。水面に首を入れ過ぎて重心が前に行って、そのまま頭からドボンと・・・



落ちて慌てて羽をワシャワシャやって羽がお乱れになっているのだと。



ここで水を飲んだ鳩たちの羽が乱れているのは、皆、一様に一度は水面に落ちているということの証なのである。



ほら、また・・・



ハットドロップしたハトの目はまさに豆鉄砲を食らったかのよう。



そうこうしているうちに、次のがやってきて、



落ちる・・・



懲りもせず、別の鳩が



落ちる・・・



自分の前で仲間の鳩が落ちていても、



懲りもせずに、



落ちる・・・のである。

シン・ゴジラを見た

2016年08月14日 23時43分37秒 | おすすめ


シン・ゴジラ見た。













不覚にも途中で泣きそうになった。途方もないスピード感とスケール感に圧倒された。冒頭から結局最後まで息つく暇も無く、見終えたら喉がカラカラやった。特にラストに至る某作戦は『そう来たか!いやいやありえへん!!』と心の中でツッコミを入れながらも、制作サイドが楽しみながら作っているなという印象もあって、とっても面白かった。

2回目も見たいという人の意見も理解できる。

関西にいて鑑賞する「東京」はどこか遠いどこかの一都市の様に感じるが、東京に身を置いたまま東京で、破壊されゆく「東京」を鑑賞すると何かとてつも無くリアルなものに見えてしまう。

唯一・・・途中何度か、ここぞという作戦決行のシーンなどでエヴァンゲリオンの太鼓による不規則かつリズミカルな戦闘モードの音楽が流れた。まあわかるんやけど、あれが流れると「他のこと」を考えてしまって映画に集中できずに困った。逆に、作品の随所にエヴァンゲリオン的な部分がちりばめられていてそれはそれで楽しめた。

庵野監督の巨神兵の実写版を見て、ありゃダメだと、まったく期待していなかっただけにこれは想定外の映画やった。

【四ツ谷】赤坂迎賓館一般公開2016

2016年08月14日 22時18分48秒 | 東京


夏休み期間中は限定3000人分の整理券の発行はしないということを、当日の朝8時に四ツ谷駅の改札を出たところで警備員のアナウンスで知る。発行はしないかわりに並べば無制限に入場できるとのこと。入場は西側の入口。まずは正門の横で待機させられ開館20分ほど前に西口から敷地内に入れてもらえる。



迎賓館の敷地の直下をくぐる首都高はなぜかここで一度顔を出す。
何のため??



ポケモンGOについての規制が書かれているのは時節柄やね。



開館10分前から始まる保安検査までこのテントの下でジグザグに並び待機。この時点で開館待ちの人はざっと150人程度かな。



このテントの秀逸なのは列が一往復するごとに扇風機のレーンが挿入されていて、とても風通りが良いということである。なんかすごくいいね!ちなみに保安検査は空港の保安検査と同じで荷物はX線マシンに通し、人は金属探知器のゲートをくぐる。しかし、それだけでなくペットボトル検査まであるのだ。空港のような機材はないので、ここでは水筒やペットボトル保持者は、検査員の前で一口飲まされるのである。



見学ルート案内図。2階から1階に降りる経路と1階から出口に至る経路は省略されているが概ねこんな感じ。



ここから先は撮影禁止。傘の持ち込みは不可。更に、階段の手すり以外の装飾品、壁、ドアノブ、カーテン、空調などのあらゆるものに触れるのも禁止。。。それでなのかどうか、館内の人はスムーズに流れ特に混雑することなく見学することができる。また、要所要所に説明員の方がおられて、親切に解説してくださる。

館内見学を果たすまでは、『国賓をもてなす日本国の迎賓館がなぜに洋館である必要があるのか』とずっとずっとずっと違和感を抱いていた。けれど、実物を直に見ると『これはこれでありだとも思うし、欧米の建築物の模倣はしているが、しっかりと随所に和のテイストを挿入しているし、それでいて欧米建築物に優るとも劣らない気品を湛えているところに、日本人特有の繊細な職人技が光っている』ようにも感じ、これならもてなされている方も、実に気持ちのいいものなのではないかと思っている。

