IKEDA HIROYAのとりあえずブログ

日々の食事や美術展巡り、スポーツ観戦記などもつれづれなるままに書いています。

2009.12.01 飯田橋『印刷美術館』を観覧

2009年12月01日 18時14分19秒 | イベント・アートなど
今日は午後から飯田橋から徒歩10分ほどの場所にある『印刷博物館』を観覧です。
ネットで見つけて活版印刷の制作体験や見学ができるということでそれを楽しみに行ってみることに。




 

この博物館は凸版印刷のビルにあり、飯田橋駅前の歩道橋からも見えるので、行く方向を間違えることはありませんでしたが、ネットで掲示されている地図の歩道橋部分がわかりづらく、目白通りのどちら側を歩いて行けば良いのか混乱してしまい、2度ほど目白通りを横断してしまいました。

お目当ては13:30から始まる印刷の家の「見学コース」。これは工房に入って活版印刷のあれこれを聞く工房ガイドツアーで約20分。本当は「体験コース」で版を組みたかったのですが、今日は実施されていないのであきらめました。
一般向けのコース以外に大学だか専門学校だかの生徒向けのワークショップも行なっているようでした。
ワタシが受講した「見学コース」は10名限定だったのですが、受講者はワタシ1人。なので、ガイドの方とマンツーマンとなり、なかなか贅沢なひとときを過ごせました(笑)。


 

これが鉛でできた版。1つのマスに1文字が何個もストックされていますが、文字によっては2行になったり、ひらがなではさらにたくさんのスペースが必要になります。


 これは英文の版組。行間には「インテル」というスペース用の鉛板を入れます。


 これは活字の型。


 これは活字の型を掘るための機械。黒い「ゆ」をまんべんなくなぞると機械の上の部分で縮小したサイズに型を掘ることができるそうです。


 型を作って鉛を流し込んでできたもの。余分な部分(親指と中指で挟んでいる部分)をカットして出来上がり。


 昔のイギリスの印刷機。上の鳥だかドラゴンだかの金色の装飾はおもりとしての役割があるようですが、基本的に金色の装飾はやっぱり装飾(笑)。


 

最後に印刷の体験。ハンドルを下げると活字を組んでセットしたものにローラーがころがりインクをつけ、ハンドルを完全に下げると紙(名刺)が活字にプレスされ、印刷されます。本当は活字を組みたかったですね。


一番興味を持っていたのが “どうやって活字を作るか?” ということで、そこを詳細に聞けたので楽しめました。
もちろん、現在このような面倒なことはしなくて済み、いまやコンピューターで組む時代ではありますが。


印刷博物館では、この「印刷の家」はほんの一部。博物館入り口の「プロローグ展示ゾーン」ではラスコーの洞窟壁画、甲骨文字、ハンムラビ法典碑から浮世絵やアールヌーボー時代のポスター、さらには Macintosh Plus やコンパクトディスクまで展示されており、興味深かったです。

総合点時ゾーンでは時代による印刷方法の進化がわかるようになっており、これまた興味深かったです。現在のポスター制作の実例のビデオは印刷に関わる人は見ておくべき内容(といっても5分程度のシンプルな内容ですが)でした。

結局13:20頃に入館し、退館したのは16:30頃。かなり長時間滞在してしまいました。来てみてなかなか良かったです。もっとも、興味のない方には面白くないかも(笑)。
コメント
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