20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

秩父をめぐる、あれこれ

2008年03月31日 | Weblog
 今日は母の病院に行ってきました。
 家が4月10日に完成し、いよいよ4月17日、母の退院が決まりました。
 退院の近づいた母は、日に日にパワーアップしているようで、今日も元気いっぱい、病室に響きわたるような声でおしゃべりをしてくれました。
 家に帰れるという思いが、こんなにも母の元気をあと押ししてくれているのだと思うと、弟や、弟の家族に、ほんとうに感謝感謝です。
 朝は雨でしたが、電車にのっているあいだにすっかり上がり、山々に煙っていた霧がすっかり晴れ、武甲山もきれいに見ました。
 帰ろうとしたら、弟が病院にひょっこりやってきて、車で駅まで送ってくれました。
 
 レッドアロー号での往復3時間は、毎回、私にとって格好の読書スペースです。
 今日は秩父在住の児童文学者、神田琴二さんからご恵贈いただいた『青春の道標』(ほおずき書籍)を読みました。
 神田さんとは面識はありませんが、数年前ご出版された『赤平川の詩』(けやき書房)という作品があまりにもすばらしく、雑誌の批評に書かせていただいて以来のご縁です。
 秩父の吉田町の近く太田という場所に1934年にお生まれになった神田さんは、長いこと公立中学の先生をおやりになっていらして、その間もずっと児童文学を書き続けていらっしゃいました。ですから作家としての年季も半端ではありません。
 そんな神田さんの、子ども時代の体験から生まれた『赤平川の詩』は、とにかくディテールの書き込みのリアリティが見事としかいいようがありませんでした。大人たちの描写がこれまたすばらしく魅力的でした。
 
 話はそれますが、絵本画家の飯野和好さんも実は秩父のご出身で、私と同い年です。彼は長瀞町のお生まれです。
 けれど残念ながら、渋い着流しの懐に匂い袋をひそませている、見かけに似合わず粋な彼の子ども時代のことを、私は存じ上げません。
 そんな彼は、秩父市内に生まれた私のことを、こう呼びます。
「お町のひと」
 
 神田さんの『赤平川の詩』を拝読すると、秩父の町(市内)が、その周辺にお住いでいらした方たちにとっては、当時は子ども心に、とてつもなく遠く、夜祭りと重ねた「ハレ」の日の町という印象が強かったのだということを知りました。
 だから飯野さんは、私のことをそう呼ばれるのです。

 今回の神田さんの『青春の道標』は、いうなれば、『赤平川の詩』の次の時代の物語です。体験というより、よりフィクションの色合いの濃い作品でした。しかし、この作品でも印象的なのは、やはり大人の人たちでした。
 神田さんは、観察力と記憶力に卓越した能力をお持ちの方のようで、大人たちのそれぞれの描写に、実にリアリティがあります。
 戦争に敗れ、なにもかも失ってしまった、戦後のあの時代。こんなふうに生きることに悩んで大人たちが、たくさんいたのかもしれないとしみじみ思わせられました。
 作品の底辺を流れているのは、生きることへの熱い応援歌です。
 秩父の山々を目のはしに映しながら読んだこのご本は、遠いなつかしさに満ちあふれていました。

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仙台堀川公園

2008年03月29日 | Weblog
 私の住んでいるマンションのとなりには、「仙台堀川公園」という、細長い公園があります。
 この仙台堀川というのは、もともとは仙台藩邸にお米などを運び込ぶ、旧中川と隅田川をつなぐ運河だったそうです。その由来から「仙台堀」の名前がついたそうです。
 現在の公園は20年以上前、地下水のくみ上げから地盤沈下がおこり水害が頻発するようになったために、治水対策で作った公園だそうです。
 延長3700メートルにもおよぶ、長い長い公園です。
 公園には350本もの桜があり、その桜がいま、満開です。

「カワセミ」というと、夏の季語ですが、そのカワセミが冬と夏、二度も仙台堀川公園の水辺で、餌をついばむ美しい姿を見せてくれます。
 白鷺も優雅なたたずまいを見せてくれます。
 いろいろな鳥たちが、ここの水辺をおとずれます。
 
 毎週水曜日にはボランティアの人たちが(ほとんどがおじいさんですが)船頭さんになって、手こぎの和船を無料でをこいでくれます。向学のためにと一度のせていただいたことがありますが、和船は水ぎわぎりぎりを走るので、川がすぐ目の前にせまってきます。
 ぴちゃぴちゃと、川を流れる水音まで聞こえます。
 木で出来た、昔の舟の船上人になったあの時間は、叙情的でのんびりしていて、ゆるやかで、まるでファンタジーの世界でした。