だからこそ、現在でもこの迎賓館は機能しているのだろうと、今さらながらに思った。



建物の見学後は噴水のある方の庭へ。ここから先は撮影OK(ポケモンGOは敷地内禁止、てかこんなところに一民間企業がゲームの設定をプロットするなんて、どうかしてると思う。たとえそれが民間人からのリクエストだったとしてもだ)



お庭の醍醐味は建物の外観の素晴らしさを見るだけではなく、庭の手入れの美しさを見ることにもあると思う。



記念植樹は、



米国のフォード大統領とソ連のゴルバチョフ大統領。時代が違えど、両国の植樹が並んでいるのはとてもよろしいこと。



規制ロープで行けない先には小川が流れている。植栽はそのすべてがとてもよく手入れされていて生命力にあふれている。ここにいる植物たちは幸せだなあと思った。



南西側の角から迎賓館を望む。



正門から迎賓館までを結ぶ軸線の延長線上に噴水が設置されている。



勢いのある噴水のおかげで、



真夏だというのに心なしか涼しげである。



国賓を招くのは2階の各室。バルコニーテラスからの庭園の眺めもさぞかし良いものなのだろうなあと思う。



南庭園の見学を終えて管理棟の休憩室で水分補給をば。500mlのお茶が110円で、もう一回り小ぶりのお茶が90円。羨ましいよ。



北側の庭の定位置にある赤坂郵便局のテント出張所。日本郵便株式会社になった今もここにテントを張るという利権をガッチリと握っている。そして、両翼の反対側の位置には、



カフェのようなものが開設されているではないか。



車両の中でコーヒーを作っているのは一人の若い青年。どうやってこの場所でコーヒーを販売する権利を得たのか興味アリ。一般公募?入札?園内でコーヒー類を販売するのがとても意外だったよ。



ゆっくり回っても賞味2時間もあれば十分かなと。いやいや楽しかったっす。

【昭和島】東京モノレールまつり2016《1》赤いやつ

2016年08月14日 00時16分30秒 | 東京


普通に乗って浜松町を出てすぐにすれ違った編成が「赤いやつ」だった。その「赤いやつ」はダイヤ通りであれば昭和島駅で普通を追い越すはずだと思い至り、昭和島駅で待機。



その甲斐あって、「赤いやつ」と再会!!関西方面は今でこそ、大阪モノレールなるものが走っているが、それ以前の時代において、関西でモノレールと言えば、宝塚ファミリーランドで園内を周回している遊園地の乗り物くらいであった。たからなのか、羽田空港と浜松町を結ぶ東京モノレールの存在は強烈に私の意識下に良き思い出として存在していて、



私にとって「モノレール」と言えば「東京モノレール」で、「東京モノレール」と言えば「赤いやつ」なのだ。



ちなみに、こちらはいちばん新しいやつ。なんか悪人ヅラしていて怖い。。。



今はいろいろなデザインのやつが走っているが、赤いデザインのがしっくりくる。
【昭和島】東京モノレールまつり2016《2》基地内試乗会

【昭和島】東京モノレールまつり2016《2》基地内試乗会

2016年08月14日 00時15分26秒 | 東京


本当のところ、こういうイベントには初参加なのだ。意外なほどに思い返してもお初なのである。



特にモノレールの車両基地に潜入できること自体が稀有な体験だと思ったのと、こうやって東京に滞在しているときにしかチャンスがないのだという思いもあって、思い切ってやってきた次第である。(言い訳っぽいな。。。)



