バラの住人

花弁の中の小人を探す そんな小さな日記です
もしもあなたが見つけても どうぞ秘密にして下さい(笑)

雨音

2010年07月11日 | 旅 紀行

 2010.7.10~11

                 このお湯が いいねと君がいったから

                 年に何度か 温泉記念日   

俵 万智さん風に詠んでみましたが、文才無くて、字あまりです。

もうすぐ夏休みで、子供達でいっぱいにならない内に、あのお湯にもう一度入っておこうかということになり、いつもの名湯のお宿、七釜温泉「あかね荘」 に予約を入れましたが満室でした。

だめだとなれば一層行きたい二人はインターネットで宿探し。

小さな浜辺の宿にもぐり込みました。

実は連なる浜に忘れ物があるのです。

             

兵庫の北、新温泉町「諸寄(もろよせ)は石川啄木と、並び称される明治の歌人「前田純孝」のふるさとです。

肺結核を患った純孝は、明石に妻子を残し、一人この生まれ故郷である諸寄で、闘病生活を送ります。

諸寄港を見下ろす少し高台に、その純孝の歌碑があります。

31歳で亡くなった、私の子供より若い彼の生涯を思うとき、

郷土の歌人を生ましめたこの小さな港町へ、是非一度立ち寄りたい思いを持ち続けていました。

                      歌碑から諸寄漁港を望む

         

                              浜

         

                              諸寄港

          

一夜明けた日曜日。雨でした。

          

珍しく雨女になったわたくしは、浜の見える宿から、ぼんやり歌を詠みました。

                    血を吐きて 言葉をつづる純孝の

                    生まれし浜に 雨打つる音

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コメント (10)
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