WALKER’S 

歩く男の日日

旅のまとめ 3

2017-05-22 | 17年四国の旅


 朝から雨が降っていたので、星ガ森では何も見えないかと思っていたのですが、ご覧のとおり。ぼくが横峰寺に着いたのは9時、その時にはすでに歩きの人も何人か境内にいたのですが、登り口のヘンロ小屋で野宿した人もいるだろうし、温泉しこくやからでも早く出れば着くかもしれない、そんな中明らかに歩きのご夫婦がいたのでいぶかしく思って尋ねたら、伊予西条の駅からバスで来たというので納得、区切りの今日が最初の日でした。いっしょに星ガ森に登り始めました。二人ともこの光景を前にすごく感激されていました。そして丁寧に二礼二拍手一礼をされました。ぼくも習って丁寧に頭を下げました。この後何とか成就社まで辿り着けたのはそのおかげだったかもしれません。無事に帰ってくることができたのはあらゆることの、あらゆる人のおかげさまだったと思う以外にありません。
 この前夜、旅館小松では靴の寅さんからたくさんの話を聞かせて貰ったのですが、三日後にも青空屋で、こんどは二人きりだったので、さらに深い話まで伺いました。11年前の教育テレビの趣味悠々で採り上げられてテキストにも載ったんだよ、というので帰って早速そのテキストを引っ張り出してきました。確かに123ページに寅さんの若々しい写真がありました。テキストでは靴の購入方法などは全く紹介されていませんが、NHKに問い合わせがあればきっちり対応して教えてくれていた、と寅さんは言っていました。このテキストには久百々のるみ子さんや民宿ひかりの大女将やカフェふくながのマスミさんの写真もあって改めて懐かしく見返しました。
 その中に宮崎建樹さんの言葉もありました。
 「自分がありがとう、と言えるようになると、周りの人も変わるんやね。歩いて、それを気づかされた。経験しないと理解できないものがあるんです。
  自分がしんどいめしてみて、他人を思いやる心がでてくる。だから、しんどいめも、失敗も、せないかんのです。
  しんどいめしにくるから、お四国や。それを思いやる風土が四国にはあるんやね。」
 ぼくも4年前と昨年足を痛めて途中リタイアしてしまったのですが、その失敗は本当に良かったと思っています。そのおかげで今年は多くの人といっしょに歩くことができました。確かにぼくは歩く距離が長いのでいっしょに合わせて歩くと宿に入る時間が遅くなって後半焦って歩くということもあったのですが、それでもどちらの方が大事かということは、昨年の失敗で身にしみていました。ぼくの話や宿情報をありがたいと思って受け止めてくれる人がいる、そのことがぼくにとっての大きな助けであり力にもなります、こちらこそ本当にありがとうと言いたい。

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2 コメント

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有難うございます (machan)
2017-05-22 15:55:50
本当にお遍路さんに出会えることで
元気と幸せをいっぱい頂いています
ありがたいこととお遍路さんに感謝しています
本当にありがとうございます
5/2吉日、ありがとうございます (藤井寺でお会いした同性同名です)
2018-05-02 20:04:31
今日はお会い出来たことに感謝致します。
そして、今ブログを読んで勉強してます。
道中長いと思います。
どうぞ、お元気で過ごしてくださいね(^_^)