まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

冬ソナのタ

2004年09月20日 20時31分18秒 | フランス
 設計事務所勤務の知人に「ミニョンの仕事のしなささ加減が面白い!」とそそのかされて(笑)見始めた「冬のソナタ(通称:冬ソナ)」ですが、もうどっぷり浸かってしまい、先程一気に観了。マジ面白いって!というわけで、感動が熱いうちに感想をば書かことにする。ちなみに、韓国の文化はキムチ以外は無知なので適当にこじつけて書いている。つまり、事実と反することをヌケヌケと書いておるので、オマチガエノないように・・・


<登場人物の名前について>

  カン・ジュンサン
  キム・サンヒョク
  オ・・チェリン
  チョン・ユジン
  イ・ミニョン

 なんとなくだけれど、苗字が皆平凡な名前になっているのかなと思う。日本で言えば鈴木クン、田中クン、加藤クンみたいな感じですかね。おそらくカンは官だろうし、キムは金、チョンは張で、オは王、それにイは(人偏のない)伊のなのかなと・・・あれ?中国と間違えてる!?


<カン・ジュンサンの呼称について>
 名前だけで呼ぶときはチュンサンなのに、フルネームはカン・ジュンサン・・・何故?噂では韓国では名前だけを呼ぶときは濁音は発音しないらしい。だからユジン役のチェ・ジウも名前だけで呼ぶときはチウになるという話。

 これは前後の単語の並びで語尾または語頭の発音が変化してしまうフランス語でいうところのエリズィオンやアンシェヌマン、リエゾンみたいな感じで面白いなと思った。

  エリズィオン :le hotel        → l'hotel(ロテル)  
  アンシェヌマン:elle(エル) est(エ)    → elle est(エレ) 
  リエゾン   :petit(プティ) hotel(オテル)→petit hotel(プティトテル)


<タクシーについて>
 日本のように車体にデザインをしているのではなく、シルバーの車体の上に簡単な箱を載せているだけの至ってシンプルなもの。形もまた日本のように提灯や広告付きなどの装飾のある凝ったものはなくどれもこれも同じに見えたり・・・もしかしたら韓国のタクシーもタクシー会社というものはなく、皆個人タクシーなのかなと思ったりする。

 フランスは全国共通でタクシー会社というものは存在せず、皆が個人経営のタクシードライバーなのである。だから車種もベンツから小型車までマチマチであり、もちろん車体に塗装したりはしていない。フランスでタクシードライバーになりたい場合は所定の申請書と運転免許証を持って役所のある窓口で申請を行う。幾つかの審査を経た後に、必要書類と車の屋根に取り付ける「アレ」を支給されることになる。ちなみに、この辺りの話はリュック・ベンソン監督のフランス映画「タクシー」を見るとよくわかる。


<フランス留学>
 やっぱ、韓国でも「建築」と言えばフランス?オ・チェリンとイ・ミニョンはフランス帰りだし、チョン・ユジンも・・・。ファッションの勉強でフランスへというのはわかるけど、建築でフランスへというと、やっぱコルビジェとかジャン・ヌーベルとかそういう建築家の作品を勉強しているという設定なのかね?


<結び>
 というわけで、韓国はどちらかというとフランス好き?最近、韓国の新幹線も、技術的に優秀であり、なおかつ近い国である日本製ではなく遠い国フランスの技術を使っているし、本当のところはどうなんだろう?そんな思いもあって今回のカテゴリーは「フランス」になっているわけである。

ラ・ロシェル

2004年09月20日 12時26分44秒 | フランス
 先日、友人の結婚式に出席してきた。式場はラ・ロシェルと言う名のフレンチ・レストラン。世の中の流行り廃れに疎い私は、この店が有名なフレンチレストランだとは全く知らなかった。(たった今、ネットで検索し、かなりの件数がヒットしたことで、その存在を初めて知ったというのが正直なところである)

 しかしながら、招待状を受けたときの私のテンションは揚々としていたのである。なぜならこの「ラ・ロシェル」というのはフランスのとある町の名前で、デュマの書いた「ダルタニャン物語」の中では、今からおよそ400年ほど前に「ダルタニャンと三銃士が清教徒の反乱軍との攻防戦を行い勝利した場所」ということになっているからである。

 作家アレクサンドル・デュマ好きの私としては、この名前は忘れようにも忘れられない物語の一部なのであった。詳しくは講談社文庫のダルタニャン物語第二巻「妖婦ミレディーの秘密」を参照いただきたい。

 そもそも、このダルタニャン物語とは、第一部「三銃士」・第二部「二十年後」・第三部「ブロジュロンヌ子爵(または「鉄仮面」)」の三部構成になっていて、第二巻は第一部の完結編になっている。過去何度か映画化やアニメ化されているが、映画版のオススメはレオナルド・デカプリオがルイ14世役を演じた版の「仮面の男」で、かなり完成度の高い作品に仕上がっている。主な出演者は以下の通り、ジョン=マルコビッチ、ジェラール=ド=パリュデュー、ガブリエル=バーン・・・etc

 更に興味深いのは、物語に出てくる国王ルイや宰相リシュリュー、それにコルベールやニコラ・フーケはもちろん高校の世界史にも出てくる程有名な実在の人物だが、実は、ダルタニャンや三銃士(アトス・ポルトス・アラミス)も本当に銃士隊の一員として活躍した実在の人物なのである。

 ちなみにラ・ロシェルの攻防戦や三銃士が活躍した1600年代に奏でられていた世俗曲を当時実際に用いられていた古楽器による演奏で、CDにまとめられたものがあるので紹介してみることにする。

 プレトリウス(1571-1621)
 「テレプシコーレ」舞曲集(1612)(F35L-50418)
  全部で15トラック分収録されているが、プレトリウスによる作曲ではなく、
  彼の編纂の成果によるものである。