このマークを見てなんとなくなつかしく思うのは国鉄のマークに似ているからかもしれないなあと思う。



昭和島駅に着く直前に車窓からの風景でこのイベントを知る。これは垂涎的企画やな。。。



車庫内の北端にある某引き込み線から南端の引き込み線までを往ったり来たりする企画・・・なのだろう、きっと。



そんなわけで、いざ出発。車両は普段のときに営業路線を走っている車両がそのままの状態で使われる。あとはオジサマの朴訥な解説がつく。



そして、整備場内に入ったかと思うと、進路を反転させて、



洗車場も通っていく。例年なら水を噴射するらしいのだけれども、今年は水不足のあおりを受けて自粛なのだとか。残念。



線路の規格、車体の規格、車庫内の運転資格、編成数、夜間の留置位置、歴史など解説は多岐にわたる。決して子供向けに解説していないところが、いささかマニアックではあるが楽しめたよ。



ちなみに車庫内は完全手動運転。しかもポイントが多くて低速で運転していても左右にグラグラと揺れるのが新鮮。



試乗会は30ふんごとに行われるが使用される編成は交互に変わって、およそ30分の試乗会が終わると次の会の編成が出発するというスタイルを取っている。手際の良さが素敵。



いやはや、楽しかったよ。



会場の一部にある休憩用のテントのそばには必ずと言っていいほど業務用の扇風機がある。一部はミスト噴射型のものもあってサービスが良いなあと思った。
【昭和島】東京モノレールまつり2016《3》工場見学

【昭和島】東京モノレールまつり2016《3》工場見学

2016年08月14日 00時14分38秒 | 東京


整備工場には定期点検中の車両が展示されている。



巨大なホイストが天井にあって、建物内を行き来できるようになっている。きっとこれで釣り上げて車体を移動させるのだよね。



梅小路にある鉄道博物館と同じように車両の下をくぐることができる。ちょうど、普段は左右から挟んでいるレールの部分を歩く感じかな。



鉄博のは下から見上げて「わあすごいな~」でおしまいだが、



コチラは各機材に手作りの解説プレートを貼っていてわかりやすい。しかも制御盤とかを常にカチャカチャ動かせているのも面白い。



これはなかなかマニアック。実際の走行を見ると、王蟲が走っているような感じに見えるのではないかと思う。



解説もなかなか親切で、写真にコレって指してあるのが親切。素人っぽいディスプレイだけれど頑張って作っている感が滲み出ていて好感度アップだよ。





整備中は車体と



台車は切り離されていて、台車もまた、



リアルに整備中なのである。



ミシュランと



ブリジストンと
ラインナップがF1みたい。きっとメーカーに「展示会やるから」といって作らせたのだろうね。



工場内には多数の技術者が詰めていて、参加者からの技術的な質問に対して応答していた。応答の感じはどの社員さんも皆、「俺、モノレール好きやねん」オーラが出ていて素敵やった。
【昭和島】東京モノレールまつり2016《4》黄色いやつ

【昭和島】東京モノレールまつり2016《4》黄色いやつ

2016年08月14日 00時13分56秒 | 東京


一般車両の試乗会の他に、夜間しか走行しない保守点検用の車両への試乗会というのもある。これも車両基地内を往ったり来たりするのだが、コチラは定員が8名となっているらしく一時間以上並ばないと乗れないことになっていた。



ドクターイエローなら一度は乗ってみたいがコチラはそれほど、執着はないので断念。代わりに、保守車両の展示コーナーというのが別であったので行ってみることにした。



トラバーサーと一体化していて「擬態か?」とツッコミを入れたくなったよ。



手作りの子供向け車両。これの秀逸なところは連結器。



立体で表現できないところも、ちゃんと写真を張り付けてフォロー。これ、きっと整備工場内の技術の人たちが作ったのだよね。
【昭和島】東京モノレールまつり2016《5》会場めぐり

【昭和島】東京モノレールまつり2016《5》会場めぐり

2016年08月14日 00時13分18秒 | 東京


会場の北西部には鉄道の線路が寂れた状態で存在していた。



もしかすると、昔はここから先、国鉄とかの貨物線路とかと接続していたのかもね。



ゆるキャラ大国日本、さすがに鉄道事業者でもオリジナルのゆるキャラを持つようにまでなったか?その名も「モノルン」・・・けったいなところに黄色いくちばしがあるのが衝撃的。このアングルからは見えないのだけどね。





