【備忘録】「古都浪漫こころ寺巡り:長谷寺」
天照大神(Wikipedia)って、てっきり伊勢にいたのだと思っていたのだけど、なんと日本書紀(Wikipedia)には長谷にいたと記されているのだそう! ビックリ! ビックリというか、日本書紀とか、天照大神とかなんだかいろいろスゴイなと思って(笑)
長谷寺(奈良大和路の花の御寺 総本山 長谷寺)は、4年前に行った(記事はコチラ)けど、牡丹の時期でも、桜の時期でも、紅葉の時期でもなかったけれど、自然を感じるお寺で好きだった。
長谷寺の起源としては、朱雀元年(686年)に道明上人が初瀬山の中腹に本長谷寺を建てたのが始まりとされているのだそう。京都もすごいけど、686年に~って始まる奈良ってホントスゴイ。その頃に生きた人々がお寺を建てて、その寺がずっと人々に守られて、21世紀の現在も信仰を集めているっていうのが、もう本当にスゴイわ・・・
長谷寺といえばの登廊。後にtweetしているけど「源氏物語」にも登場する長谷寺。「源氏物語」のマンガ版「あさきゆめみし」では、玉鬘が長谷寺を訪ねるシーンで、この登廊が描かれていたので、ずっと自分の中では長谷寺=玉鬘=登廊のイメージだった。登っている時は必死だったけど、下廊→中廊→上廊と三段階になっていて、修復された年代が違うとは知らなかった! 蔵王堂については記憶になし 蔵王堂も見れたんだよねきっと?
急な斜面に突き出したように建てられている建物や、その方式のことを懸け造り(懸け造り・懸造り(かけづくり)とは|コトバンク)と言うらしい。これ、懸け造りの代表例が先に記事かいた清水寺(記事はコチラ)だったんだよね!
長谷寺といえば、この巨大な十一面観音立像。13mだったっけ? 12mだったっけ? とにかく10m超なので、間近で拝見すると大迫力。右手に錫杖(Wikipedia)を持つ姿で現すのは長谷寺のみで、長谷寺式と呼ばれているのだそう。全国に長谷寺は100以上あるそうで、長谷寺式の十一面観音を祀るところが多いのだそう。何故、長谷寺式は錫杖を持っているのかは言及がなかったように思うけれど、観音様が夜歩いているという伝説があったようで、その際にこの錫杖を使われたのかな?
特道上人のWikipediaなどが見つからないのだけど、長谷寺を開いた道明上人の弟子だった人物で、道明上人の勧めに従い十一面観音を彫ろうと発願。霊木を入手した。その頃、藤原不比等の次男である藤原房前(Wikipedia)が宿願を叶えてくれる代わりにと援助を申し出た。宿願とは後見人となっていた首皇子を天皇にしたいということで、特道の祈願により首皇子が聖武天皇(Wikipedia)となった。ってこれtweetと重複して書いちゃったけど、スゴイ話だよね? もちろん祈願したから聖武天皇になったわけではなく、政治的駆け引きによるものだと思うけれど、それでも藤原房前がそれを祈願したっていうのがスゴイ。しかも大仏建立の詔の聖武天皇だからね! 后は光明皇后だからね! これはちょっと鳥肌エピソードだった。
平安時代の人々は、貴族だけでなく庶民も寺社巡りをしていたらしい。当時は観音信仰が盛んだったそうなので、もちろん参詣の意味で訪れていたのでしょうけれど、やっぱり観光の要素もあったのかな? 清少納言(Wikipedia)の「枕草子」(Wikipedia)にも出てくるのね? さすが紫式部(Wikipedia)のライバル(笑) 「源氏物語」(Wikipedia)は前述したとおり"玉鬘"の章で出てくる。「蜻蛉日記」(Wikipedia)は女流日記の先駆けと言われ「源氏物語」などにも影響を与えたということで、その筆者である藤原道綱母(Wikipedia)は「更級日記」(Wikipedia)の筆者である菅原孝標女(Wikipedia)の伯母だそうで、しかも菅原孝標女は少女時代に「源氏物語」を読みふけっていたそうなので興味深い!
與喜天満神社(與喜天満神社公式サイト)は天照大神を祀る神社だそうだけれど、菅原道真(Wikipedia)も祀っているとのこと。その出世を快く思わない勢力の策略により、大宰府に左遷され非業の死を遂げた。その後天変地異が続いたため、官公の祟りであるとされ天神様として祀られることになったけれど、與喜天満神社では生前から生き神として信仰していたのだそう。長谷寺の十一面観音も天神様だと考えていたと言っていたと思うのだけど、そこの意味というか、何故人々がそう考えたのかがイマヒトツ分からない・・・ そうそう! 前述の菅原孝標女の父菅原孝標は、菅原道真の曾孫菅原 資忠の子なのだそう! ( ゜д゜)ホゥ
水の神である難陀龍王(Wikipedia)と、長谷の山を守る雨宝童子(雨宝童子(ウホウドウジ)とは|コトバンク)を脇侍にしているのはそういう意味があるのね。まぁ、仏像が様々な形をしているのも、それぞれの形態で人々を救うという意味があるわけだから、脇侍の配置にも当然意味があるよね。
ちなみに十一面観音(Wikipedia)のご真言は「オン マカ キャロニキャ ソワカ」で、以前「新TV見仏記」(新TV見仏記|関西テレビ放送 カンテレ)で、訪ねた時SIこといとうせいこう氏が、MJことみうらじゅん氏にキャラメルマキアート的に覚えればいいって言ってて笑った(笑)
古都浪漫こころ寺巡り:毎週水曜 22:00~@BSフジ
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