事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「いつか読書する日」(2004 スローラーナー)

2009-03-14 | 邦画

1526551 監督 : 緒方明
出演 : 田中裕子 、 岸部一徳 、 仁科亜季子 、 渡辺美佐子

三十年以上も、お互いを意識しながらも言葉をかわさなかった50歳の男女。

「今までしたいと思ってたこと、したい。」

全部して。」

艶っぽいセリフはこのくらいの年齢にならないと。とにかく名セリフ満載で、タイトルどおり、かなり文学寄りの仕立てになっている。

「(牛乳配達は)あたしの生きがいだもん。できれば町中の人に配りたい」

「絶対に平凡に生きてみせるって決めたんだ」

「50から85(歳)までって、長いですか」
長いよ

……神津はづき杉本哲太の夫婦、ジュリーの奥さんとサリーが共演という、なんかほんとに中高年にはたまらない映画なのでした。もうちょっとわかりにくい、淡彩な演出にしたら後世に残ったろうに。

それにしても「カラマーゾフの兄弟」、「狂人日記」(色川武大版)、あふれるほどのポケミスなど、主人公の女性の蔵書は趣味がいい。確かに50才からの人生は長い。でも、読書することで、少しは充たされるのかもしれない。

岸部一徳は47年生まれ。田中裕子は55年生まれ。彼らの演技のピークかも、と思えるほどの名演。ちょっと、凄い。

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