大田区名物(?)汐焼きそば。



その隣には空調をガンガンに効かせた休憩用の車両が置かれていて、車内飲食可となっている。(弱冷車の設定温度はちゃんと高めになっている)ありがたや。



そんなわけで、冷房の効いた車内で汐焼きそばをば。



アラン・ドロン氏記念植樹とな。昭和だなぁ。



午後になると人手も増えてきたようである。



汐焼きそばを見なければ、こっちに来る予定だったのに・・・って思っていたらあまりの盛況ぶりに、目玉のからあげ定食とコロッケカレーは売り切れなのだとか。残念。



この精密模型。3Dプリンターで再現したのだとか。今どきやねぇ。



こんなものまでも展示してるし。。。
【昭和島】東京モノレールまつり2016《6》ポイント切替萌え

【昭和島】東京モノレールまつり2016《6》ポイント切替萌え

2016年08月14日 00時12分27秒 | 東京


車両基地の構内配線図。モノレールのポイントはゴジラの尻尾のように一本のラインを右へ左エ振り回すので、理論上は6股でも7股でも集散が可能になっている。ちなみにここでの最大分岐数は5本。



これはミニチュア分岐器。駆動部の再現は本物に似せて忠実かつ緻密に再現されている。きっと社内の電気技師みたいな人がゼロから作ったんやろうね。





こどもたちにボタンを押させて、可動のしくみを教えている。これは大人も触りたいおもちゃだぞ。



さらに、ここではナント!!!



本物の分岐器の切り替え作業もさせてくれるのだ。(子供限定、チケット制)



こんな目と鼻の先で、自在にポイント切替するところが見れるなんて、かなり感激である。



切替コーナーの横にあった。立体イラスト。車両のカタチがヘタウマなところから、これも社員の人が手書きで書き起こしたものと思われる。



味があって超いいね!!企業が開催している催しなのに、なぜか手作り感がじっくりと伝わってきて、良い会社だなあと思った。かなり好感度アップである。
【昭和島】東京モノレールまつり2016《7》青いやつ

【昭和島】東京モノレールまつり2016《7》青いやつ

2016年08月14日 00時10分53秒 | 東京


運転席体験コーナーは場所の関係上、両編成の間に梯子を渡して、往来をさせて実施している。こちらも子供限定のチケット制。



大人が参加すると、大人げないことになるのだろうね。



この列車は割と新しいタイプの列車なのだろうけれど、昔から変わっていないのが床の段差。



これだけ世の中がバリアフリーと叫んでいる中で、頑なにこの段差を解消しないのには実は訳があったのだということを知った。

時はさかのぼり東京オリンピックを数年後に控えた1950年代後半。羽田空港ターミナルと都心を結ぶ足として、モノレールが計画された。だが、目標とする開通時期まで時間がないため、ありあわせの技術とわずかな時間での突貫工事を余儀なくされた。その結果、用地買収が不要な海上を主なルートとし、空港ターミナルビルや滑走路との関係上やむなく設ける必要があったトンネルは、当時使用されていた地下鉄用のシールドマシーン(もぐら型穴堀機)をで掘ることになった。

ときに、この地下鉄用のシールドマシーンではモノレールの車体が収まらない、でもこのシールドマシーンじゃないと工期が間に合わない。苦肉の策として、本来は車体床下に収めるはずの台車と車輪を一部床上げした部分に収めてその上に座席と荷物置き場作って誤魔化した・・・いや体裁よく車高を低く抑えたというのが真相であるらしい。



東京モノレールが私にとってのモノレールの尺度になっていたため、その後、大阪モノレールなどを見たときに、その車体の高さに強烈な違和感を抱いていたのだが、その違和感の意味がここにきて初めて判明したのであった。



そういわれてみりゃ、ちょっと背が低いよね、キミ。