 私は週に一度か二度、お野菜や果物や重たい食材の買い物のため、この仙台堀川公園に自転車を走らせます。
 四季折々の空気やにおい。風のそよぎ。そんな季節を頬に感じながら自転車を走らせるこの時間が、私はたまらなくすきです。
 
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両国界隈

2008年03月27日 | Weblog
 今日は用事があって両国へ行ってきました。
 江戸博物館へつづく小道は、満開の桜で、うす桃色に煙っていました。

 写真は国技館と江戸博物館、それを見上げる満開の桜、という構図です。
 外人が好みそうな構図、と思っていたら、旅行者の外人が、同じようにシャッターを押していました。
 
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ネイルサロン

2008年03月25日 | Weblog
 今日は、取材のために生まれてはじめてネイルサロンにいってきました。
 日ごろからネイルが好きで、つけてない日がないくらい毎日、ネイルを塗っています。
 愛用しているのはイヴ・サンローランのNo3、赤です。この色のネイルを、昨日のご葬儀などをのぞき、一年ほぼ365日、つけています。
 ですからツメもかなり痛んでいるし、リムーバーを使用していることで変色もしています。
 
 そんなツメをプロの方に、一時間もかけて丁寧に手入れしていただき、きれいにネイルを塗っていただきました。
 あいまに、サロンの店長さんには、事前に調べていった疑問を次々と明快にお答えいただき、とても参考になりました。店長さんのKさん、ありがとうございました。

 いつも赤ばっかりの私の、ゆびさき新バージョンです。
 シルバーのベースのゆびさきには、銀色のラメがきらきら。
 写真では詳細をお見せできないのが残念ですが。
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<子どもの本・九条の会>設立のつどい

2008年03月22日 | Weblog
 今日は、子どもの本・九条の会の運営委員会でした。
 
 4月20日の大会のチラシができておりますので、こちらで宣伝告知をさせていただきます。
 チラシにはたくさんの画家さんたちの、ステキな絵がコラージュになって散りばめられています。とってもぜいたくなチラシです。 
 (以下、チラシから抜粋)


    戦争なんか大きらい!
 <子どもの本・九条の会>設立のつどい

 ☆憲法九条は日本の誇り
 今、子どもたちの未来を脅かす動きが、強まっています。
 私たちが誇りに思い、大切にしてきた日本国憲法第九条を替え、
 「戦争のできる国」にしようとする動きです。
 戦争はいつでも、子どもたちの夢と希望、そして命を
 奪ってきました。
 私たちは、子どもの本に携わる仲間に広げようと
 歩みはじめました。
 みなさん、いっしょに手をつなぎましょう。
 4月20日「子どもの本・九条の会」設立の集いを開催します。
 ぜひ、ご参加ください。

 <子どもの本・九条の会>代表団
 小宮山量平、太田大八、神沢利子、松谷みよ子、松居直、
 古田足日、鳥越信、猪熊葉子、小澤俊夫、広瀬恒子、田畑精一、
 丘修三
 
 (プログラム)
 ・オープニング。桶川いなほ保育園、子どもたちの歌と踊り
 ・代表団挨拶
 ・活動報告
 ・トークショー、「どうして九条?」「だから九条」
    児童文学作家・那須正幹×田島征三・画家

 場所・東京都児童会館(渋谷駅東口から徒歩7分)
 日時・2008年4月20日(日)13:30~16:30(13:00開場)
 参加費・500円

 昨年の5月、十数人の有志の呼びかけに賛同してくださったみなさまの数は、この一年で約400名の輪になりました。

 ぜひ多数の皆さまのご参加をお待ちしております。
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砂田元会長、ご逝去

2008年03月20日 | Weblog
 突然、悲しいご報告とご連絡を差し上げなければなりません。
 日本児童文学者協会元会長の砂田弘さんが、本日0時51分にお亡くなりになりました。胃ガンでした。

 あまりにも急で、突然の訃報に、混乱しております。
 明日の新聞に訃報が載るかとは思いますが、明日が金曜日ということもあり、訃報が通りきらないことがあるといけないと思いまして、取り急ぎ、ご葬儀についてのご連絡を差し上げます。

 ご葬儀:3月24日(月)12時(正午)より
 日本キリスト教団西千葉教会(総武線・西千葉駅北口すぐ)
 なお前夜式につきましてはご家族のみということです。

 1月の終わりに開かれた協会の合同ミーティングの折りには、砂田先生に、念願の落語をお話いただきました。
 この落語は、ほんとうは、二年前の児文協60周年の集いのとき砂田先生にお披露目をお願いしていたものです。
 しかし残念ながら、その直前に胃ガンが見つかり手術されていたため、叶いませんでした。
 その叶わなかった願いを、砂田先生は、先日、きちんと果たされ、逝ってしまわれました。
 フランス語でシャンソンをカラオケで歌われる砂田先生らしい、ちょっと色っぽい落語で、私たちは先生の語りに笑い転げたものです。

