ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
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『議員がひとりもいない。山梨県小菅村が「無議会状態」に陥ってから、半月ほど過ぎた。』 という書き出しで2007年3月19日、朝日新聞の天声人語が小菅村議会を話題にしていました。
驚きました、天声人語はインターネット以前から馴染んでいる紙面の一つですが、自分に身近な(でもない甲府市居住ですけど) 話題を読んだのは初めてかも知れません。
 多摩川の源流
 小菅村の名前だけは昔から20号線を通る時に大月あたりの道路標識で知っていたのですが、甲府にいるようになってからも未だ行った事はありません。過日411号線(青梅街道)を走ってみようと決心して塩山経由丹波山村から奥多摩湖を通って八王子まで行きましたが、その時も小菅村に寄り道する時間がありませんでした。水道水源として多摩川にお世話になった身の上ですが、源流など全く知らずにいたので車を停めて撮った写真です。

天声人語が書いている、「もみ消しも口利きもできなくなった。議員を続けてもいいことないな」と語る市議もいる。・・・これはもちろん甲府市でもなく山梨県のことでもないでしょう、しかし、そういうことが横行して当然という時代は確実に変わりつつあり、『そもそも議員の仕事とは何なのか。そのために何人が必要なのか。その報酬はいくらがいいのか。』というのは全国共通のテーマだと思います。

その観点で考えたときに、地域の事に面倒見がよい、地域で推しているという理由だけで議会に押し上げていく人々ばかりなら、おそらくその地域が属する広域全体を考える人も議員もいなくなり、結局は広域衰亡につながるでしょう。

そういう地域性を見限った人々は大都市圏に向かい、一極集中が加速化していったのではないかと感じるのです。自分を大切に思うなら、お蔭をこうむる広い周囲を大事に思い、その中の自分として位置づける事が大切なのではないかと思っています。

インターネットはそういう人々が営々と育ててくれたものなので、私は世界中にいるネットワーカーのお蔭でインターネットを使うことが出来る、いつもそう思っています。残念ながら英語やフランス語、アジアの言葉でページを制作する力はありませんが、せめてそういう人々にも迷惑をかけないページを作ろうと思っています。

インターネット界に議会は無いのですが、おそらく多くの人々は自立し自制しているからこそ、ネットワーク社会が成り立っているものと考えています。私が時々このブログでトラックバック・スパムの事を掲載するのは、まさにネットワーク社会を衰退方向に導く人々の姿をそこに見るからです。

今度の甲府市議会選挙では、甲府再成勝手連ホームページを引き継いだ私として、未来甲府市ネットワーク社会においてはどういう議員・議会であるべきなのか考えたいと思っています。でも、行政とか政治とか一番苦手な知らない世界なんですよね(^_^;)


10人の村議が全員そろって辞めた。きっかけは、1月の知事選での選挙違反だった。供応などで8議員が書類送検され、あとの2人も「連帯責任」という理由で辞職した。もはや議会の定足数を満たさない。報酬だけもらうわけにもいかぬ。そんな思いもあったらしい。
 新年度予算案は宙に浮いたままだ。村財政は借金で首が回らないが、日々の行政は淡々とこなされている。当面の光熱費などは、村長の専決処分で払える。人口は930人ほど。投票があった8年前の村議選の最下位当選は49票だ。村が出した議案を、議会が否決や修正することもないという。
 これまでと同じような議会が必要なのか。再生を期す村議選を前に、素朴な疑問も浮かぶ。統一地方選後半の4月22日の投票日に向けて、村にふさわしい民意の集め方が問われる。あるべき議会の姿を考えてみる。これは各地で直面する課題だ。
 政務調査費のむだ遣いは、いまや全国共通の問題だ。「もみ消しも口利きもできなくなった。議員を続けてもいいことないな」と語る市議もいる。今週は、いよいよ13都道県で知事選が告示される。東京都知事選など華やかな対決が注目されがちだが、身近な自治体の議員選から目が離せない。
 そもそも議員の仕事とは何なのか。そのために何人が必要なのか。その報酬はいくらがいいのか。このくらいは考えて、一票を投じるとしよう。関心が低ければ、その質が落ちることは間違いないのだから。



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