函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

沖縄県民の郷土愛

2021年12月04日 20時18分23秒 | えいこう語る

▼数年前に購入していた本で、常に目の届く場所に置いていたのだが、読み始める決断をしたのはつい先日だ。読むのにある種の、後ろめたさのようなものを感じていたからだ。

▼佐次田 勉著「沖縄の青春“かもかわ出版”だ。巨大な米軍に島ぐるみの闘争を仕掛けた、元那覇市長であり、衆議院議員を7期務めた瀬永亀次郎、偉大な沖縄の魂の物語だ。

▼日本国民の中には、同胞の沖縄を見捨てているのではないかという、一種後ろめたい思いに駆られている人がいるのではないだろうか。もちろん私もだ。

▼7割もの米軍基地を押し付けているのに、何一つも手伝うことなく過ごしてきたという、自責の念があるからだ。

▼そんな思いが、この本を読むことを阻んでいたからだ。米軍に立ち向かう沖縄県民の気概と迫力に、私の脆弱な気持ちが、対峙できないのではないかと感じていたからだ。

▼やはり読み始めたら、私の精神は疲労した。世界最強の米軍に、一歩も引かぬ亀次郎さんや県民の闘魂は、郷土愛とはどんな盾より強固で、どんな鉾より強いということを、読む者の胸に突き刺さってきたからだ。

▼2004年12月1日。私の故郷(椴法華村)は、函館市に吸収合併された。小泉政権下での地方交付税削減を受け、過疎と財政難に苦しむ周辺3町と、お金ががないための【仕方がない合併】の大洪水に飲み込まれてしまったからだ。

▼多少の抵抗をも試みたが、亀次郎さんから見たら「屁のツッパリ」にもならないものだった
。無条件降伏、自治権放棄の市町村合併だったからだ。

▼米軍の上陸では、日本軍さえ沖縄県民を見放した。そしていまだに、沖縄には米軍の新たな基地が建設されようとしている。日本国民は戦前戦後を通して、沖縄県民を応援してくれないのだ。

▼その米軍基地の一部が、北海道に移設されそうな動きがある。アイヌ・モシリ(人間が住む静かな大地)には、もちろん基地も、原発もIR(カジノ場)もいらない。

▼【憲法改正】が政治のトップに上がってきているが、日米安保条約も地位協定も、国民みんなで考える時代がやってきたのではないだろうか。

▼政治家だけが解決する問題ではない。日本国民全員で解決させる気構えを持たなければならないと、瀬永亀次郎はそう訴えている。

▼沖縄県民と北海道民は、共に手を携え、日本国民をリードする役割を追わなければならない
。自分の土地は自分で守れ。人任せにはしてはならないと、亀次郎さんは北海道民に対し、エールを送っているように私は感じた。

▼立憲民主党・新党首に北海道出身の泉健太(47歳)だ。沖縄と北海道の共闘で、北海道のいや、日本の亀次郎になってほしいものだ。

    従属から離脱の道を歩む
             三等下

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