餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

中から見る

2007-03-31 23:57:33 | アート・文化
「ミイラと古代エジプト展」に行って来ました。大英博物館の所蔵なんですが、今回の企画はちょっと変わっていました。一体の完全なミイラを選んでCTスキャンにかけデジタルミイラを作り調査するといったものでした。そのミイラの生前の生活にスポットをあてた展示でした。ミイラの主は神官。まず最初に3D映像を見、展示室には実際の棺や神官の仕事や生活にちなんだものが並んでいました。
19世紀にはミイラの解体ショーが流行ったそうで。いったん包帯をほどいたミイラは損傷が激しく学術的には得るところがなかったと。X線調査に続き未来に残す調査法だそうです。
しかし棺の需要が高まり盗掘した棺の銘を削り使うことがあったとか。イギリス人も無茶苦茶するけどエジプトの人も無茶していますわ。


直取り製法

2007-03-31 00:01:27 | 本と雑誌
法月綸太郎「生首に聞いてみろ」読了。
ジョージ・シーガルは好きな彫刻家ですが有名だとは全然知りませんでした。たまたまよく行く美術館の常設展示にあるのでええなぁと時々ほけーっと見ていました。面白いものでいったん気に入るとその作家の作品がひとめでわかるようになります。去年行った直島のベネッセハウスミュージアムにもシーガルがありました。そこで学芸員の人に聞いてシーガルが実際の人から型をとっていたことを聞きました。それまで何回も見ているのにまったく気付きませんでした。この本を読んでいたらかなり印象が変わっていたと思います。
法月さんの書かれる美術物はいいなぁと思います。「カット・アウト」ではポロックを扱っていました。次はジェームズ・タレルかウォルター・デ・マリアで書いてくれないかな。芸術的な遺体配置になりそう。