一年前、1月の木暮正夫前会長ご逝去に続き、児文協はまたひとり、大きな人を失ってしまいました。


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『うわさの怪談BUNKO 1』

2008年03月19日 | Weblog
 岩崎書店の人気シリーズ『うわさの怪談』が、ソフトカバーのBUNKOになりました。
 第一巻は『プールで死者がよんでいる』です。
 秋以降までには、10巻すべてが刊行予定だそうです。
 ハードカバーのほうはすでに、累計40万部突破の人気シリーズになっています。
 
 原ゆたかさんの不気味さをかもしだす装丁が、このシリーズの人気に勢いをつけていて、このBUNKOシリーズも、初版12000部スタートだそうです。
 そして今回はうしろに、なんとお守りまでついています。「おまもりシール」の袋を破ると、中からきらきらのホログラムのお地蔵さまが出てきます。
「このお守りを片手に、こわいお話を読むように」との編集部の配慮とか。
 なんとも至れり尽くせりで、編集長のTさんのお人柄が現れているようです。ナイショでお教えすると、このホログラムのお守り、かなり高いようですよ。編集長、奮発しましたね!
 ちょうどランドセルに入りやすい大きさと軽さで、このBUNKOシリーズもさらに人気がでること、受け合いです。

 
 私の書いた「ばけねこ教室」は、第一巻のラストに収録されています。
 書店にいらっしゃる機会がありましたら、ご覧になってみてください。
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山笑う

2008年03月18日 | Weblog
 今日は久しぶりに病院の母をたずねてきました。
 ひと月ぶりの秩父行きでした。

 私が久しぶりに遠出をするので、心配した弟から、昨日、
「明日はボクは秩父にいないんだ。だからもしものことがあっても車で送り迎えができないけど、別の日に変更しなくてもだいじょうぶ?」
 と、携帯に電話が入りました。
 そんな電話に、ちょっとだけ不安を抱え、朝、出かけていきました。
 けれど、案ずるより産むが易し。
 どうにか、元気に行って帰ってこられました。

 瞼の手術のことをとても心配していた母も、サングラスをはずした私の顔を見てほっとしたようです。
 母もとっても元気でした。

 レッドアロー号から見える風景は、「山眠る(やまねむる)」季節から「山笑う(やまわらう)」季節へと、ひと月前とはまったく違う様相を見せていました。
 秩父路も、すっかり春です。

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お墓参り

2008年03月17日 | Weblog
 お彼岸が近づいてきたので、日曜日はお墓参りに行ってきました。途中から息子も合流し、墓前に百合の花と白菊の花を供えてきました。
 あたたかい春の日差しを浴びながら、きれいに洗い流してさっぱりしたお墓にお線香をあげ、みんなで手をあわせました。
 
 蕾をいっぱいつけた桜の花は、あと二週間もすれば美しい姿を見せてくれそうです。梅の花はいまが盛りと咲いていました。

 帰りに息子夫婦の家にお邪魔し、息子の奥さんのMさんの手料理をごちそうになってきました。
 朝からイタリアンのコース料理を準備してくれていたようで、iPodから流れ出たフレンチ・ポップスを聴きながら、とってもおいしいランチをごちそうになりました。食後のドルチェは、ピエール・エルメのマカロン。
 久しぶりに、気持ちのせいせいした一日を過ごすことができました。
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会議いろいろ

2008年03月16日 | Weblog

 今月は、児文協の運営委員会も、「子どもと本・九条の会」の、4月20日に行われる大会のちらし発送作業も、とうとう欠席してしまいました。
「Beー子どもと本」も、「北句会」もビミョーな状況です。
 関係者のみなさま、ごめんなさい。ご迷惑をおかけいたします。

 まだサングラスをかけないと、人さまとお目にかかれるような顔をしておらず、もう少し人間らしい顔になるまではと、息をひそめて生活しております。
 
 とはいえ、いつまでもそうしているわけにもいかず、来週には術後三週間になるので、22日の「子どもと本・九条の会」の運営委員会あたりから、そろそろ動き出さなければと思っております。
 24日には出版クラブで「国際子ども図書館を考える全国連絡会」の運営委員会もありますし・・・。
 どこかで区切りをつけて、顔のことも、足のことも考えずに、「えい!」と、前に踏み出さないと、このままずっと、いまの引きこもり状態が続いてしまいそうで不安です。
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