事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

真田丸 第四十七回「反撃」

2016-11-27 | 大河ドラマ

第四十六回「砲弾」はこちら

前回の視聴率はなんと下降して14.2%。洗面器型の推移どころか右肩下がりです。コアな三谷ファン以外は次第にこのドラマから離れているということなんだろうか。

さて「反撃」。幸村(堺雅人)と信之(大泉洋)兄弟が、それぞれ女たちに翻弄される回。信之はお通の方(八木亜希子)との密会の場に、妻と前妻がそろってやってくるという修羅場。幸村は茶々(竹内結子)の自傷願望と、彼女を通してしか世の中が見えない大蔵卿によって自らが寄って立つ真田丸を失ってしまう。

まあ、信之は自業自得として(笑)、豊臣はみずから滅びに向かってまっしぐら。その最大の要因は

・関東などという田舎に住むなどとんでもない

・ヤンキー体質むきだしの牢人たちと早く手を切りたい

ことだった。城攻めの名手で、機を見るに敏だった秀吉がつくりあげた財と城は、おくびょうで鈍重だった家康の、だからこそ粘り強い城攻めによって失われようとしている。思えば豊臣家とは、派手に咲いて派手に散る一族なんだなあ。

その派手さがあるからこそ関西人はいまでも秀吉を愛し、洒脱さのかけらもない家康を憎んでいる。その最後の場を盛り上げてくれたのが真田幸村だったわけだ。

もう少し豊臣家はうまく立ち回れなかったのか、とも思うけれども、わたしが好きな(なんでだ)徳川家康(内野聖陽)という人物は、おくびょうだからこそ何が何でも秀頼という大スターの存在を消しにかかったろう。

関ヶ原を制した家康にとって、怖かったのは自分の加齢と二代目の凡庸さしかなかったか。「不機嫌なジーン」(フジ)から十年以上たって、まさかあのふたりが家康と淀君という立場で再会するとは誰も思わなかったでしょうが。

家康の、勝ちを意識した終盤の寄せに遺漏なし。こりゃ、これから最終回に向かってしんどい展開が待ってるのかな。もう弱気なので視聴率は14%キープがやっとかと。

第四十八回「引鉄」につづく

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