師匠が家に居座って

映画「俳優 亀岡拓次」を見て来ました。
予告編を見て脇役俳優の悲哀を扱ったコメディかなと思っていたのですが、思ったより淡々としていました。そこがおかしいとも言えるし、物足りない気も。でもいろんな現場でいろんなアクシデントが。そこを淡々とこなす亀岡さんが頼もしい。なかなかハッピーエンドにならないのね。
「神戸らくごビレッジ その83」に行って来ました。
演目は桂小留「色事根問」、桂九雀「兵庫船」、桂吉弥「仔猫」、玉川奈々福/曲師 沢村豊子「豊子と奈々福の浪花節更紗」、桂文之助「餅屋問答」。
桂小留さん小留と書いて「ちろる」と読むそうです。師匠は桂小枝さん。小枝とチロル、チョコレートつながりだそうで(他の弟子にきのこの山とかたけのこの里とかいるのかな)。仔猫はタイトルに似合わずホラーテイストでした。浪曲は何度か聞いたことがありますが、こんな浪曲は前代未聞でした。浪曲って大河ドラマ３話分をぎゅっとまとめたような歴史絵巻だと思っていたら、これはまったくのノンフィクション。浪曲の修行がいかに大変かを赤裸裸に語っていました。奈々福さんの気の毒さに思わず大笑いしてしまいました。曲師の師匠が演目中に口答えするのも初めて見ました。貴重な経験です。