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はなバルーンblog
「ゲゲゲの鬼太郎」第5作 第8話「宿敵!ぬらりひょん」感想
第4話・第7話で既に姿を現していたぬらりひょんと鬼太郎との、最初の対決が描かれた。
「ぬらりひょん」の名前が正式に出たのは先週放送された次回予告だったが、EDの役名表示では第4話からしっかり「ぬらりひょん 青野武」と表示されている。知っている人には姿と声でバレバレだし、逆に初めて「鬼太郎」を観る子供はEDに名前が出ていてもキャラとは結びつかないだろうから、別に問題はなかったのだろうが。
サブタイトルに「宿敵」と入っている事からわかるように、本シリーズの設定では、これまでも鬼太郎とぬらりひょんが何度も闘いを繰り広げてきた事になっている。
夜叉とも以前に闘った事になっていたし、映画「クメール遺跡の亡霊」の件では昔から何度も鬼太郎が忠告を繰り返しているし、本シリーズでは「過去の因縁」を強調する傾向が見られる。これは、鬼太郎が昔から生き続けている「妖怪」である事を強調する意図があるのだろうか。原作を読む限りでは、鬼太郎が生まれたのは、少なくとも「血液銀行」が存在する時代のはずだから、そんなに大昔とも思えないのだが。
さて、本話でもっとも強烈だったのは、何と言ってもぬらりひょんの悪役ぶりだ。貫禄では歴代で一番だと思う。
第3作でも同じく青野氏が演じていたが、こちらは朱の盤とずっこける場面もあり、恐そうに見えて案外マヌケな悪役という印象だったが、今回は終始シリアスで、また冷静に鬼太郎の特技や弱点を分析するなど戦略家としての一面も見られて、いかにも総大将と言う雰囲気だ。
肝心の対鬼太郎戦略は、蟹坊主や旧鼠などによる肉体的な攻撃と、百々目鬼による裏切りの精神的な攻撃の二本立て。鬼太郎側の仲間も集合して総力戦の様相を呈しており、多数の妖怪による戦いは見応えがあった。
ただ、個人的には蟹坊主が単なる「ぬらりひょんの手下A」的な扱いだったのはちょっと残念だ。蟹坊主と言えば、第3作のED冒頭で毎回不気味な姿をさらして存在感をアピールした、ある意味では大物妖怪だ。続く第4作ではようやく本編に登場して、鬼太郎との戦いを見せてくれた。この時の声は飯塚昭三氏で、貫禄のある太い声がぴったりだった。
そんな蟹坊主だから、前回予告でちらっと登場した時には期待していた。それだけに、せめて今回も蟹坊主ならではの強さを描いて欲しかったのだ。デザインもある程度簡略化されてしまっており、迫力不足だったのも残念な点だ。
それはともかく、ぬらりひょんがしっかり「コンクリ詰め」をやってくれたのは嬉しかった。やはり、鬼太郎対ぬらりひょんとなれば、これは外せないだろう。
そして、「鬼太郎憑き」は、アニメでは定番となっていた「下駄」や「手形のしみ」ではなく、今回は「髪の毛」に変更。肉体の一部であるだけに下駄よりは違和感が無く、なかなかいいアレンジだったと思う。
髪の毛によってチャンチャンコを取り戻し、また百々目鬼の助けもあって復活した鬼太郎だったが、その後のぬらりひょんへの攻撃が「額に一撃」だけだったのは、正直物足りない。せっかくの総力戦が、尻つぼみに終わってしまった印象を受けた。
ぬらりひょんは今後も敵のボスとして出すつもりだろうから、あまりはっきりした決着を描くわけにも行かなかったのかも知れないが、先祖流しにしても戻ってきてしまうくらいの無茶苦茶ぶりはやってほしかった。あれでは、百々目鬼も浮かばれないのではないか。
全体としては不満もあった一編だったが、ぬらりひょんがなかなか格好良かったので、今後の対決に期待したい。
そう言えば、百々目鬼は桑島法子が演じていた。第4作の時は新人で脇役だった人が、重要なゲスト妖怪を演じるようになるのだから、10年という歳月の流れは大きいと、改めて感じてしまった。
