20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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海の向こうの騒動

2024年03月27日 | Weblog
          

久しぶりに、春らしいお天気の朝です。
これなら「春の日の花と輝く」です。

昨日、朝ごはん(といっても、通販生活の青汁を豆乳でかしゃかしゃしたものと、黒酢もろみ酢、ビタミン剤、バナナ、目玉焼きだけですが)を食べながら、朝の番組を見ていました。

大谷くんの会見をやっていました。
それを見ながら、ずっと兄弟のように、海外生活や、野球のサポートをしてきた水原氏は、大谷くんの1000億円以上の資産。CM料も半端な額ではないのを見ています。

海外では、英語で銀行口座を作ったりも、かなり煩雑で、通訳の手を借りないと、作れないようです。
それにあれだけの資産。口座も三つ、四つではないでしょう。

日本の子どもたちにグローブなどを送った、税金対策用の口座もあるでしょうし。
ですから、通訳であり、一番身近な水原氏が、その手続きの中で、パスワードなどを知り得た可能性は高いです。
でも、これは銀行の信用問題になります。ですから、安易な形では公表しないでしょう。

「なぜ、こんな大きな格差があるのか」
水原氏は、大谷くんと日々を一緒に過ごしながら、彼がストイックに、夜は飲みにも行かず体を鍛え、睡眠をとっていたことを知っています。
年収1700万と言ったら、アメリカでも、まあまあなのではないかと思います。

でも人間は、弱いもの。
どこかで、せめて、少しでも金銭的に、彼の足元くらいには、追いつきたい。
それが違法ギャンブルに手を染めたきっかけだったのかもしれないと思いました。

でもギャンブル依存症は、病気です。彼はその病にどんどん犯されて、借金は膨れ上がり、どうにもできなくなり、大谷くんの口座に手をつけました。

アメリカでは一時、大谷くんがかなり批判されていたと、Yahoo!ニュースなどで知りました。

でも彼はきっと乗り越える人だろうなと思いました。
彼の人としての、誠実さ、自分へのストイックさ、そして恩を感じた人には、ちゃんと恩を伝える。

大リーグの仲間たちも、大谷くんを信じ、見守っていました。
こういう他者から信頼される人間性。
何よりもの、宝です。

大谷くんは、水原氏の話をしながら、「一平さん」を連呼していました。
彼の中では、違法ギャンブルに手を染めて自滅していった一平さんを許せない。自分の資産も7億円弱という金額を盗み取った。
けれど、でも、ベストパートナーだった。よく自分に尽くしてくれた。
その恩は忘れていません。
その苦しく辛い思いが伝わってきました。

一般論として、人間、苦しみの中で、困難にぶつかったりすると、原因のすべてを、他者のせいにする。自分はその犠牲者だと、誇張する。
そして自分を正当化しようとする。
努力も何もせず、他者に依存しながら。

自己肯定感と、自己正当化は、別物です。

自己正当化して前へ進めるほど、生きるということが、生やさしいものではないことを認識していないのです。

常に、どう戦い、自らを鍛えていくか。
そして、精神の緩急のバランスをとりながら、自分を律していく。
生きることに前向きな人は、それを生きていくための基本にしています。

その点、大谷くんの精神力、生きる力はすごいです。

大谷翔平という人は、あの会見でスイッチを切り替え、大リーガーとしてさらに、研鑽に励むでしょう。
悲しみや怒りをコントロールしながら。
 
自分のことしか考えられない人は、いずれ自滅していくでしょう。
水原氏が、どうなっていくか、その動向を見ています。

さまざまなことを学ばせてくれた、海の向こうの騒動でした。
コメント
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