SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

セプテンバーコンサート、そして綺羅のこと

2009-09-13 | バンド・音楽
9/11金曜日は下北沢の「Com. Cafe音倉」に寄った。
セプテンバーコンサートの会場になっており、私の好きな「綺羅」という
ユニットが出るからだ。
「綺羅」は木戸やすひろさんと広谷順子さんの異色のコーラスユニットで、
日本の原風景を古来の日本語や古来の楽器も使いながら、
透き通ったヴォーカルで表現する心に沁みる音空間だ。

その音空間にこの夏にオープンした「Com. Cafe音倉」は最適だった。
NPO法人国境なき楽団が運営するカフェだが、暖かくやさしい雰囲気に
あふれる店内で、スタッフもボランティアの方々だそうで、
なんだかとても柔らかな気持ちになるカフェであった。

セプテンバーコンサートもNPO法人国境なき楽団だそうだが、
今年で5年目。
2001.9.11の同時多発テロをきっかけにニューヨークで始まったものだ。
日本では70箇所以上の会場で、数百の音楽を中心としたコンサートが
行われている。
代表者は庄野真代さんだ。

さて私が行ったCom. Cafe音倉の出演は、
綺羅、三浦和人(もと雅夢)、加藤寛二(のこぎり音楽)、ブレッド&バターだったが、司会のアナウンサーがインフルエンザで出演できず、
急遽、セプコン代表の庄野真代さん本人がMCをした。
またブレッド&バターのお兄さんが怪我で欠席、急遽、他の会場で
演奏していた鈴木雄大さんが駆けつけて、ブレッド&マーガリンとなって、
素晴らしいデュオを聞かせてくれた。



セプコンはすべて無料のコンサート。
飲食は各自、お店で。
ちなみにCom. Cafe音倉の食事もたいそう美味しそうであった。

最初には、お店のスタッフ全員による演奏もあった。
なんだか、懐かしいフォークジャンボリーを思い出した。




最後には、出演者全員でセプテンバーコンサートのテーマ曲を歌う。

そもそも「綺羅」を聴いたきっかけは、学生時代に遡る。
ある日、NHKで世界児童年の歌「道」を聴き、その歌声にピンと来て、
すぐにEP版を買いに走ったのだった。
その後すぐに発売された1stアルバムの『その愛に』を買ったら、
1曲目の「古都めぐり」で因果を感じてしまったのだ。
歌詞の中で斑鳩から飛鳥へと大和路を歩くシーンがあるのだが、
私が育ったのが斑鳩地方であり、さらに私が大好きな近鉄のCMにも
この曲が使われていたのだ。
JAZZやハードロック、フュージョン、アメリカンロックを聴いていた頃だと
思うが、広谷順子さんの声にはすっかり惚れてしまった。
激しい音楽を聴いている間、あいだに広谷順子さんを聴いていた。
10代後半で癒しも何もないもんだろうが、自然にその透明な声に
抱かれようとしていたのだろう。
(ちなみに庄野真代さんがイスタンブールでヒットを飛ばす前までの
コンサートもずいぶん行ったものだ。ただ同時に、森田童子や山崎ハコも
聴いたいたのだから随分、多感だったのだろう。)

当然、広谷順子さんのファンクラブに入り、コンサートに通った。
赤坂草月ホールのコンサートで偶然会った同じ大学サークルのT君は今のバンドの
ベーシストだ。
彼もアメリカンミュージックをやっていた男だから、広谷順子さんの
コンサートで会ったのはお互いに不思議に思ったのだった。

広谷順子さんはその後、あらゆる日本の今で言うJポップのバックコーラスに
参加、CMソングなどでも聴くことができた。
町で流れる音楽のバックコーラスに広谷順子さんの声が入っていれば
すぐに判別することができた。
それほど透明できれいな声なのだ。
あるミュージシャンの談によれば、「日本のポップスの85%に
彼女は絡んでいる。」のだそうだ。
ここに参加したLP,CDを書き出せば、何百行にもなってしまうほどなのだ。
wikiからすこし抜粋しても
松任谷由実、WINK、松田聖子、吉田拓郎、SMAP、山本逹彦、中山美穂
スピッツ、中谷美紀、河村隆一、堀内孝雄、谷村新司、深田恭子
片瀬那奈、上原多香子、藤崎詩織等々となっている。
これはほんの一部だ。



そして旦那さんの、木戸やすひろさんだが、
もう言うまでもない、すごいスタジオミュージシャンで、
参加したアルバムはまたまた数え切れない。
吉田拓郎のツアーに同行している。(拓郎さんのご病気で今は休止)
私もママも必ず見ていた「Love Love 愛してる」のLove2 All Starsでも
出演していた。
私はスタジオミュージシャンを楽しみに、ママはkinkiを楽しみに。






すべてのミュージシャンは、ドラムやベースといったリズム楽器は無しだった。
ギターとボーカル、鍵盤とボーカルだけでの演奏。
それなのに、すばらしく音が広く厚く透明だ。
みなさん、ベテラン中のベテランだ。
プロのすごさを感じた夜でもあった。
本当にすごい。
歌って、あんなにうまく歌えるもんなのか。


綺羅の次のコンサートは、10月26日六本木スイートベイジルだ。
これは行くしかないだろう。


綺羅の出番の後、広谷順子さんとたくさん会話ができて、とても楽しかった。
最近はSNS上で会話をする機会を持てて、とてもうれしかったのだが、
会話をした時、「ああ、funamyuさん。」とわかっていただき、
ネットには感謝感謝だ。


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2 コメント

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熱い想いが (TAKE54)
2009-09-14 09:58:38
funamyuさんの記事にしてはめずらしく!?、文字数が多いですね(笑)

音楽って、人生にとって欠かせないもの。
人それぞれに、思い入れのあるアーティストやら、その曲があるのですよね。

いつも以上に、funamyuさんのそんな想いを強く感じましたよ。

とても素敵なコンサートの様子。行きたかったなあと感じます。
そして、アーティストの方と知己になれたのもまた素敵ですね。
ネットには、そんな可能性が多くあるのですね。

なんだか感慨深いです。
返信する
TAKE54さんへ (TAKE54さんへ(funamyu))
2009-09-15 23:57:33
綺羅について知ってもらいたいくて
文字数が多いです。

えせ環境音楽というかワールドミュージックが多いのですが、綺羅は本物なんです。
童謡もたくさん歌っていますし、
NHKみんなの歌にも登場しますし、
ベネッセの赤ちゃん雑誌の付録CDにも
広谷順子さんは登場します。
きっと知らず知らずの間に聴いていると思いますよ。
返信する

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