「高知のど田舎貧乏出身ヤンキーでバカな女子高強制退学上京してアル中夫とリコン」(本人弁)
でおなじみ西原理恵子の、もはやライフワークと化していた「毎日かあさん」がついに完結。彼女の私生活で語られないことは(高須クリニック院長との関係もふくめて)もうなにもない。
最初は息子の育児に翻弄される日々が中心。女の子と違って男の子はどうしてこうがさつでガキで汚くてうるさいのか、というネタが(まわりの息子をもつお母さんたちの苦闘も含めて)つづいていたが、その息子が海外に留学してすっかり大人になり(というわけでもないけれど)、今度は娘のほうがツンツカな反抗期に突入。
掲載していた毎日新聞とケンカになったことも含めて、読者はひたすら西原に共感したはずだ。
「まあじゃんほうろうき」「はれた日には学校を休んで」「ゆんぼくん」のころからの読者であるわたしは、上が息子で下が娘であることも手伝って「他人ごとじゃない!」と、親戚の親子を見るような思いで読んでました。
そんな西原が母業を卒業する。まさしくわたしと妻も親としての役目を終えつつあるので(そうでもないあたりがつらいですけど)、これからの彼女を、やはり他人ごとじゃなく見つめていこうと思います。
にしても、オトナになりつつある息子と娘に
「楽しかった」
と母親の日々をふりかえる西原に、またしても泣かされてしまった。全国紙に毎週このような本音むき出しのマンガが連載された奇跡も含めて、歴史に残る作品。そして
「お互い元気でやってくれれば家族仲良くなくてヨシ」
も歴史に残る名言。
(あのコータリンが病に倒れ、必死にリハビリしている姿にも涙ですが)、子供たちはもちろんお母さんや
お兄さん(二人とも実物は漫画より美人だしイケメン)、ペットの犬猫にまで感情移入してます。
漫画が完結して、娘ちゃんの反抗期はどうなるのか心配ですが、それも風のうわさで飛んでくるでしょう。
西原漫画で一番好きなのは「自分の食い扶持は自分で稼ぐ」ことを教えてもらったことでしょうか。
まあ、違う形で漫画は続いてくようなので楽しみです(「画力対決」もまたやらないかなー)。
してましたもんね(笑)
あと、愛ちゃんと。
コータリンの朝日の連載は確かに泣けます。
でも皮肉なユーモアが健在なのはうれしいな。
画力対決は小学館の覚悟次第でしょうか(^o^)