極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

デクサマーニの抱擁

2011年06月05日 | 環境工学システム論

 【未来の泉の女神を探せ】

孫正義の2011年「自然エネルギー財団」創設の話をユーチューブでじっくり
みたのはつい最近のことだ。聡明な方の話は簡潔明瞭だ。これまでの経験で
も初対面であっても二言、三言言葉を交わせばその人となりがわかる(特に
男性の場合)と、そんなことを思い出させる提案だ。‘肝は全量買取制度’。
彼の結論だ。「そんなことはわかっているわい・・・」数年前、新しい太陽
電池の事業開発をやっていたときは、ドイツの躍進に臍を噛んでいた苦い経
験がフラッシュバックした。


電力負荷の平準化(ロードレべリング)装置(勿論、安全係数に「想定平準
電力量/最大貯蓄電力量」の閾値を設定すれば、非常用蓄電量が算定できる
(貯蓄日数)わけだが)の技術開発も大切だ。いわずもがななのだが蓄電方
式(下々図「参考 電力貯蔵システムの種類」)の開発も大切だ。これを‘未
来の泉の女神’とこのブログは喩えているのだが、その前提のイメージの獲
得をここでは行うことにする。

図 ロードレベリング電源システム(特開2010-212041)


参考 電力貯蔵システムの種類

例えば、日本の第3期科学技術基本計画において「電源や利用形態の制約を
克服する高性能電力貯蔵技術」が戦略重点科学技術として選定されており、
2006年に決定された経済成長戦略大綱においても次世代自動車向け電池の技
術開発が重点分野として位置付けられ、これを受けて、経済産業省管轄の
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)では、2007年度より、
HV・EV・FCHVなどの早期実用化を目的に、高性能・低コスト二次電池を狙い
とする「次世代自動車用高性能蓄電システム技術開発」を開始している。
2015年を目途に、エネルギー密度100Wh/kg、出力密度2kW/kg、コスト3万円/
kWh
を目標値とする3kWh級リチウムイオン電池の研究開発
を推進していると
いう。これらを参考にして「日本の電力貯蓄システム基本骨子(案)」を考
えてみた。

※「新型電池電力貯蔵システム開発」(NEDO原簿 02年9月30日)

 表 電力貯蔵設備試算


試算前提としては(1)貯蔵方式は、
リチウムイオン二次電池としたが、性
能や信頼性、コスト、リスク評価などの総合的に優るものならどの様な方式
でもかまわない。(2)設備費用はリチウム電池の想定費用百%とする。
(3)耐用年数は全くわからないので3年、4年で試算。エネルギー密度、
出力密度もリチウムイオン二次電池をベースに過大評価的に試算。(4)貯
蔵電力率とは目標電力量に対する割合で10、20%とした。(5)総設置費用
想定貯蔵電力量と出力との関係で計算。年間の修償費(修理保全+消耗費+
原価償却費)の試算結果は1.093~0.137兆円/年となった。尚、残余価格は10
%とし定額償却とした。



デクサマーニ(泉の女神)がどこにいるのかわからぬが、ヘーリオス(太陽
神)は彼女を上手に、素早く見つけなければ光り輝くことができない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする