事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

雪国の作法2013PART7~最終回

2013-03-18 | 日記・エッセイ・コラム

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YouTube: 阿部芙蓉美? : 「群青」??(Abe Fuyumi : "gunjo")

PART6~「中年の趣味」はこちら

さて、庭の雪は完全に消え去った。2013年は、温暖だったとはお世辞にも言えないにしろ、残雪の根性はなかったみたい。さて、それでは反省の意味もこめて今年の典型的な冬の朝を再現してみましょう。

5:30。血圧が高いものだからとっくに目が覚めていて、どのタイミングで外に出ようかと思案。

「おしっ」

と布団をはねあげ、家中の暖房のスイッチを入れ、長靴を履き、ゴムのいぼいぼがついた軍手(すべての防寒着のポッケに入れています)をはめて外へ。

「お、今日は新聞屋さんに勝ったな

庭にクルマの轍がないので得心。でも雪かきの最中にどうせやってくるので同じなんですけどね。

村はずれにある牛舎に向かう近所のお兄ちゃん、40万円もする除雪機を稼働するお向かいの先輩と馬鹿話などしつつ、家から30メートルほど先にある川にせっせと雪を運ぶ。道に雪があるときはスノーダンプで。ないときは一輪車。ここまでやってるのはわたしだけなので、近所では変わり者でとおってるわけです。

そうこうしているうちに夜が明け、執念で(とりあえず目の前から)雪をなくした庭が見えてくる。

「おー」

すんごい成就感。ゆっくりと一服。

およそ学校事務職員は「やって当たり前」の仕事が多く、しかも校地内全面禁煙。

やった仕事が歴然と見えて、しかもマルボロのCMみたいにマッチョにタバコをすっても誰も文句を言わない雪かきは最高のストレス解消法だ。とてもわかりやすいですわね。ひたすら単純で男くさい動機でもうしわけない。

でも多くの女性たちが

「雪?クルマ出せたらいいじゃん。なんでそんなに一生懸命やってんの?」

という疑問へのこれが回答。勝手にでっちあげた、雪国の(中年男の)作法でございます。

最終の一曲は阿部芙蓉美「群青」。退校というより、空に飛んでっちゃう歌ですが。

コメント
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