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コーヒーカップの耳

「夜空に尾を引いて」

2024-01-20 15:09:38 | 触媒のうた
出久根さんの『随筆 一千字の行きつ戻りつ』を読んでいて、「おや?」と思った。
「梶井基次郎」の項である。
梶井を指しての三島由紀夫の言葉。
《夜空に尾を引いて没した流れ星のよう》とある。
わたし、これとよく似た言葉を拙著『触媒のうた』に使ったことがある。
「久坂葉子」の項。
久坂を指して《背後に光芒をひいて飛び去った一個の流星に似ている. 》
こう評したのは井上靖。
あまりにも似ている。
どちらかが真似していないか?
どちらが先だったのだろう。
梶井も久坂も早世している。
梶井は31歳、久坂は21歳。


今日の六湛寺川です。

雨もよい。


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