第十二回「人質」はこちら。
前回の視聴率は予想を大幅に上回って17.9%。裏がイッテQ!のスペシャルで20%を超えているなかでの数字。ほんとに視聴率というのはよくわからないものなのでした。
さて「決戦」。こちらもわたしの予想を超えていきなり戦闘シーンの連続。しかもあまり描かれることのなかったゲリラ戦を。立川文庫で真田幸村が大人気となった前哨戦であり、(猿飛)佐助も大活躍。13話目だからワンクールの最終回にふさわしい派手なお話になっている。
始まりは穏やかだ。信繁の娘が真田の女性たちに愛されているエピソードの連続。梅(黒木華)と薫(高畑淳子)の交流など、うまい。脇役の女性が画面のすみで「これだから薫様は」てな感じで笑っているあたりも細かい。
でも三谷作劇はいつもこうだったじゃないですか。おだやかで心和むシーンのあとには必ず血なまぐさいオチがつく。
ディフェンシブな戦いに勝利し、オフェンスでも徳川を圧倒した真田。しかもそのディフェンスの要である城は敵方の徳川によって作らせたという妙。
2000VS7000という差があり、本多忠勝(藤岡弘、)の出番すらない(→ということでのちの娘婿である信幸との直接対決は回避される)という状況下、ときにトリッキーに、ときに勇壮に(昌幸登場のシーンでテーマソングが流れたときには血が騒いだ)真田は徳川を翻弄する。真田の日本史へのデビュー戦だったんですね。
しかし大勝利にはそれなりの代償もある。そうきたかあ。
わたしは梅はしばらく生き残って女子力全開でいくものだと思っていました。死亡フラッグ立ちまくりの予告篇は、きっとブラッフだろうと。
でも王道のドラマにしたんだねえ。六文銭の旗印が梅ちゃんの形見となると、きりちゃんもしんどいな。青春篇の終わりに、苦いものを残すあたりはさすが。さすがだけれども、やはりちょっとさみしい。
ここまで派手な展開にしたんだから、視聴率18%超えは確実じゃろ。次回からは大阪。秀吉登場。「大坂」につづく。
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