「ぬらりひょん」の名前が正式に出たのは先週放送された次回予告だったが、EDの役名表示では第4話からしっかり「ぬらりひょん 青野武」と表示されている。知っている人には姿と声でバレバレだし、逆に初めて「鬼太郎」を観る子供はEDに名前が出ていてもキャラとは結びつかないだろうから、別に問題はなかったのだろうが。
サブタイトルに「宿敵」と入っている事からわかるように、本シリーズの設定では、これまでも鬼太郎とぬらりひょんが何度も闘いを繰り広げてきた事になっている。
夜叉とも以前に闘った事になっていたし、映画「クメール遺跡の亡霊」の件では昔から何度も鬼太郎が忠告を繰り返しているし、本シリーズでは「過去の因縁」を強調する傾向が見られる。これは、鬼太郎が昔から生き続けている「妖怪」である事を強調する意図があるのだろうか。原作を読む限りでは、鬼太郎が生まれたのは、少なくとも「血液銀行」が存在する時代のはずだから、そんなに大昔とも思えないのだが。
さて、本話でもっとも強烈だったのは、何と言ってもぬらりひょんの悪役ぶりだ。貫禄では歴代で一番だと思う。
第3作でも同じく青野氏が演じていたが、こちらは朱の盤とずっこける場面もあり、恐そうに見えて案外マヌケな悪役という印象だったが、今回は終始シリアスで、また冷静に鬼太郎の特技や弱点を分析するなど戦略家としての一面も見られて、いかにも総大将と言う雰囲気だ。
肝心の対鬼太郎戦略は、蟹坊主や旧鼠などによる肉体的な攻撃と、百々目鬼による裏切りの精神的な攻撃の二本立て。鬼太郎側の仲間も集合して総力戦の様相を呈しており、多数の妖怪による戦いは見応えがあった。
ただ、個人的には蟹坊主が単なる「ぬらりひょんの手下A」的な扱いだったのはちょっと残念だ。蟹坊主と言えば、第3作のED冒頭で毎回不気味な姿をさらして存在感をアピールした、ある意味では大物妖怪だ。続く第4作ではようやく本編に登場して、鬼太郎との戦いを見せてくれた。この時の声は飯塚昭三氏で、貫禄のある太い声がぴったりだった。
そんな蟹坊主だから、前回予告でちらっと登場した時には期待していた。それだけに、せめて今回も蟹坊主ならではの強さを描いて欲しかったのだ。デザインもある程度簡略化されてしまっており、迫力不足だったのも残念な点だ。
それはともかく、ぬらりひょんがしっかり「コンクリ詰め」をやってくれたのは嬉しかった。やはり、鬼太郎対ぬらりひょんとなれば、これは外せないだろう。
そして、「鬼太郎憑き」は、アニメでは定番となっていた「下駄」や「手形のしみ」ではなく、今回は「髪の毛」に変更。肉体の一部であるだけに下駄よりは違和感が無く、なかなかいいアレンジだったと思う。
髪の毛によってチャンチャンコを取り戻し、また百々目鬼の助けもあって復活した鬼太郎だったが、その後のぬらりひょんへの攻撃が「額に一撃」だけだったのは、正直物足りない。せっかくの総力戦が、尻つぼみに終わってしまった印象を受けた。
ぬらりひょんは今後も敵のボスとして出すつもりだろうから、あまりはっきりした決着を描くわけにも行かなかったのかも知れないが、先祖流しにしても戻ってきてしまうくらいの無茶苦茶ぶりはやってほしかった。あれでは、百々目鬼も浮かばれないのではないか。
全体としては不満もあった一編だったが、ぬらりひょんがなかなか格好良かったので、今後の対決に期待したい。
そう言えば、百々目鬼は桑島法子が演じていた。第4作の時は新人で脇役だった人が、重要なゲスト妖怪を演じるようになるのだから、10年という歳月の流れは大きいと、改めて感じてしまった。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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彼の子分の油断が、鬼太郎を復活 逆転勝ち ぬらりひょん破れたり!今後の展開に期待します。